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【ヒーザン / 2002.6.10発表】デヴィッド・ボウイの近年の最高傑作をあげるとするなら、間違いなくヒーザン[heathen]※★をのぞく

デヴィッド・ボウイ アルバム集

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photo by AIGA/NY

リーブス・ガブレルスと組んだアワーズ[hours…]を発表後、60年代の楽曲のセルフカバーアルバム「Toy」に取り組んでいたボウイでしたが、当時、所属していたバージンレコードとの折り合いがつかず、結局お流れになってしまいました。
その後、自身のレーベル「ISO」を立ち上げたボウイが発表したのが「ヒーザン(異教徒)」[heathen]です。

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ジギー・スターダストを除けば、このヒーザン[heathen]が最高傑作

ヒーザン(紙ジャケット仕様)
ヒーザン(紙ジャケット仕様) image by Amazon

アートワークはジョナサン・バーンブルック[Jonathan Barnbrook]。

ボウイの表情が異星人っぽいですが、書体の反転や線による打ち消し、ペンキの塗りつぶし等、前衛的です。すきなんですよね。こういうの。

「スケアリー・モンスターズ」以来、共同作業のなかった(Toyでは一緒に仕事していたらしいですが)トニー・ヴィスコンティをプロデューサーにむかえたことで、期待が頂点に達したアルバム。
最初聞いたときには少し違和感を感じましたが、聞き込む度になじんできて、僕にとってはなくてはならないアルバムになりました。

2002年の発表ですが、9.11とは無関係。その際には既にアルバムの制作は終わっていました。タイトルやアートワークからすると未来予知でもしたかのようですね。

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Sunday、Slow BurnからI’ve Been Waiting For Youまでの流れが最高

僕の場合、評論的なことは出来ませんが、アルバムの前半はボウイのアルバムの中で最も好きです。
Sundayで静かにオープンニングした後、Slow Burnで一気に加速しI’ve Been Waiting For Youで最高のクライマックスを迎えます。
ではその後はどうなの?と疑問を投げかけられそうですが、5.15 the Angels Have Goneのような祝福(ボウイとイマンの間に娘さんが生まれた)を表す曲やheathen(The Rays)のような再生を表しているように聞こえる楽曲が並びます。

近年のボウイの声にもっともあったアルバムだと思います。

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ファーストシングル「スロー・バーン」

スロー・バーン
スロー・バーン image by Amazon

未発表アルバム「Toy」から3曲がこのファースト・シングル(たぶんジャパニーズエディション)で聞くことが出来ます。

1.Slow Burn
2.Shadow Man(未発表アルバム「Toy」より)
3.When The Boys Come Marching Home
4.You’ve Got A Habit Of Leaving(未発表アルバム「Toy」より)
5.Baby Loves That Way(未発表アルバム「Toy」より)

本当に優しさに満ちた楽曲が並んでいます。中でもShadow Manは1971年の未発表曲として知られた曲で名曲です。

その後のライブで「ロウ」を再現

ボウイはこのアルバムを発表したのち、ボウイの最高傑作と名高い1977年発表の「ロウ」の再現ライブを行っています。
ロウ・セクションとヒーザン・セクションの2部構成で、この時のライブに行けた人って本当にうらやましいです。
これらのライブはデヴィッド・ボウイの完全復活を印象づけることになり、その後のリアリティー・ツアーへの足がかりとなっていきました。

セットリストは以下です。(もしかしたら、ロウ・セクションとヒーザン・セクションを入れ替えて収録されているかも?)

David Bowie – Heathen in New York
Live at Roseland Ballroom, New York 11th June,2002

(Low section)
1.Opening Speech
2.Speed of Life
3.Breaking Glass
4.What in the world
5.Sound and Vision
6.Always Crashing in The Same Car
7.Be My Wife
8.A New carrer In A New Town
9.Warszawa
10.Art Decade
11.Weeping Wall
12.Subterraneans

(Heathen section)
13.Sunday
14.Cactus
15.Slip Away
16.Slow Burn
17.Afraid
18.I’ve Been Waiting For You
19.I Would Be Your Slave
20.I Took A Trip On A Gemini Spaceship
21.5:15 The Angels have Gone
22.Everyone Says
23.A Better Future
24.Heathen(The Rays)

(Encore)
25.Hallo Spaceboy
26.Ashes To Ashes
27.Fashion
28.I’m Afrade Of Americans

ニューヨークに住みたいです!

最後に未発表アルバム「Toy」

未発表だったんですけど2011年リーク。ブートレグで出回りました。
8.Hole In The Groundは完全未発表曲です。

1.Uncle Floyd
2.Afraid
3.Baby Loves That Way
4.I Dig Everything
5.Conversation Piece
6.Let Me Sleep Beside You
7.Toy (Your Turn To Drive)
8.Hole In The Ground
9.Shadow Man
10.In The Heat Of The Morning
11.You’ve Got A Habit Of Leaving
12.Silly Boy Blue
13.Liza Jane
14.The London Boys

2002年から2004年までボウイファンにとっては最高の時期でした。

© bluelady.jp

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