80年代最後のアルバム「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」からのシングルページです。
いままで、ボウイのシングルを扱ったページを数ページ立ち上げてきましたが、今回が最後になります。
1999年からの私のボウイファン歴からすると、普通にショップで買えたシングルは「ネヴァー・レット・ミー・ダウン スペシャルCD」からでした。
「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」はボウイのアルバムの中ではあまり評判のいいものではありません。私もあまり好きではないのです。
申し訳ないですが、このアルバムについては少し辛口コメントになることをお許しください。
アルバム「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」
ネヴァー・レット・ミー・ダウン <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品 image by Amazon
「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」というアルバムについては「レッツ・ダンス」「トゥナイト」と共にデヴィッド・ボウイの80年代のアルバムとして1ページにまとめていました。
上記ページでの扱いが少ないので、このページでもアルバムについて触れておきたいと思います。
「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」は3つのバージョンのCDを持っていました。
このアルバムは現在発売中のアルバムと初期のアルバムとでは少し収録曲が変わっています。
1987年発売日本版収録曲
まず、1987年の日本版の収録曲は以下です。
- デイ・イン、デイ・アウト
- タイム・ウィル・クロール
- ビート・オブ・ユア・ドラム
- ネヴァー・レット・ミー・ダウン
- ズィーロウズ
- ガールス(日本語ヴァージョン)
- グラス・スパイダー
- シャイニング・スター
- ニューヨークス・イン・ラヴ
- ’87・アンド・クライ
- トゥー・ディジー
- バン・バン
6曲目の「ガールズ」はデヴィッド・ボウイが日本語で歌ったものです。
ボウイには様々な国の言葉で歌った曲がありますが、日本語のものはこれだけなのではないでしょうか?
ボウイの日本語はかなり違和感があります。
ひょっとしてボウイは歌が下手なのか?…と疑いたくなる曲に仕上がっています。
この曲だけは聴きたくありませんでした。
1995年再発盤
1995年、東芝EMIによって再発されたものはボーナストラックを含んだ13曲構成でした。
- デイ・イン、デイ・アウト
- タイム・ウィル・クロール
- ビート・オブ・ユア・ドラム
- ネヴァー・レット・ミー・ダウン
- ズィーロウズ
- グラス・スパイダー
- シャイニング・スター
- ニューヨークス・イン・ラヴ
- ’87・アンド・クライ
- バン・バン
- ジュリー(ボーナス・トラック)
- ガールズ(ボーナス・トラック)
- 風が吹くとき(ボーナス・トラック)
現行盤
現在発売されているものは以下の収録曲です。
1995年再発盤からボーナストラックをのぞいた構成です。
- Day-In Day-Out
- Time Will Crawl
- Beat Of Your Drum
- Never Let Me Down
- Zeroes
- Glass Spider
- Shining Star (Makin’ My Love)
- New York’s In Love
- ’87 And Cry
- Bang Bang
1987年アルバムの「ガールズ」については日本版ということでボーナスだったのかもしれません。
しかし、「トゥー・ディジー」については再発後のアルバムから削除されてしまいました。
ボウイはこの曲を嫌っていたらしく、恥ずかしいキャリアとして葬り去ってしまったのです。
たしかにこの曲は全くボウイらしくありません。
まあ、このアルバム自体がボウイらしくないものなので、1曲ぐらい削除しただけではどうにもならないと思うのですが…
このような3つのバージョンのアルバムの中でも、ましな曲は映画のサウンド・トラックに提供された「風が吹くとき(When The Wind Blows)」くらいです。
それ以外は無理をして聴く必要もないでしょう。
いっそのこと「ティン・マシーンⅡ」と同様に、このアルバム毎なきものにしてもよかったのかもしれません。
ネバー・レットミー・ダウン スペシャルCD (Never Let Me Down Special CD)
ネヴァー・レット・ミー・ダウン スペシャルCD(5ヴァージョン+1) image by Amazon
アルバム「ネバー・レットミー・ダウン」からの6曲構成のCDシングルです。
帯では「日本だけのスペシャルCD」となっています。
これは、「ネバー・レットミー・ダウン」のシングルでCDのものは、日本だけという意味です。
同じ収録曲でアナログのものは米EMIで発売されています。
収録曲は以下です。
- Never Let Me Down (Extended Dance Remix)
- Never Let Me Down (7″ Remix Edit)
- Never Let Me Down (Dub)
- Never Let Me Down (A Cappella)
- Never Let Me Down (Instrumental)
- ’87 And Cry (Single Version)
1曲目の「Extended Dance Remix」は7分を越える長さで聴き応えがあります。
4曲目の「A Cappella」バージョンはボウイの独特のボーカルが聴けます。少し音程が高めで、魅力があります。他ではこのようなボーカルはないのでは?
