デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」からのベスト選曲は2曲。聴き直さなくても決まっています。
「Moonage Daydream」と「Lady Stardust」です。
これらの曲は何度聞いたか分かりません。
「Lady Stardust」はCMソングにもなりました。
CMソングを集めた「PLAY -Digital CM Tunes-」にも収録されています。
PLAY-DIGITAL CM TUNES- image by Amazon
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アルバム「ジギー・スターダスト」は「ハンキー・ドリー」の美しいサウンドそのままに、歴史的なロック組曲を実現したものです。
そのため、どちらかというとアコースティックで叙情的なサウンドに仕上がっています。
このことが、唯一無二のアルバムであることを大きく助けています。
今後、いかなるアーティストが、どんなコンセプト・アルバムを作ろうとも「ジギー・スターダスト」を越えるアルバムはあり得ないと断言できます。
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もう既にベスト曲が決まっているので、今回は2002年に発売された「ジギー・スターダスト 30周年アニバーサリー・エディション」のことに触れておきます。
すでに記憶が曖昧になっていますが、この記念アルバムは回収騒ぎとなった悪名高いアルバムでもあります。
ジギー・スターダスト 30周年アニバーサリー・エディション
ジギー・スターダスト発売30周年記念アニヴァーサリー・エディション image by Amazon
すでに、詳しいことを忘れてしまっているので、詳細はAmazonのカスタマーレビューを参照していただきたい。(下の小さい画像のリンク先のレビュー)
または、aladdindogsさんからいただいた以下のコメントが参考になります。
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この記念盤は今までに見たこともないブックレット仕様となっていて、ハードカバーの本と同じような作りになっています。
その表1と表4に1枚ずつCDが入っています。
このアルバムは最初ステレオミックスが左右逆になってしまうというあり得ない事故が起きました。
さらに、スペシャルブックレットの作りのせいか、CDの封入ボックスが破れているものもありました。
私の手元にはこの30周年アニバーサリー・エディションが3組も残っています。(輸入盤、日本版、未開封の日本版)
おそらく日本版の1枚はきちんとCDを回収してもらったもののはずで、未開封のものは事故品じゃないかと思います。
すでに40周年盤も出ているのですが、これも未開封のままなので、私の場合はそのままになってしまいそうです。
……
ボーナス・ディスクの収録曲は以下。
The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars: 30th Anniversary Edition [Disc 2]
- Moonage Daydream (Arnold Corns Version)
- Hang On To Yourself (Arnold Corns Version)
- Lady Stardust (Demo)
- Ziggy Stardust (Demo)
- John, I’m Only Dancing
- Velvet Goldmine
- Holy Holy
- Amsterdam
- The Superman
- Round And Round
- Sweet Head [Take 4]
- Moonage Daydream (New Mix)
フレディ・ブレッティと組んだバンド「アーノルド・コーンズ」を聴くと「フェザーズ」を思い出してしまいます。
ボウイは「ジギー・スターダスト」の発売前に「アーノルド・コーンズ」名義で、冒頭2曲のシングルを出しています。
このプロジェクトを行ったボウイには「フェザーズ」への郷愁があったのではないでしょうか?
これらの曲が売れなかったことを思うと、「ジギー・スターダスト」におけるミック・ロンソンのプレイは高い評価を受けるべきだと分かります。
……
この2枚めに収録された楽曲で、最も好きなのはジャック・ブレルのカバー「Amsterdam」です。
そして、最後のニューミックスの「Moonage Daydream」が最高です。
ベスト選曲
…ということで、このアルバムからは冒頭で述べた2曲選んでおきます。
- Moonage Daydream
- Lady Stardust
……
さて、皆さんはいかがでしょうか?
