Photo by Jean-Luc Ourlin
1976年「ステイション・トゥ・ステイション」を発表したデヴィッド・ボウイは米国ツアーを行っています。
そのツアーを名付けて「ISOLAR Tour」ということを最近知りました。
※「Isolation(分離、孤独)」+「Solar(陽光)」
デヴィッド・ボウイの公式ライブアルバムは数が少なく、1970年代のものは、ジギー期の「サンタモニカ・ライブ ’72」、ジギー期とソウル期の間に位置する「デヴィッド・ボウイ・ライブ」、ベルリン期の「ステージ」しかありません。
※「サンタモニカ・ライブ ’72」は後発品
つまり、デヴィッド・ボウイの傑作「ステイション・トゥ・ステイション」の時期(シン・ホワイト・デューク期)のライブアルバムはなかったのです。
そして、今回発売された「ライブ・ナッソー・コロシアム ’76」こそ、その充実した時期のライブアルバムなのです。
すでに、「ステイション・トゥ・ステイション」や「フー・キャン・アイ・ビー・ナウ?」のボックスセットでは発表されていたものですが、単体のライブアルバムとしては今回のリリースが初になります。
ライブ・ナッソー・コロシアム ’76
ライヴ・ナッソー・コロシアム’76 image by Amazon
収録曲は以下。
Live Nassau Coliseum ’76
CD1
- Station To Station
- Suffragette City
- Fame
- Word On A Wing
- Stay
- Waiting For The Man
- Queen Bitch
CD2
- Life On Mars
- Five Years
- Panic In Detroit
- Changes
- Tvc15
- Diamond Dogs
- Rebel Rebel
- The Jean Genie
スタジオアルバム「ステイション・トゥ・ステイション」には全く余分なものがない素晴らしい傑作で、「★」の前身にあたるアルバムであることは疑いようがありません。
そして、このライブアルバムにも同じことが言えます。
素晴らしいセットリストです。
全編聴いてみるとすごくハイテンションで息つく間もないほどの熱いライブ感が伝わってきます。
ただ、スタジオアルバムの「Golden Years」「Wild Is The Wind」はリストに含まれていません。これがちょっと残念かも。
「Wild Is The Wind」はカバー曲だし、「Golden Years」は「Fame」を入れたら入らなくなったのかも…
ソウル期から移行しつつある現れかもしれませんね。
……
この音源は「King Biscuit Flower Hour」で76年4月23日に放送されているのですが、CD1の「Waiting For The Man」からCD2の「Five Years」までの4曲は放送されていませんでした。
放送分は有名なブートレグとしてマニアの間では人気のものだったようです。(私は公式化されてはじめて、ナッソーのライブを知ったのですが…)
はじめて、このライブアルバムを聴いてみると「デヴィッド・ボウイ・ライブ」や「ステージ」を上まわるライブで、デヴィッド・ボウイのライブアルバムの中ではトップに位置づけたくなりました。
今回の単体発売によって、この素晴らしいライブアルバムが手軽に聴けるようになったことで、多くのライブファンを惹きつけることになるでしょう。
(補足)
CD2の「Panic In Detroit」はドラムソロがカットされているそうです。
ノーカット版で13分超のものがデジタルダウンロードで販売されているとライナーに書かれていました。
私はノーカット版を見つけられませんでした。ご存じの方はカキコお願いいたします。
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コメント
「STS」BOXが出た時には配信ダウンロードが公式に売られていたので購入しました。
今は見つかりません。
ブートにも入っていますけどね。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
そうですか…
Youtubeで見つけたので聴くだけなら聴けますけど、今では買えないんですね。
残念です。
アイフォンの、ミュージックの2010年版には入っていますよ。つまり、アップルのIチューンにはあるんでしょう。普通に、ダウンロードできますよ。
アイフォンのミュージックは、月額980円ですが、聴き放題なんで聞いています、音がめちゃよくて、iPodがわりです。
私はもう、CDで聞いたりしないのでこれで十分です。
ばななさん、ありがとうございます。
私はYoutubeで聴きました。
なかなか格好良かったです。
30年以上のボウイファンです。
ボウイのライブアルバムはステージが完璧過ぎてスタジオ音源のように感じ、他のステージ以前のライブアルバムは音源が荒く感じてまし。が、ナッソーコロシアムは演奏は刷新され、ライブの熱気も伝わり満足しています。来月に発売される予定のウェルカムトゥザブラックアウトも楽しみにしています。
ジャックさん、はじめまして。
私も「ウェルカムトゥザブラックアウト」楽しみです。