デヴィッド・ボウイはDERAMの「David Bowie」後、フィリップスに移籍し再デビューアルバム「David Bowie」をリリースします。
その後、RCAが権利を買い取って「スペイス・オディティ(Space Oddity)」というアルバム名に変わります。
この「スペイス・オディティ」には2枚組の40周年記念版があります。
2009年に発売されているのですが、私がはじめて聴いたのは昨年のことです。
2枚組とはいえ、別リミックスの2枚組だろうと思い込み、封をしたままだったのです。
しかし、2枚目のボーナスディスクにはここでしか聴けない素晴らしい曲が複数含まれています。
aladdindogsさんにコメントを頂くまで、そのことを知らなかった私は本当にバカでした。
日本版:スペイス・オディティ [40周年記念エディション]
スペイス・オディティ(40周年記念エディション) image by Amazon
日本版の40周年記念盤は中身は輸入盤と同じです。
封をされた輸入盤に紙カバーと日本語訳のライナーを後付けして再パッケージしてあります。
中身が同じなら輸入盤の方が徳なような気がすると思いますが、40ページにもおよぶ日本語訳のライナーが本当に優れています。
このライナーのためだけでもお金を払ってもいいくらいでした。
私はこのページを書く前にざっと目を通したのですが、ざっとだと惜しいくらいの内容が詰め込まれています。
読んでいくと以下のようなボウイファンなら絶対知りたい内容が記載されています。
- ミック・ロンソンをデヴィッド・ボウイに紹介したのはジョン・ケンブリッジだった。
- 「Letter To Hermione」にリック・ウエイクマンが参加
- 「Memory Of A Free Festival」にマーク・ボランが参加
…等々、書き始めたら切りがないくらい盛りだくさんな内容です。
それに、1968年5月から1970年6月までの年表やボーナスディスク各曲の解説も必読です。
私は一度読んだだけですので咀嚼し切れていませんが、デビュー時期のボウイを知る上で貴重な資料であることは間違いありません。
ボーナスディスク
2枚目のボーナストディスクが素晴らしすぎる内容になっています。
未発表曲も多数収録されています。
Space Oddity (40th Anniversary Edition) [Disc 2]
- Space Oddity (Demo)*
- An Occasional Dream (Demo)*
- Wild Eyed Boy From Freecloud (Rare B Side Version)
- Let Me Sleep Beside You (BBC Radio Session D.L.T. Show)
- Unwashed And Somewhat Slightly Dazed (BBC Radio Session D.L.T. Show)*
- Janine (BBC Radio Session D.L.T. Show)
- London, Bye, Ta-Ta (Stereo Version)
- The Prettiest Star (Stereo Version)
- Conversation Piece (Stereo Version)*
- Memory Of A Free Festival Part 1 (Single A-Side)
- Memory Of A Free Festival Part 2 (Single B-Side)
- Wild Eyed Boy From Freecloud (Alternate Album Mix)*
- Memory Of A Free Festival (Alternate Album Mix)*
- London, Bye, Ta-Ta (Alternate Stereo Mix)*
- Ragazzo Solo, Ragazza Sola (Full Length Stereo Version)*
* 未発表曲
なかでもジョン・ハッチンソンとの1曲目と2曲目のデモバージョンはアルバムバージョンより素晴らしいです。
「Space Oddity」の発射音もレアです。
「ボウイとジョン・ハッチンソンとのアルバム出してくれ〜」と叫びたくなりました。
「Wild Eyed Boy From Freecloud (Rare B Side Version)」も最高。
アンプラグドな感じがたまりません。
私の大好きな「The Prettiest Star」もステレオ・バージョンが収められています。
当ブログのベスト選曲
実はこのページはベスト・オブ・ボウイを選ぶページなのです。
40周年盤があまりにも素晴らしかったので、脱線しました。
アルバム「Space Oddity」の完成度は、デラム「David Bowie」とは比べものになりません。
この違いはどこから生まれたのでしょうか?
やはり、トニー・ヴィスコンティとの仕事だったからでしょうか?
トニー・ヴィスコンティが冒頭の曲「Space Oddity」だけはプロデュースを断ったことがとても面白いです。
この曲だけがアルバムの他の曲とは全く関連性がないのはそのせいです。
さて、アルバム「Space Oddity」のベストは迷わず以下の2曲です。
- Space Oddity
- Wild Eyed Boy From Freecloud
……
さて、皆さんはいかがでしょうか?
