Photo by kashmut ※アルバムジャケットの元になった「ピエタ」
「アワーズ…(Hours…)」は私がリアルタイムでデヴィッド・ボウイのアルバムをはじめて聴いたアルバムです。
そのため、他のアルバムより思い入れが強く、評価が30%増しになっています。
このアルバムはリーブス・ガブレルスが参加した最後のアルバムです。
アルバムの10曲全てにリーブス・ガブレルスがクレジットされています。
また「オミクロン:ザ・ノマド・ソウル」というゲームのために書かれた曲の集大成となっています。
ゲーム音楽として作られた割には、過去と未来を見据えたしっかりとしたコンセプトを持っているアルバムです。
自然体のボウイが過去のボウイを抱く
‘アワーズ…’(紙ジャケット仕様) image by Amazon
この頃のデヴィッド・ボウイは長髪でとても自然な感じの雰囲気をまとっていました。
「アウトサイド」「アースリング」と続いた妙に力の入った姿勢から解き放たれたように、自然体でリリースされたアルバムが「アワーズ」だということを現しています。
このジャケットは「アワーズ」現在のボウイが「アースリング」の時のボウイを抱いたものです。
書籍によっては「若き日のボウイ」が「年老いたボウイ」を膝に抱いていると解説されたものがありますが、間違いだと思います。
hours…
- Thursday’s Child
- Something In The Air
- Survive
- If I’m Dreaming My Life
- Seven
- What’s Really Happening?
- The Pretty Things Are Going To Hell
- New Angels Of Promise
- Brilliant Adventure
- The Dreamers
Bonus & Singles
- We All Go Through
- 1917
- We Shall Go To Town
- No-One Calls
このアルバムの特徴は、リーブス・ガブレルスとの共作だということです。
そのためサウンド的にはエレクトリックなアレンジがされていることが気になります。
過去を思うなら完全にアコースティックなサウンドを目指しても良かったのではないかと思っています。
ゲーム音楽として出発したためにやむを得ず中途半端なスタイルになったのかもしれません。
このアルバムがリリースされる前は「ハンキー・ドリー」のようなアルバムになるのではと噂されていただけに、少し残念な気もします。
……
本編の10曲とBonus Trackの「We All Go Through」がウルトラ・マイナーな感じで統一感を持っていますが、シングル曲の3曲はいずれも実験的です。
特に「1917」はスタイリッシュなサウンドを持っています。
このアルバムからは3曲でも足りない
前述したように私のこのアルバムへの印象は130%になっています。
そこで、4曲選んでおきます。
- Thursday’s Child
- Survive
- Seven
- 1917
本当は「Something In The Air」も入れたかったのですが、5曲は選びすぎかなと思って遠慮しておきます。
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コメント
それでは私は、Linさんがオミットした「Something In The Air」を選ぶことにします。
aladdindogsさん、ありがとうございます。「Something In The Air」いいですね。
私も迷いました。
こんにちは。リアルタイムで出会うアルバムは特別の思いがありますよね。私はむしろ最近になってこの盤の良さを再発見した口です。Sevenと悩みますが、私もSomething in the airを選びます。
さむたいらさんも、「Something In The Air」ですか。
デヴィッド・バックレーの本にも「アルバム中もっとも力強い曲」と評されてました。
今思うと、なんでこの曲を選ばなかったのか分かりません。