書籍の電子化・自炊のはじめ方
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平井和正のジュブナイル短編集「月光学園」の不思議

平井和正の世界

比較的最近(平成6年3月のことですが)「月光学園」(不思議文学館)という短編集が出版芸術社から出版されたのをご存じでしょうか?

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ふしぎ文学館「月光学園」収録作品

月光学園 (ふしぎ文学館)

収録作品は

●悪徳学園
●魔女の標的
●ママの性教育
●夢のふたつの顔
●赤ん暴君
●美女の青い影
●転生

の7作品。

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「怪物はだれだ」以来の作品集

それぞれの作品は他の作品集に既に収録されたものばかりですが平井さんのあとがきもついて久々の作品集(「怪物はだれだ」75.1.10 以来?)として刊行されています。

あとがきには以下のように記述されています。
「わたしにはたいへん珍しい、テーマで揃えた作品集をおおくりします。すなわち「学園物」。小説雑誌に発表したものはほとんどありません。『ママの性教育』一編のみ。全編、注文によって書いたものではなく、創作ノートによりあらかじめテーマを定め、モチーフを用意して仕上げた作品です。」

この本を見つけたとき「ついに新作が刊行された」と喜んで手に取ったのですが、少しがっかりしました。

当時は「地球樹の女神」の最終巻を待つばかりといった状況で、いままで新しい作品を発表し続けていた氏がなぜこのような作品集を出版する気になったのか非常に疑問でした。
このときの氏の心境をぜひおうかがいしてみたいものです。

現在進行中の作品が「月光魔術団」。
タイトルからみると何か相関性がありそうですね。

[1999.9.12]

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月光学園 (ふしぎ文学館)

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