平井和正原作、桑田次郎(現在は桑田二郎)作画のコミック「8マン」をルーツに持つ、「エイトマン・インフィニティ」全6巻を一気読みしてしまいました。
このコミックは2005年〜2007年にかけて書籍が既に発売されています。
もちろん、私は発売当初に読んでいます。
しかし、10年以上も時が経過するとストーリーを忘れてしまっていました。
最近、電子書籍が発売になったので、それを契機に押し入れから引っ張り出して読みふけってしまいました。
平井和正の作品ネタは何でもあり
8マン・インフィニティ (1) image by Amazon
本当に短期間で読み終えてしまいました。
この作品には「ROOTS:平井和正・桑田二郎」と明記してあるとおり、8マン・東八郎のその後の物語です。
しかし、直接的にストーリーの繋がりはなく、主人公は8マンネオ「東(ひがし)光一」に変わっています。
東八郎も重要な役割で登場するのですが、脇役に徹しています。
8マンが登場するのは最終6巻のみですね。
……
「8マン・インフィニティ」には平井作品がごちゃ混ぜになって投入されていて、それを原作者がどのように料理しているかが、見所です。
この作品に放り込まれている平井和正の作品をピックアップすると以下のようなものです。
- 8マン
- インフィニティー・ブルー
- BLUE LADY
- 超犬リープ
- サイボーグ・ブルース
- ウルフガイ
- 死霊狩り
- デスハンター
- エリート
- 平井和正初期短編集
等々
キャラクターの名前がそのままだったり、組み替えてあったり、ストーリーネタを拝借してあったりと…オリジナルというより2次創作みたいな作品です。
しかし、ギリギリ、オリジナル作品として成立させているとみました。
……
ただ、2000年代のアニメチックな作画と分かりにくいコマ割りには8マンのオールドファンは辟易するかもしれません。
平井和正ファンが読むとストーリーを追えなくなるかも
読後感をいうと「おもしろい」と思ったのですが、私がこの作品を理解出来たか、はなはだ疑問です。
前述したように、この作品には平井和正作品のキャラクター名やストーリーネタがそのまま出てきます。
例えば、「アーネスト・ライト」「林石隆」「林芳蘭」「ミスター〝S〟」のように、そのままの名前だったり、「アルベルト・ダンガー」のように組み替えてあったりします。
私は、これらのキャラクター名がとにかく気になりました。
このキャラクターは「平井作品ではこんな感じではない」とか、拝借してあるストーリーは「あれが元ネタか!」とか。雑念だらけになってしまって、ストーリーにのめり込めないのです。
あまりにもストーリーが記憶に残らなかったので、参りました。
ただ、この作品は全6巻でありながら、プロローグが終わっただけだと分かります。
8マン関連作品は昔から、エンディングをみることはかなわないようです。
桑田次郎の「8マン」、末松正博の「エイトマン」も途中で終わってしまい、とても残念でした。
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