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www.bluelady.jp – Recommended
Space Oddity: 40th Anniversary (Spec) (Dig)
輸入盤の方が手に入りやすそうですね。
※Amazonにリンクします。
コメント
やまりんさん、そりゃ一番は「Space Oddity」ですけど、私はあえて「Unwashed and Somewhat Slightly Dazed」にします。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
どこかで、まとめのページを作りますね。
次の「世界を売った男」が絞り込めずにこまってしまいました。
最近はボウイのワクワクするような情報が少なくなりましたね。
Bowie との出会いは、「ジギースターダスト」。
FM大阪から流れた「5年間」で一発で好きになりました。
そこから過去を遡ったのですが、その中でも当アルバムはよく聴いています。
1. Cygnet Committee
2. Space Oddity
2 は外せません。
ポエトリーリーデイング的要素の入った 1が大好き。
ルー・リード、パティ・スミスが好きなのも同じ根っこなのかもしれませんね。
洋楽はフォークから入りました。1970年ごろですので、カレッジフォーク全盛期。学生運動の余波も強かった時代です。Bowieの場合、カレッジフォークとはほど遠いのですが、どこかサイケデックな色合いがあるのが好きなところだと思います。
リック・ウエイクマンの起用は今となったら興味深いところです。
リック・ウエイクマンのBowie トリビュート「Life on Mars」、密林マーケットで申し込んで3週間くらいたつのですが未着です・・。
*「Bowie, my best」編集終わりました。全曲こちらで披露してもいいですか??
たこべいさん、ありがとうございます。
たこべいさんのベスト曲も披露してください。
そのうち、私やaladdindogsさんのベスト選曲とあわせてページを作ります。
もっと、たくさんの方の参加が欲しかったのですが、当ブログの人気のなさで、しかたありません。
リック・ウエイクマンのBowie トリビュート「Life on Mars」を私も買いました。
Amazonで買ったのですが、Amazon以外のお店の出品者から購入したので、あっという間に届きました。
リック・ウエイクマンは「ハンキー・ドリー」にも参加していますので、ボウイファンにとってはおなじみですね。
ボウイのピアノ曲というのもおつなものです。
私の洋楽との出会いは、やはりBeatlesでした。
小学1年の時に、10歳年上の従兄がビートルマニアでよく聴かされましたが、その時は興味ありませんでした。
「ウルトラQ」や「ウルトラマン」にハマってましたから。
しかし、中学に入ると大勢がBeatlesを聞いていたので、最初は私もBeatlesのレコードを買って聞いていました。
ただ、あまりにもファンが多いので、人と違った音楽が聴きたくて、次に買ったのがT・REXでした。
そしてBOWIE初来日の前年にBOWIEと出会い、今日までBOWIEが私のモストフェバリットミュージシャンとなったのです。
私の洋楽との出会いは「ベストヒットUSA」だったと思います。
それまでは日本のフォーク(吉田拓郎や井上陽水など)ばかり聴いていました。
かみさんが「ビートルズ」ファンで、その影響もあったかもしれません。
「ベストヒットUSA」以前は「クイーン」ぐらいしか知らなかったと思います。
どちらかというと手当たり次第で、「ジェネシス」「ハート」「バングルス」「ペット・ショップ・ボーイズ」「フィル・コリンズ」「スティング」「マドンナ」「シンディー・ローパー」「ファルコ」「マリリン・マーティン」「マイケル・ジャクソン」「ビリー・ジョエル」等を聴いていました。
車を運転するようになってからは、車で聴く音楽が必要になって、さらに手当たり次第が加速しました。
UKロックやオルタナティブ・ロックに目覚めて、「レディオ・ヘッド」にはまって、その後に「ボウイ」に出会ったと思います。
「ボウイ」を知ってからは「イギー・ポップ」「ルー・リード」等のボウイの周辺アーティストを聴く流れとUKロック、オルタナティブ・ロックの流れと2つに分かれました。
「マンサン」「コールドプレイ」「ミューズ」「ミュー」「ステレオ・フォニックス」「ビョーク」「ジョン・フルシアンテ」等も好きです。
でも一番のめり込むのは「デヴィッド・ボウイ」です。
とにかく一番です。
やまりんさんも、凄いですね。
私も実は、昔はBOWIEオンリーではなく、ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、パープル、ヒープ、クリーム、クラプトン、ベック、サンタナ、TOTO、REO、フォリナー、フロイド、ジェネシス、YMO、ゲイリー・ニューマン、ウルトラヴォックス、OMD、ABC、ディペッシュ・モード、クラフトワーク、ELP、カルチャー・クラブ、デュラン・デュラン、GTR、イエス、エイジア、モット、ヴェルヴェット、ストゥージス、ルー、イギー、グランド・ファンクetc、etc…
節操もなくLPを買いまくっていました。
多分、2000枚以上はありました。
でも、その中で本当にヘヴィローテーションしたのは、BOWIEでした。
ディーヴオ、ロキシー、ポリスも好きでした。
aladdindogsさん、いっぱいあって書き切れないと思います。
私のiTunesに入っているアーティストを全部書いたら面白いかも。
でも、最近聴いているのはボウイとイギーだけだったりします。
話変わりますが、ブライアン・イーノ「The Ship」の音源が公開されました。
20分を越える楽曲です。
このアルバムにはザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの楽曲「I’m Set Free」やボーカル・パートが入る模様。
http://nme-jp.com/news/17208/