何の気なしにいつも買っている田中芳樹のアルスラーン戦記の新刊を購入しました。
もう、ほとんど惰性で買っているシリーズです。
角川文庫の時には夢中で読んだ作品ですが、カッパノベルスになってからは間が空いてしまっているので、ほとんどストーリーを追い切れてません。
最近の読書体験はとても貧しい気がしてます。
記憶力の欠如が原因です。
祝? アルスラーン戦記完結
天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス) image by Amazon
最近の田中芳樹は、とにかく持っているシリーズものを終わらせたいようですね。
「タイタニア」を完結させ、次は「アルスラーン戦記」ですか。
あからさまに完結を狙っているように見えます。
「アルスラーン戦記」はまだまだ続くと思っていたのですが…
かなり残念な気持ちです。
栗本薫は結局「グイン・サーガ」を終わらせずに逝ってしまいました。
今では、他人が書き綴っています。
そんなグインを見ていると、やっぱり完結させることは大事だって思えてしまいます。
田中芳樹も未完の作品を、そのまま捨て置けなかったのでしょうか?
田中芳樹のシリーズで終わりそうにないのは「薬師寺涼子の怪奇事件簿」ぐらいです。
薬師寺涼子は、いつまでも書きつづけていられそうな気がしてます。
ストーリーとして完成度が高いのは、やっぱり「銀河英雄伝説」ですね。
これ以上は必要ないところまで、きっちりと書いてくれました。
そういう意味では田中芳樹の最高傑作は「銀河英雄伝説」で間違いないでしょう。
……
平井和正は、ほとんどの小説が完結しているのか、完結していないのか、判断に困るものばかりだったので、ああいうスタイルはやっぱり凄いことだと思ってしまいます。
いつまでも心に残り続けている唯一の作家です。
平井和正は「ハッピーエンドはストーリーの死」というようなことを、どこかで言っていたと思います。
本当にそうだと思うのですが、田中芳樹のように主だったキャラクターが死んでしまうのは少々、寂しい気がします。
心の中でも続きようがありません。
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