セイコーのダイバーSBDY055を息子から送られました。
調べて見るとけっこう人気のあるモデルのようです。
私は、この腕度計からセイコーのダイバーに目覚めました。
この時計は別名「ベビーツナ」と言われています。
なぜ「ベビー」なのか、さっぱり分かりません。
ベビーなのにヘビー
私は今までこんな重い時計を身につけたことがありませんでした。
200g近くあります。
自動巻の時計は重い傾向がありますが、私が愛用していたセイコー5(SARZ006)は140g。
セイコーのクオーツ(SPC129P1)は85gしかありません。
SBDY055は、とにかく重いので驚きました。
ベルトはゆるめが好みなので、今まで使っていたセイコー5と同じ長さにベルトを調整したところ、ハンドルにフェイスがあたって車が運転できませんでした。
この時計に「ベビーツナ」という愛称は似合わないです。
セイコーの「ツナ缶」がどれだけ大きいか推して知るべし…ですね。
アーマードモンスターの方がそれらしい
SBDY055のニックネームは「ベビーツナ」が一般的です。
しかし、もう一つ「アーマードモンスター」という別名もあります。
この時計はセイコーのモンスターシリーズとツナ缶シリーズのいいとこ取りの時計だからです。
初代ブラックモンスターと並べてみました。本体はモンスターそのものだと分かります。インデックスの内側に秒数が「05」〜「55」まで、刻まれているのが特徴ですね。
しかし、初代のモンスターと比べるとダイヤルやインデックス、針の仕上げが段違いです。
SBDY055の外胴は分厚く、ベゼルに食い込んだような形をしています。
この形状は他のツナ缶シリーズには見られない形状です。
外胴を「アーマー」とすると、「アーマードモンスター」という呼び名がしっくりきます。
この時計の美しさは写真では分からない
SBDY055はシルバーの美しい時計です。
インデックスや針もシルバーで縁取られていて、ダイヤルのグラデーションも本当にきれいです。
ですが、なかなか写真でこの美しさを表現出来ません。
通販サイトの商品写真はこんな感じで、ずんぐりしているし、何となくのっぺりして見えます。
ネット流通限定モデルなのに、この写真でSBDY055を選ぶ人は少ないのでは…と心配してしまいます。
この時計は反射するシルバーが特徴なだけに、写真を撮りづらいです。いろいろやってみましたが、私にはこれだと思える写真が撮れませんでした。
ダイヤルが黒く見えるときもあります。渋いです。
シリコンベルトに付け替えてもいい
SBDY055のラグ穴は外に貫通しています。
ここを金属棒で押してやると簡単にベルト交換ができます。
ためしにSBDY079(タートル)のシリコンベルトを装着してみました。
ネイビーのシリコンベルトが合っているみたいです。
スポーティーな印象になってダイバーらしくなりました。
私はシリコンベルトの締め付けが苦手なので、すぐにステンレスベルトに戻しましたが、シリコンベルトが好きな方にはいいと思います。
重さも若干軽くなります。
外胴には問題ありすぎ
実はこの時計、半年も使用しないうちに修理に出すことになりました。
原因は外胴です。
外胴がぐらつき始め、カタカタと音を立てる始末。
外胴をとめている3つの六角ネジを締めるだけだと思いましたが、工具がないので時計屋さんに持ち込みました。
すると…
ネジを締めてくれて、ぐらつきが無くなったものの、ねじ山がつぶれてしまいました。※写真が無いのが残念です。
ねじ山がつぶれた外胴は妙に気になるし、カッコ悪いのです。
そんな訳でセイコータイムラボに修理に出すことにしました。
修理後はネジがきれいになりましたが、ラグと外胴の隙間が空きました。
これは私が希望して、このようにしてもらいました。
外胴をピッタリ着けてしまうと、ベゼルと外胴の隙間が上下で違ってしまったからです。
問題のひとつは外胴と本体の隙間を均一に設置するのは難しいということです。
ベゼルと外胴の隙間か、ラグと外胴の隙間か、どこかが偏ります。個体差なのかもしれませんが…
もう一つは、外胴の固定ネジは簡単にねじ山がなめてしまう(ネジがめくれてしまう)ということです。
街の時計店できれいに締めるのは無理でした。
自分で締めるにしても細心の注意が必要です。時計屋さんが無理なのだから、よほど慣れていないと自分でも無理ですね。
外胴がぐらつき始めたら、ねじ山がつぶれることを覚悟するか、セイコータイムラボに送りましょう。
私の場合、保証期間中でしたので、街の時計屋さんがつぶしてしまったネジも無償で新品交換していただけました。
さらに問題があります。外胴の形状です。
回転ベゼルを上から押さえるような形をしているので、ベゼルがとても回しづらいです。
爪が削れるのを覚悟して回す必要があります。(これも個体差?)
ベゼルは実用に耐えません。
まとめ
修理しておいて言うのも何ですが…
ともかく、細かいことが気になるようでしたら、SBDY055は着けない方がいいでしょう。
この時計は、外胴がしっかりついていれば、少々ぶつけてもびくともしません。
それが意味するのは、外胴が傷だらけになってもいいくらいにハードに着ける時計だということです。
フェイスはきれいなのに、ずんぐりしていて、カッコいいのかどうかよく分からない不思議な時計です。
しかし、着用することに高い満足感を感じてしまうのは私だけではないはずです。
© bluelady.jp
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