私が知っている浮世絵師は、以下の様な人たち。
- 葛飾北斎
- 喜多川歌麿
- 東洲斎写楽
浮世絵師として、この3人を挙げるのは、誰でも難しくないのではないかというほどに有名な3人です。
しかし、歌川国芳はどうでしょう。
私は「パリ歌川国芳展」の新聞記事で初めて歌川国芳という浮世絵師を知りました。
SFチックな相馬の古内裏
一番驚きだったのは、ページトップの浮世絵「相馬の古内裏」です。
巨大な骸骨の描写は、話題の「進撃の巨人」の一幕のようです。
このような1枚の絵が当時の人たちの想像力をかき立て、夢を見させていたという事実は、昔も今も人の楽しみに変わりはないということを思い出させてくれます。
喜多川歌麿の「美人画」も同様ですが、想像力という意味では歌川国芳が秀でているようです。
金魚づくしシリーズ
歌川国芳には「金魚づくし」というシリーズものもあって、コミカルな絵が印象的です。
これは「戯画」といわれるもので漫画の先駆けといわれています。
最古の漫画として有名なのは「鳥獣戯画」です。
鳥獣戯画は教科書にも載っていたはず。
金魚づくし 百ものがたり
百ものがたりでは金魚が化け猫に襲われそうな場面が描かれています。
今にも襲ってきそうな猫を見た金魚たちが逃げ惑うように見えます。
恐怖の瞬間、戦おうとするものもいますね。
擬人化が優れた作品です。
Photo by Sora
金魚づくし 玉や玉や
金魚がシャボンを吹く絵が面白いですね。
Photo by Sora
歌川国芳の浮世絵は、いままで見たこともない世界でした。
そして歌川国芳に少しだけふれて、江戸時代の人に親近感を感じました。
歌川国芳の作風は、漫画の好きな方も共感を覚えるかもしれませんね。
では、また。
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