「イデオット・プロット」
真幻魔大戦にこのタイトルの章があります。
平井さんがどこかで意味を説明されていましたが、忘れてしまいました。
多分、ばかげた構成・うまくいかないことを言うのだと思います。
「真幻魔大戦」は
「ウルフガイ」の代わりができるか?
なぜ「イデオット・プロット」を取り上げたかというと、実は真幻魔大戦で私が最も好きな部分だからです(単純)。
東丈がルポライター石黒啓太郎のアパートでヤクザとやり合うシーンが頭を離れないのです。
正雪戦記を書き上げた東丈は憑依現象なのでしょうか、気分が高揚したまま、石黒の巻き込まれたもめ事を解決するために、単身、ヤクザのもとへ乗り込んでいってしまいます。
あまつさえヤクザをぶっ飛ばしてしまう。東丈が演じた唯一の大活劇がここに。
そのあとヤクザ仲間に取り囲まれてから杉村優里に救出されるまでのくだりがとてつもなく好きなのです。
ウルフガイ・シリーズが中断してしまって、爽快なアクションがなくなってしまったこの時期、この真幻魔大戦が私の心の渇望を満たしてくれたのを思い出しました。
あれは20年近く前、まだ血気盛んな頃のことです。
(以上 2000.2.7)
追記
※「イデオット・プロット」は文庫版だと4巻になります。
真幻魔大戦をアダルト・ウルフガイのはけ口とした読者もいたことは確かです。
しかし、後期のウルフガイならいざ知らず、初期のウルフガイとは比ぶべくもありません。
やはり、作品自体が異なるのですから、無理というものです。
最近では素直に「狼男だよ」を読み返しています。
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