「石ノ森版・幻魔大戦」を初めて読んだ。
元々、「幻魔大戦」は石森章太郎との共著である。
「幻魔大戦」と「新幻魔大戦」はその流れから生まれた作品だ。
「真・幻魔大戦」のころからそれぞれの作家が独自に幻魔大戦の世界をスタートさせている。
その「石ノ森版・幻魔大戦」である。
「神話前夜の章」「髑髏都市の章」
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サブタイトルは「神話前夜の章」と「髑髏都市の章」。
ルーフとジンというふたごの超能力者がメインキャラクターだ。
「神話前夜の章」は最初の「幻魔大戦」のクライマックス、
髑髏の月が地球に接近するシーンで終了している。
ルーフとジンの世界から時空を越えて最初の「幻魔大戦」の世界へ二人は送り込まれたのである。
その後のストーリーがないので、最初の「幻魔大戦」にどう結びついていくのかは不明だ。
「髑髏都市の章」では「松平右留平」という作家が登場するが、風貌は平井先生にそっくりである。
あまりいい役所ではないのだが、ちょっとした洒落で登場させたのであろう。
どちらの作品も描ききったという感じではない。
「髑髏都市の章」はあまりにも突然に終了してしまう。
平井版・幻魔大戦が巨大な物語に成長したことから非常に対照的な作品となっている。
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