「ピンナップス」はデヴィッド・ボウイによる1960年代ロックのカバー集です。
デヴィッド・ボウイの初期のアルバムでは、この「ピンナップス」のみ、あまり聴いていませんでした。
「ジギー・スターダスト」「アラジン・セイン」とグラム・ロックを代表するアルバムの次にくるものとしては雰囲気が古すぎますし、ボウイらしさがありません。
スパイダース・フロム・マーズは健在
デヴィッド・ボウイはハマースミス・オデオン公演でジギーを葬ってしまいました。
しかし、バックバンドのスパイダース・フロム・マーズは健在だったのです。
ドラムをミック・ウッドマンジーからエインズレー・ダンバーに変更していますが、ミック・ロンソンのギターとトレバー・ボルダーのベースに変わりはありませんので、スパイダース・フロム・マーズといって差し支えないと思います。
にもかかわらず、このアルバムでのプレイは洗練さを欠いているように感じます。
たぶん、楽曲そのものに起因するものでしょう。
Ryko盤で発表された2曲が未収録なのが残念
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「ピンナップス」のオリジナル盤の収録曲は以下になっています。
Pin Ups
- Rosalyn
- Here Comes The Night
- I Wish You Would
- See Emily Play
- Everything’s Alright
- I Can’t Explain
- Friday On My Mind
- Sorrow
- Don’t Bring Me Down
- Shapes Of Things
- Anyway, Anyhow, Anywhere
- Where Have All the Good Times Gone
後に発表されたRiko盤にはボーナストラックが2曲収録されていました。
それが以下の曲です。
- Growin’ Up
- Port of Amsterdam
どちらも大好きな曲です。
これをどうして本編(オリジナル盤)に入れてくれなかったのでしょうか?
とても残念です。
数曲ピックアップすると…
オリジナル盤収録曲から数曲ピックアップするとしたら、「Here Comes The Night」と「Sorrow」を選びます。
「Here Comes The Night」はボウイの歌唱が独特で、それだけでもこの曲をベストに選びたくなります。
「Sorrow」はシングルでもリリースされた好曲ですね。
……
しかし、ここはウルトラCを使わせて下さい。
私の選ぶベストソングは「Port of Amsterdam」です。
シャンソン歌手のジャック・ブレルのカバーで、この曲はとても素晴らしいのです。
ボウイの初期のカバーの中では最も好きな曲なので、Riko盤のボーナストラックから選ばせていただきました。
……
さて、皆さんはいかがでしょうか?
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コメント
やまりんさん、私は
「Where Have All the Good Times Gone」でお願いします。
レイ・デイビスの書く曲はとにかくセンスが良くて好きです。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
この曲は「Lodger」に入っててもおかしくないような曲ですね。
原曲よりいい感じなのはミック・ロンソンのせいでしょうか?
ボウィらしくはないけど、多分原点なんでしょうね。
・Here Comes The Night
・See Emily Play
の2曲を。
元唄が好きというのも大きいかな
たこべいさん、ありがとうございます。
私はいままで「Pin Ups」をあまり聴いていなかったのですが、今回、何度も聴いて段々好きになってきました。
今は「Here Comes The Night」をなんで選ばなかったのか不思議です。
当初の予定ではBassがCreamのJack Bruceだったが、
招集することができなかったためTrevor Bolder続投となった。というのをどこかで読んだ記憶があります。
Bowie(MainMan?)はリズム隊を一新してSpiders From Marsと違ったSoundを目指していたのかな?
Jack BruceとBowieの組み合わせも聴いてみたかったです。
BowieのOuttakeは名曲揃いですね。
ホント捨て曲のセンスが無いなあと思います。
Ronnoさん、ありがとうございます。
そんなことがあったんですね。
知りませんでした。
このアルバムがSpiders From Mars(改)ということは、本を読んで知ったのです。
音を聴いただけでは分かりませんでした。
ボウイは1960年代にタイムスリップしたような音を目指したのかもしれませんね。