「I Can’t Read」という曲はスローなアコースティック・バージョンでシングルが出ています。
このシングルが発売されたのが、1997年のこと。
しかし、この曲はアルバム「Tin Machine」にも入っています。
「Tin Machine」の発表は1989年ですから、単純にシングルカットということでもないようですね。
1999年「’hours…’」のころ買ったシングル「I Can’t Read」
「Tin Machine」はデヴィッド・ボウイのキャリアの中では、大方のファンからの批判の対象になっています。
しかし、私は「Tin Machine」はとても好きなんです。
ただ、惜しむらくは「Tin MachineⅡ」はいらなかった…ということですね。
その「Tin Machine」のなかでも、ベスト・ソングが「I Can’t Read」です。
「Tin Machine」のファースト・アルバムの中でも際だった曲です。
その曲が1997年にシングルカットされていました。
私がボウイのファンになったのが1999年の「’アワーズ…’」のことでしたので、その頃はまだ、CDショップがたくさんあった時代です。
私が「’hours…’」を買ったCDショップも「I Can’t Read」のシングルを置いていて、「’hours…’」を買ってまもなくこのシングルCDも買いました。
当時、このシングルCDには「’hours…’」との共通性などまるでなく、ほとんど聴かないままになってしましました。
……
その後、アルバム「Tin Machine」を買って、ご機嫌になった私は、「Tin Machine」の「I Can’t Read」のスローなバージョンを聴いたことがあることを思い出しました。
それが、「I Can’t Read」のシングルCDだったのです。
その時には「Tin Machine」からシングルカットされたバージョン違いと思っていたのですが、調べて見ると発表年が違いすぎます。
このCDは一体?……
という疑問を抱くにいたりました。
映画「アイス・ストーム」のためのアコースティック・サウンドがシングルカットされた
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購入したシングル「I Can’t Read」は日本盤でしたので、ちゃんとライナーが付いていました。
この「I Can’t Read」はアン・リー監督の「アイス・ストーム」にデヴィッド・ボウイが提供した曲となっています。
つまり、「Tin Machine」の曲をアコースティック・バージョンにして、映画用に再録したものだったのです。
ですから、「Tin Machine」からのシングルカットというより「アイス・ストーム」のサウンド・トラックからのシングルカットということになります。
「アイス・ストーム」という映画は観たことありませんが、かなり救いようのない映画のようですね。
この「I Can’t Read」も絶望感がひしひしと伝わってきます。
しかし、再録されたこの曲は素晴らしい出来で、「Tin Machine」にもいい曲があったという証明となったのでした。
デヴィッド・ボウイが参加したサウンドトラック・リスト
シングル盤「I Can’t Read」にはデヴィッド・ボウイが1998年当時までに参加したサウンドトラックがピックアップしてありました。
ここに転載しておきます。
興味の向きはサウンドトラックを探してみるのもいいかもしれません。
- ジャスト・ア・ジゴロ(’79/西独)
- クリスチーネ・F(’79/西独)
- Bertolt Brecht’s Baal(TV映画)(’82/米)
- キャット・ピープル(’82/米)
- ジギー・スターダスト(’83/英)
- Love You Till Tuesday(’84/英)
- コードネームはファルコン(’85/米)
- ビギナーズ(’86/英)
- ラビリンス ー魔宮の伝説ー(’86/米)
- 風が吹くとき(’86/米)
- The Crossing(’90/豪)
- クール・ワールド(’92/米)
- The Buddha of Suburbia(’93/米)
- ショーガール(’95/米)
- バスキア(’96/米)
- ロスト・ハイウェイ(’97/米)
- アイス・ストーム(’97/米)
出典:「I Can’t Read」ライナーより
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