書籍の電子化・自炊のはじめ方
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デヴィッド・ボウイとケイト・ブッシュ

デヴィッド・ボウイの世界


Photo by Paul Carless

 

私は昨年までケイト・ブッシュのことを気にも留めていませんでした。

「嵐が丘」という素晴らしい曲が流れていても「いいな」と思うくらい。
私の好きなグループ「プラシーボ」がケイト・ブッシュの曲「Running Up That Hill(A Deal With God)」をカバーしていても、「プラシーボ」の新曲だと勘違いしていました。

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ケイト・ブッシュもリンゼイ・ケンプに弟子入りしていた

デヴィッド・ボウイがリンゼイ・ケンプ一座に入っていたことは、とても有名です。
ボウイがアルバム「スペイス・オディティ(デヴィッド・ボウイ)」で再デビューする前、1986年頃のことです。

ケンプは日本の歌舞伎に興味をもって、いち早く研究していました。
その影響はジギー・スターダストのライブを見ればよく分かります。

ボウイはジギーのライブでマイムをやったり、歌舞伎の「引抜き」を取り入れたりしています。

ジギー・スターダストはリンゼイ・ケンプに影響を受けなければ決して生まれることはありませんでした。

……

表現者として超一流のケンプが教えたアーティストとして、ボウイと並び称されるのがケイト・ブッシュです。

私はリンゼイ・ケンプの文献を読んで「デヴィッド・ボウイ」の隣に「ケイト・ブッシュ」の名前があっても、何年も興味を持つことがありませんでした。

やっとケイト・ブッシュを意識したのはリンゼイ・ケンプが亡くなった時です。

「ケイト・ブッシュとはどんな人?」

と調べて見るとデヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)が見出した凄いアーティストでした。

デヴィッド・ボウイは2006年にデヴィッド・ギルモアのライブでパフォーマンスしています。

では、ケイト・ブッシュはデヴィッド・ボウイとの関係もあるのでしょうか?

……

前述したようにリンゼイ・ケンプに弟子入りしていたことは強い繋がりです。

しかし、ケイト・ブッシュがリンゼイ・ケンプに学んだのが1976年で、1977年にはデビューしていることを考えるとデヴィッド・ボウイと一緒にケンプに学んだということはありえません。

1976年から1977年のボウイは「Station to Station」とベルリン三部作の一つ「Low」を発表した年です。
まさに脂ののった時期ですね。

もしかしたらリンゼイ・ケンプに紹介されたことは、あったかもしれません。

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デヴィッド・ボウイに影響を受けたケイト・ブッシュ

ケイト・ブッシュのことを調べようとすると、デヴィッド・ボウイほどたくさんの文献があるわけではないので、とても難しいです。

私の様に知ったばかりでは、デヴィッド・ボウイとケイト・ブッシュに交流があったかどうかもよく分かりません。

ただ、アルバムジャケットを見るとケイト・ブッシュがデヴィッド・ボウイの影響を受けていることがよく分かります。

分かりやすいのは、ケイト・ブッシュのセカンド・アルバム「Lionheart」です。

ライオンハート(紙ジャケット仕様)
ライオンハート(紙ジャケット仕様) image by Amazon

このアイデアはデヴィッド・ボウイのアルバム「Diamond Dogs」から来ているのではないでしょうか?

Diamond Dogs (2016 Remastered Version)
Diamond Dogs (2016 Remastered Version) image by Amazon

ボウイの下半身は犬になっています。(ジャケットの裏面が下半身なのでこの写真では不十分なのですが…有名なイラストなので許して下さい)

ボウイのジャケットはイラストですが、ケイト・ブッシュは着ぐるみなんでしょうか?

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ケイト・ブッシュのファンの出来上がり

以上のようなことを考えていたら、ケイト・ブッシュのファンにならざるを得ませんでした。

まあ、ケイト・ブッシュのアルバムを聴いてしまったら、ボウイと関係がなくてもファンになっていたでしょう。

折良く、ケイト・ブッシュの全スタジオアルバムがリマスターされることが発表されました。

1970年代から活動を続けていた割にはスタジオ・アルバムは10作品しかありません。
どのアルバムもクオリティ高いです。

私はこれを機にケイト・ブッシュにのめり込んでしまうことになりました。

ケイト・ブッシュのアルバムについては、今後書く別ページにゆずることにします。

まずはボウイとの関連を見てみました。

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コメント

  1. aladdindogs より:

    ボウイの歌舞伎からの影響は他にも、ジギーのレッドヘアとか、日本公演の時には「せり上がり」なんかもやってましたね。

    ケイト・ブッシュは大富豪の家に育ったので、本当は音楽を職業としなくても良かったのですが、天は彼女に財力の他に美貌と才能まで与えてくれたんですね。ライブも極端に少なく、「嵐が丘」が出た時、来日しましたが、テレビ番組で2曲歌いましたが、ライブ公演はなしでした。
    私もケイトは大好きでした。

    ピーター・ガブリエルとデュエットしましたが、ボウイとのデュエットもあったらさぞ素晴らしかっただろうと思います。

    リンゼイ・ケンプのミュージシャンの弟子には、ややマイナーですがザイン・グリフもいました。

    • Lin Lin より:

      aladdindogsさん、ありがとうございます。

      そうですね。ザイン・グリフの名前もありました。
      この人は全く知りません。聴いたことないです。

      ケイト・ブッシュはとても良いですね。かなりハマりました。

  2. 名無しの音ちゃん より:

    ボウイにもっとも近いアーティストは誰かと質問されたら
    僕は真っ先にケイト・ブッシュをあげます。
    ボウイ同様、全てを兼ね備えた天才アーティストである彼女に
    ボウイがどのように彼女を評価していたのか分かりませんが
    ケイトのボウイへの愛に溢れた追悼コメントは感動的です。
    ボウイ亡き今、ケイトにはまだまだがんばってほしいものです。

    • Lin Lin より:

      名無しの音ちゃん、ありがとうございます。

      ケイト・ブッシュは本当に好きです。
      寡作なのがまたいいです。
      次をいつだしてくれるでしょうか?

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