photo by enjosmith
ミューズは僕の大好きなアーティストに育った。
「Origin Of Symmetry」では荒々しさの目立つバンドであったし、レディオヘッドの亜種という評論も見たことがある。
しかし、アルバム「Absolution」を発表した彼らはついに独自性を発揮。
クラシックのテイストも導入し、ドラマティックでアーティスティックな新しい分野へ飛翔した。
ミューズはミューズであったのだ。
圧巻なのはライブパフォーマンスである。
何枚かDVD付きのスペシャル・エディションのアルバムを発表しているが、ミューズは映像が様になる。
ライブアルバムはぜひ手に入れて欲しい。(僕はミューズのライブに行ったことがない。いつか行きたいぞ!!!)
外れがないアーティスト。それがミューズだ。今回のドローンズもいいぞ!!
今回のアルバムは現在の時事ニュースで話題を賑わす「ドローン」というキーワードがついている。
何者かに操られる象徴、もっと進めれば人間性の放棄だ(ライナーノーツには「人間の不在」となっているのだが…)。
その危険性に警鐘をならすコンセプトアルバムとして、ミューズは「ドローンズ」を作り上げた。
ミューズには珍しく後半にスローないい曲(10曲目「Aftermath」以降)が入っている。
それもコンセプトアルバムのゆえんである。
必聴のアルバム。是非聞いて欲しい。
収録曲は以下
- Dead Inside
- [Drill Sergeant]
- Psycho
- Mercy
- Reapers
- The Handler
- [JFK]
- Defector
- Revolt
- Aftermath
- The Globalist
- Drones
※ [ ] 付きは台詞のみ
スペシャル・エディションにはグラスゴーで行われたライブDVDもついている。
モノクロの映像がカッコイイ。
- Psycho
- Dead Inside
- The Handler
- Reapers
4曲のライブパフォーマンスが観られるぞ。(スペシャル・エディションが買い!)
ミューズとの出会いはセカンドアルバム「オリジン・オブ・シンメトリー – Origin Of Symmetry -(2001)」
このアルバムはかなり荒々しいギターアルバムで、すこし曇ったようなサウンドが特徴(最初はミキシングに失敗しているのかと疑った)。
しかし、その荒削りな感じが気に入りました。
立て続けにファースト・アルバム「ショウビズ – Showbiz -(1999)」も購入。
こちらの方がクリアーな感じ。(レディオ・ヘッドに影響を受けていると言えなくもないかも)
サードアルバム「アブソルーション – Absolution -(2003)」
このアルバムはかなりドラマチックなサウンドとなっていて、美しさはこのアルバムに極まる。
ライブでも最高の曲「Hysteria」はこのアルバムに入っている。
4thアルバム「ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ – Black Holes and Revelations -(2006)」
このアルバムにも最高のライブ曲が複数入っている。
「Take A Bow」「Supermassive Black Hole」「Map Of The Problematique」「City Of Delusion」「Knights Of Cydonia」
今回、聞き返すとこのアルバムが最高かも。
2010年公開の映画「ツーリスト」のテーマ曲「Starlight」も、このアルバム。
さらに「ザ・レジスタンス – The Resistance -」「ザ・セカンド・ロウ〜熱力学第二法則 – The 2nd Law -」
5th、6thアルバム共にセルフ・プロデュース作品で、サウンド的にはエレクトロ・ビートが活きている。
「ザ・レジスタンス」はグラミー賞の最優秀ロックアルバム賞受賞。
このアルバムでは「MK Ultra」が最高。
6thアルバムの「ザ・セカンド・ロウ〜熱力学第二法則 – The 2nd Law -」で、サードアルバムから続いている全英1位獲得の記録を4作連続に伸ばした。
ミューズは英国では既に最高のロックバンドといえる存在だ。
是非聞いて欲しいライブ・アルバム、おすすめは映像
ミューズは2枚のライブアルバムを制作しているが、どちらも最高の出来。
ハープ – HAARP -(2008)
改修されたニュー・ウェンブリー・スタジアムで行われたライブ。
このパフォーマンスは最高だ。その映像をみれば、誰もがライブに行きたいと思うに違いない。
大きな会場が一体となってすごい興奮が味わえるぞ。
ライヴ・アット・ローマ・オリンピック・スタジアム – Live At Rome Olympic Stadium -(2013)
2013年7月6日にローマのスタディオ・オリンピコ・ディ・ローマで行われたライブ。
しゃれたスクリーンで、前回より洗練された印象のライブだが、ライブパフォーマンスは衰えてはいない。
CD+BDアルバムもある。
他にも「Hullabaloo SoundTrack(2002)」があるのだが、このアルバムの制作意図分かりません。
2枚組で2枚目がLive。
ミューズを聴いたことがない人はとにかく聴いてみて。
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