Photo by Michael Potts
2016年初のトワイライト・レースとなったバーレーンGP。
このサーキットは燃費がきついことで知られています。
しかし、今年のレギュレーションでタイヤ戦略が広がったため、燃費戦略よりもタイヤ戦略によってレースは面白くなりました。
※3種類のタイヤを与えられ、2種類以上を使う義務があります。バーレーンは「ミディアム」「ソフト」「スーパーソフト」の3種類。昨年より1種類増えました。
例によってレースのハイライトをF1 ACCESSで確認しましょう。
参照 Race highlights – Bahrain 2016(formula1.com)
レース直前から波瀾(ベッテル、リタイア)
フォーメーション・ラップから波瀾がありました。
なんとベッテルのエンジンから煙りが吹き出し、ストップしてしまいます。
ここでレースの焦点となると思っていたハミルトン vs ベッテルの戦いは消えてしまいました。
フェラーリのパワーユニットは2015年から大きくレイアウト変更されています。
予想されたとおり信頼性に不安がありそうです。
ハミルトンはスタートが下手?
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— レッドブル・ホンダ NEWS (@F1JP_News) April 4, 2016
前戦オーストラリアGPでもハミルトンはポール・ポジションからのスタートを決められず、ロズベルグに先行を許しました。
今回も同じくロズベルグがスタートを決めます。
さらに悪いことに第一コーナーでボッタスにインを刺され、クラッシュを喫してしまいます。
幸いだったのはマシンの損傷があまりなかったことでしょう。
中断に呑み込まれてしまったハミルトンは堅実なリカバリーで、3位表彰台を獲得しています。
スタートで良かったウイリアムズは結局中段へ
ロズベルグに続く形でスタートを決めたのはウイリアムズです。
マッサ、ボッタスが一時先行しますが、マシンの性能はメルセデス、フェラーリに及ばず、結局8位・9位に落ち込みます。
レッドブル、ハース、トロ・ロッソにも先行をされ、一時はマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドールンを間に挟んで走行していました。
今回のレースを見ると以下のようなマシン性能の順位が予想されます。
- メルセデス
- フェラーリ
- レッドブル
- ハース
- トロ・ロッソ
- ウイリアムズ
- マクラーレン
- ザウバー
- フォース・インディア
- ルノー
- マノー
まだ、2戦を経過しただけなので確定ではありませんが、エンジン性能だけでは計れない性能差があるようです。
バーレーンが燃費にきついサーキットだからでしょうか?
またはストップ・アンド・ゴーのリア・リミテッドのサーキットということも関係しているかもしれません。
フェルナンド・アロンソの代役:ストフェル・バンドールンは、かなりやる
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— レッドブル・ホンダ NEWS (@F1JP_News) April 4, 2016
実は今回のレースはマクラーレン・ホンダに注目していました。
ジェンソン・バトンは7周目でリタイヤ(ERSトラブル?)してしまった後は、バンドールンが気がかりで、ポイント圏を出たり入ったりする順位にハラハラしながらライブタイミングを見つめていました。
映像はありませんでしたが、バンドールンはペレス(フォース・インディア)やナッセ(ザウバー)とバトルし、パスしながら堅実な走行を誇っていました。
ひょっとするとマクラーレンのマシンはトロ・ロッソやハースとも戦えるマシンなのかもしれませんが、デビュー戦でポイントゲットは立派でした。
ジェンソン・バトンのリタイヤがなければマクラーレン・ホンダは、もっと上に行ったかもしれないと思うと残念です。
結果
バーレーンGP 2016
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 25 |
2 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 18 |
3 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 15 |
4 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 12 |
5 | ロマン・グロージャン | ハース | 10 |
6 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ | 8 |
7 | ダニール・クビアト | レッドブル | 6 |
8 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ | 4 |
9 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ | 2 |
10 | ストフェル・バンドールン | マクラーレン | 1 |
11 | ケビン・マグヌッセン | ルノー | |
12 | マーカス・エリクソン | ザウバー | |
13 | パスカル・ウェーレイン | マノー | |
14 | フェリペ・ナッセ | ザウバー | |
15 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | |
16 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | |
17 | リオ・ハリアント | マノー | |
r(29) | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ | |
r(9) | エステバン・グティエレス | ハース | |
r(6) | ジェンソン・バトン | マクラーレン | |
r(0) | ジョリオン・パーマー | ルノー | |
r(0) | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ |
ドライバーズ・ランキング
順位 | ドライバー(チーム:No) | ポイント |
---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ(メルセデス:6) | 50 |
2 | ルイス・ハミルトン(メルセデス:44) | 33 |
3 | ダニエル・リカルド(レッドブル:3) | 24 |
4 | キミ・ライコネン(フェラーリ:7) | 18 |
5 | ロマン・グロージャン(ハース:8) | 18 |
6 | セバスチャン・ベッテル(フェラーリ:5) | 15 |
7 | フェリペ・マッサ(ウイリアムズ:19) | 14 |
8 | マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ:33) | 9 |
9 | ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア:27) | 6 |
10 | ダニール・クビアト(レッドブル:26) | 6 |
11 | バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ:77) | 6 |
12 | カルロス・サインツ(トロ・ロッソ:55) | 2 |
13 | ストフェル・バンドールン(マクラーレン:47) | 1 |
– | ケビン・マグヌッセン(ルノー:20) | [11] |
– | ジョリオン・パーマー(ルノー:30) | [11] |
– | マーカス・エリクソン(ザウバー:9) | [12] |
– | セルジオ・ペレス(フォース・インディア:11) | [13] |
– | パスカル・ウェーレイン(マノー:94) | [13] |
– | フェリペ・ナッセ(ザウバー:12) | [14] |
– | ジェンソン・バトン(マクラーレン:22) | [14] |
– | リオ・ハリアント(マノー:88) | [17] |
– | フェルナンド・アロンソ(マクラーレン:14) | – |
– | エステバン・グティエレス(ザウバー:21) | – |
コンストラクターズ・ランキング
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | メルセデス | 83 |
2 | フェラーリ | 33 |
3 | レッドブル | 30 |
4 | ウィリアムズ | 20 |
5 | ハース | 18 |
6 | トロ・ロッソ | 11 |
7 | フォース・インディア | 6 |
8 | マクラーレン | 1 |
9 | ルノー | [11] |
10 | ザウバー | [12] |
11 | マノー | [13] |
エンジンメーカー・トークン数
エンジンメーカー | 使用トークン | 残トークン |
---|---|---|
フェラーリ | 23 | 9 |
メルセデス | 19 | 13 |
ホンダ | 18 | 14 |
ルノー | 7 | 25 |
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