Photo by Ragnaar Bastiaan
トニー・ヴィスコンティの本を楽しみにしていました。
デヴィッド・ボウイやマーク・ボランにトニー・ヴィスコンティがどのように関わって来たのかとても楽しみだったのです。
トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男
トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男 image by Amazon
この本は二三日前に到着していたのですが、レビューすることが出来ませんでした。
…というのもびっしりと活字が詰まった438ページを読み通すことが出来なかったからです。
このページを書くに当たっても拾い読みがやっとでした。
深い読書感を書くことが出来ないのですが、少し残念でもあります。
……
まず、私はプロデューサーという役割があまりよく分かっていませんでした。
私の業界(デザイン制作業界)でもプロデューサーやディレクターという役職を名刺でよく見かけますが、業界に通暁していなければどんなことをする人なのか、よく分からないでしょう。
この本のイントロに「レコード・プロデューサーとは」という章があって、興味深く読みました。
「レコーディングにおける全ての面において責任を持つ人」と記されていましたが、これが最も分かりやすい表現です。
……
表紙をみると「ボウイ、ボランを手がけた男」というタイトルが大きいので、ボウイやボランとの絡みだけが記されているかと思いきや、そうではありません。
サブタイトルの「トニー・ヴィスコンティ自伝」を柱にした内容なので、その他のアーティストのことも書いてあります。U2やカシミールのエピソードもありました。
知らない名前もたくさん出てきて調べなければいけませんでした。
……
ボウイファンとして最も興味深いのは「ロウ」から「スケアリー・モンスターズ」までの制作舞台裏です。
特に「スケアリー・モンスターズ」ついては各曲毎に詳しく記されています。
これらを読むだけでも価値があると思います。
ただし、この本は近年のことが記されていません。
もともと2007年に刊行された本の訳書なので、「ザ・ネクスト・デイ」や「★」のエピソードは書かれていないのです。
近年のボウイに興味がある方にはこの本は適していないので、ご注意ください。
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