ネバー・レット・ミー・ダウンをリリース後、グラス・スパイダー・ツアーで商業的な成功を重ねたボウイ。
しかし、アーティストとしてのデヴィッド・ボウイは跡形もなく消え失せてしまいました。
それを自覚したデヴィッド・ボウイはキーボードを廃したシンプルなハードロック・サウンドで原点回帰をはかります。
ボウイはティン・マシーンというハード・ロックバンドの一人のメンバーとして再生を企図したのでした。
ティン・マシーンのシンプルなかっこよさは今までになかったもの
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デヴィッド・ボウイのバンドはハイプ、スパイダース・フロム・マース等、奇抜な衣装で華やかなのが、あたりまえと思われてきたのですが、このティン・マシーンは違いました。
黒いスーツに身を包み、見方によってはギャングに見えます。
このギャング・スタイルをトレードマークに小さなホールで自由なサウンドをかき鳴らす、すごいバンドの一員としてデヴィッド・ボウイが帰ってきたのです。
きらびやかなグラス・スパイダー・ツアーの後ではその印象はより鮮明でした。
ティン・マシーンの活動は当時評価されたとは言いがたいのですが、私にはとても好ましい変化に思えました。
Tin Machine
- Heaven’s In Here
- Tin Machine
- Prisoner Of Love
- Crack City
- I Can’t Read
- Under The God
- Amazing
- Working Class Hero
- Bus Stop
- Pretty Thing
- Video Crime
- Run
- Sacrifice Yourself
- Baby Can Dance
メンバーはリーブズ・ガブレルス、トニー・セールズ、ハント・セールズのセールズ兄弟。
セールズ兄弟をイギーから拝借し、デヴィッド・ボウイがイギー・ポップを演じているかのようなバンドです。
ボウイはストゥージズをやりたかったのかもしれません。
でも、ストゥージズよりずっと洗練されています。
このバンドは後のグランジ・ロックの先駆けとなったと評価してよいと思います。
当時、この良さを理解出来ない風潮があったかもしれません。
デヴィッド・ボウイはティン・マシーンによって、来るオルタナティブ・ロックブームを先取りしていたといって差し支えないでしょう。
……
とにかく私はこのアルバム「ティン・マシーン」が大好きなんですね。
このアルバムはもっと評価されて欲しいと思っています。
このアルバムも選曲しにくい
このアルバムに対する私のテンションは理解されないかもしれませんが、どの曲を選んでいいのか分からない傑作アルバムだと思います。
あまりよく言われないリーブス・ガブレルスも、このアルバムの仕事は最高です。
選曲は…
「Prisoner Of Love」このアーバンな感じがいいです。
「I Can’t Read」後に映画「アイス・ストーム」にアコースティックバージョンが使われています。
「Amazing」「Pretty Thing」「Video Crime」「Run」も捨てがたいいんですが、全部選ぶわけにはいかないでしょうね。
しようがないので「Prisoner Of Love」「I Can’t Read」の2曲だけにしておきます。
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ボウイのアルバムじゃないと思って聴いていない方がいたら是非聴いてみて下さい。
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コメント
私は「Amazing」でお願い致します。
そうですよ、TIN MACHINEはいいですよ。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
私もティン・マシーンが大好きです。
ただ「ティン・マシーンⅡ」は苦手です。
全部、ボウイがボーカルを取っていてくれれば、好きだったかもしれませんが…残念です。
prisoner of love
Under the god
でお願いします!
大好きなのはデビッドボウイですけど、音楽のジャンル的にはこんなのが好きなので、僕にとって極上です。ボウイのボーカルも普段と違う面が見られてテンション上がります。
カラアゲボーイさん、ありがとうございます。
やっぱりティン・マシーンはイイですよね。
世界を売った男も好きです。