よって「A Cappella」バージョンが一番の聴き所ということになります。
© bluelady.jp
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ネヴァー・レット・ミー・ダウン スペシャルCD(5ヴァージョン+1)
完全なアカペラではありません。少しバックがあります。
ただ、アカペラバージョンはボウイとしては珍しいのでは?
曲は2分少々です。
※Amazonにリンクします。
コメント
こんにちは
アルバムはイマイチですが表題曲だけは好きです^o^
この人は誰かと婚姻期間中の方が作品のクオリティーが高いような
Jさん、ありがとうございます。
このページでシングルの紹介は終わりです。
ボウイのシングルはもう何かの記念盤しか発売されないかもしれませんね。
アルバムはイマイチなのですが、日本語のガールスがあるので、強烈な作品です。
ヤフオクで落札した「REALITY (DualDisc)」が本日届きました。
ディスクの片面が普通のCDで、もう片面がDVDオーディオです。確かアメリカだけで限定販売されたと思います。
「REALITY」と「HEATHEN」はスーパーオーディオで5.1chが発表されていますが、スーパーオーディオプレイヤーがないのでスルーしていました。
これで公式に出された5.1chで持っていないのは「HEATHEN」だけになりました。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
5.1chのアルバムは持っているのですが、プレイ環境がありません。
アナログのプレイ環境もないし、とても悲しいです。
余裕が出来たら欲しいのですが、しがないフリーランサーとしてはつらいところです。
aladdindogsさんが紹介してくださったベッケナムのアルバムを今日注文しました。私が持っているサセックスのライヴと同じかどうか比較してから記事にしたいと思ってます。
やまりんさん、「ベッケンナムテープ」は全体的に音が良くなっているのと、どうやったのか最後の曲「ラヴァー・トゥ・ザ・ドーン」のノイズが消えています。
それから、今日届いた「REALITY」デュアルディスク、聞き終わったと言うか、見終わってビックリです。
DVDが凄いのです。
曲に合わせて、歌詞(勿論英語ですが)を出したり選択できる他、一番の驚きは「NEVER GET OLD」「THE LONELIEST GUY」「BRING ME THE DISCO KING」「NEW KILLER STAR」の4曲のビデオクリップです。
どれも一度も見た事の無い、初めて見るもので、どれもカッコ良く芸術的なのです。
これは私にとって最大の驚きでした。
更に、15枚のフォトギャラリー、バイオグラフィ等も入っています。
普通のDVDプレイヤーで再生できます。
発売当初から、欲しかったのですが日本での購入チャンスが少なく、いつかスルーしていましたが、今回ヤフオクで4200円で入手しました。
「REALITY」デュアルディスクを持っているような気がして探してみましたが、私のは銀色のライブバージョンでした。2枚目はライブDVDでした。
私も以前、「ZIGGY STARDUST」と「HEATHEN」のスーパーオーディオCDを購入したんですけど、再生出来ずヤフオクで売ってしまいました。
aladdindogsさま、スーパーオーディオCDは専用プレイヤーがいるんですよね?
私は何故かオランダ製の「スケアリー・モンスターズ」と「レッツ・ダンス」をコレクションしてました。
…聴けないけど。
失敗作あつかいのネバー・レット・ミー・ダウンですが、
自分はこのアルバムを聴く前、ボウイを知るために
「デビッドボウイ大百科」という本を読んでいました。
この本で”ジギー・スターダストに匹敵する!”と大絶賛されていたのがこのネバー・レット・ミー・ダウンです。(笑)
当然すばらしいアルバムだと思って聴いたので悪い印象はまったくありませんでした。
(1~7曲目までは今も好きな曲です。)
ただ皆さん同様にダメなアルバムと思って聴くと、そのようにも思えます。
(歌声やメロディはすばらしいと思うのですが、
増えすぎたファン全員を満足させるものはできなかったということでしょうか?)
できれば偏見無しで聴いてみたかった。そんな愛すべきアルバムです。
名無しの音ちゃん、ありがとうございます。
新しいボックスセットでサウンドがリニューアルされると、このアルバムも素晴らしい!…と思いました。
私は1999年に再発された全アルバムを最初から順に聴いていましたので、やっぱり好きになれませんでした。