荻原規子の歴史ファンタジーは全部読んでます。
中でも「風神秘抄」が一番のひいきです。
草十郎の笛と糸世の舞のファンになりました。
しかし、「風神秘抄」を読んだのは2009年のこと。
細部をほとんど思い出せなくなりました。
他にも勾玉三部作の「白鳥異伝」が好きです。
あまねく神竜住まう国
あまねく神竜住まう国 (児童書) image by Amazon
この本を読み始めたのは2015年です。しかし、なかなか読み通すことが出来ませんでした。
「風神秘抄」の続きが読めると思って、期待していたのですが、ストーリーのオープニングは源頼朝の置かれた状況説明が多く、なかなかストーリーにのめり込むことが出来ません。
読み始めて中断を繰り返し、3年経ってやっと読めました。
糸世が登場してからは一気でした。
……
この物語は15歳の源頼朝が主人公です。
姉の万寿姫との因縁を描いて、とても神秘的なストーリーになっています。
その万寿姫をキーに草十郎と糸世の運命とも関わっていくことになるのですが…
実は10年ちかく前に読んだ「風神秘抄」の記憶が全くありません。
万寿姫と草十郎、糸世の関わりが思い出せませんでした。
それでも「風神秘抄」のキャラクター達は依然として魅力をはなっていて、「あまねく神竜住まう国」の面白さもハンパではありませんでした。
この本で糸世が舞をまったのは2度。ドキドキしました。
草十郎の力は失われていましたが、終盤に草十郎の笛に合わせて糸世が舞うシーンがあります。
……
源頼朝のキャラクターは義経との確執を想像もできないもので、私の思っていた頼朝像とはかけ離れていました。
それだけに「あまねく神竜住まう国」はとても新鮮な物語でした。
荻原規子が物語る歴史ファンタジーはどうしてこんなに面白いのでしょう。
また、「風神秘抄」を読みたくなってしまいました。
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あまねく神竜住まう国 (児童書)
児童書と思って読んではいけませんよ。
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