付録:レジェンダリー・スターダスト・カウボーイ
ジギー・スターダストは「レジェンダリー・スターダスト・カウボーイ」と「イギー・ポップ」から発想されたと言われています。
この「レジェンダリー・スターダスト・カウボーイ」の曲「Took a Trip On a Gemini Spaceship」がアルバム「ヒーザン」でもカバーされていることは特筆すべきです。
この「ヒーザン」期には「ロウ」の再現ライブも行っており、デヴィッド・ボウイはこの時期に自らのルーツを振り返ると共に、新しいデビッド・ボウイへと脱却を遂げたのでした。
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コメント
どの曲も大好きですが、私は「Soul Love」でお願いします。
僕のベストはスターマンです。
出会いの曲でもありますが、とても夢のある曲だと思います。
でも選ぶのは難しい〜笑
カラアゲボーイさん、ありがとうございます。
スターマンはボウイの代名詞でもあります。最高の曲ですね。
選んだ先に何が出来るのか、楽しみです。
私の場合、差し替えしたくなったりするかもしれません。
やっぱり5年間は外せません。
スターマンと5年間で。笑
了解しました。
やまりんさん、もうお気づきでしょうが、私のベストはわざとヒットチューンを外しています。
ベストは公式発売のベスト盤がありますので個人的に好きな曲をチョイスしていきます。
aladdindogsさん、もちろん了解してます。
「Soul Love」は渋い選曲です。
ミック・ロンソンのアルバムには「Stone Love」という替え歌がありますね。ちょっとコミカルに仕上がってました。
aladdindogsさんの好きな曲も気になりますね。
気が向いたら、教えて下さい。
訳あって「Amsterdam」を私の選曲からハズしました。
よって、2曲の選曲で固まりました。
前にも記載しましたが最初の出会いがこのアルバム。
FM大阪「ビート・オン・プラザ」という番組がありまして、丸々一枚の新譜LPを紹介してくれる洋楽ファンにはたまらないものでした。
1972年ですから中3ですね。一曲目一発ではまってしまいました。以来、44年、ロックの深い森からいまだ抜け出していないようです。
なのでベストは、、
「Five Years」一択です。
後は、全部という選択肢しかありません(ちょっと違うかも)。
発売はビクターだと記憶しますが、薄いLPが流行ってましたね。今は180g とかの重量タイプのようですが。すり減って買い換えたなぁ。
たこべいさん、ありがとうございます。
1972年、私はまだ小学生です。
FM大阪ですか。
私が聴いたFM大阪といえば、シーナ・イーストンのモダン・ガールとかクイーンのフラッシュ・ゴードンとかかな?
1972年、僕はまだ生まれてません笑
たこべいさんは、私と同じ歳でしょうか?
私も中3の72年にボウイファンになり、73年4月8日高校の入学式の前夜に新宿厚生年金会館でジギーを観ました。
誰になにを言われようと、あの時代にファンになった者にとっては「ジギー・スターダスト」がボウイの最高傑作だと思いますし、あの時が最高に輝いていたと感じています。
トータルアルバムにして全曲傑作なんて他に考えられません。
しかし、凡人なら大ヒットしたキャラクターを5年〜10年引っ張るところをボウイは2年そこそこで簡単に葬り去ってしまいました。
ボウイは変わり続る事でアート作品を作り続ける事が出来たのでそんなボウイの全ての作品も勿論大好きです。
その中でも、やはりジギーが最高です。
aladdindogsさん、、同級生ですね。高校入学間もない神戸公演に行きました。
今では考えられませんが、(多分)2000キャパくらいの会場で7割くらいの入りでした。後ろの席だったのですが、空いていたので結構前に移動して観ました。
客から投げ入れられた日本手拭を振りながら歌った「Time」が印象に残っています。まだ「Aladdin Sane」(アルバム)は聴いていなかったと思いますが。
以前(2010ごろ)にtwitter で Bowie のアルバムBest3 は何だ、、というのが話題になったのですが、結論は1枚だと選べるけど3枚に絞るのは困難ということになりました。1枚はもちろん、ジギーです。
私は好きといいながら、Punk/New Wave の波に飲み込まれてからは、聴いていないのも多いです。いろいろと教えてください。
なんかいい話ですね。
同窓会みたいでいいです。
こういう出会いがこのブログで実現するとは、感無量です。
ブログやってよかったです。
選曲困難な「Diamond Dogs」を聴きながら…
たこべいさん、そうですね。
「アラジン・セイン」が出たのは5月ですからね。
コンサートには、「ジギー」から遡って「スペイスオディティ」「世界を売った男」「ハンキードリー」を聴いて行きましたから、聴き覚えの無い曲は新曲だと思いました。
「夜をぶっとばせ」はストーンズで知ってましたけどね。