2016年F1が開幕しました。
今年のF1はマクラーレン・ホンダに期待しています。
さて、急に始まった新予選ルールについてです。
いったいF1の予選とは何を競うものなのか分からない、ばかばかしいものになりました。
F1オーストラリアGP予選は結果だけを見れば番狂わせのない順当な順位になっています。
メルセデスの優位は変わりません。
追従するフェラーリという形勢も昨年と同じです。
2016年で変わったのはマクラーレン・ホンダが様になってきたことですね。
誰が落ちるのかだけが気になる最遅競争
2016年開幕から導入された予選ルールは開幕前「椅子取りゲーム」にたとえられていました。
予選は前年と同じようにQ1〜Q3に分けられていますが、簡単にいうと90秒ごとに一人ずつが脱落していくという形式になっています。
新予選方式で、どのような映像が流されるのかとても興味を持っていました。
ところが実際に予選を見て最悪の気分になりました。
予選中、映像が映るのは一番遅いドライバーばかりです。
まるで、遅さを競っているようにしか見えませんでした。
目当てのドライバーはいつ最速ラップを計測したのかさっぱり分かりません。
こんな予選は本来のあるべき姿ではないと誰が見てもはっきりしています。
早いものが上位に並ぶグリッドを決定するのが予選です。
つまり最速を競うのが当たり前のはずですが、見せられるのは遅い車ばかり。
こんなものはショーになりません。
早々とタイムアタックを終了させ、予選時間が余ってしまう緊迫感のなさ
90秒ごとに脱落するのを恐れて、各ドライバーは早めにタイムトライアルを行います。
タイヤ戦略を考えて、一発勝負で最速ラップを出すチームがほとんどでした。
そんなわけで、Q3では2、3分の時間を残しながらすべてのドライバーのタイムトライアルは終了してしまいました。
いつトラックに出たのか、あるいはピットにいたままなのか分からないうちに90秒ごとに順位が決まっていくのです。
こんなばかげた予選は見たくありませんでした。
予選終了間際の白熱したポール争いに価値がある
数年前までは予選終了間際が最も緊迫した瞬間でした。
レッドブル時代のベッテルは最後のスーパーラップに定評がありました。
他のドライバーに先行を許しながらも予選終了間際、一発の集中力でポールポジションを奪い取るのです。
それこそが予選のあるべき姿です。
最速のものがポールポジションを決めるという単純明快な競い合いこそ私たちが見たいものなのです。
アイルトン・セナが記録したポールポジション65回の偉大な記録も、今年のような予選では価値が半減します。
本当の椅子取りゲームの方が楽しいでしょう。
予選結果
順位 | ドライバー | チーム | 最速ラップ |
---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1’23.837 |
2 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 1’24.197 |
3 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1’24.675 |
4 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 1’25.033 |
5 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ | 1’25.434 |
6 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ | 1’25.458 |
7 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ | 1’25.582 |
8 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 1’25.589 |
9 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | 1’25.753 |
10 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | 1’25.865 |
11 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ | 1’25.961 |
12 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン | 1’26.125 |
13 | ジェンソン・バトン | マクラーレン | 1’26.304 |
14 | ジョリオン・パーマー | ルノー | 1’27.601 |
15 | ケビン・マグヌッセン | ルノー | 1’27.742 |
16 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 1’27.435 |
17 | フェリペ・ナッセ | ザウバー | 1’27.958 |
18 | ダニール・クビアト | レッドブル | 1’28.006 |
19 | ロマン・グロージャン | ハース | 1’28.322 |
20 | エステバン・グティエレス | ハース | 1’29.606 |
21 | リオ・ハリアント | マノー | 1’29.627 |
22 | パスカル・ウェーレイン | マノー | 1’29.642 |
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