Photo by Joe Wolf
デヴィッド・ボウイのライブアルバムやラジオ番組(BBC Sessions)にはスタジオ・アルバムにない感銘を受けてきました。
なかでもジギー・スターダスト期のライブはアコースティックな雰囲気も残していて、大好きです。
ジギー・スターダスト期のライブで決定的な印象を残しているのが1972年のサンタ・モニカのライブです。
デヴィッド・ボウイの若く生き生きとした声が聴ける素晴らしいライブです。
このライブを私が初めて知ったのは国内編集盤の「RAREST LIVE」(1999年発売)というアルバムです。
9曲しか入っていないアルバムですが、後にBOXセットになるまで愛聴盤でした。
このアルバムは日本編集盤「ライブ1972」の一部分しか収録されていないのですが、後にBOXセットが発売されるまで、「ライブ1972」の音質に勝っていました。
それに、アコースティックな演奏の曲が多く入っていることから、デヴィッド・ボウイのスタジオ・アルバムとは違う一面をまとめ上げたような素晴らしいアルバムだったのです。
DVAVID BOWIE RAREST LIVE
私が持っているのはこのジャケットではないのですが、同じ内容です。
画像の下のテキストリンクで私が持っているアルバムのAmazonのページにリンクします。
レビューを読むと最低の評価になっているのですが、私はこのアルバムは必聴盤だと思います。
飾り気のないデヴィッド・ボウイの声と大げさでないバックバンドが素晴らしい調和を生んでいます。
私にとってはデヴィッド・ボウイの最高のアルバムの一つです。
収録曲は以下になります。
- Queen Bitch
- Space Oddity
- 5 Years
- Life On Mars
- Andy Warhol
- The Supermen
- Moonage Daydream
- Width Of A Cricle
- John, I’m Only Dancing
このライブは限定盤のアルバムでも発売されたようです。
Rarest Live-Santa Monica 197 image by Amazon
今にして思えば、このアルバムは手に入れたかったですね。
…残念。
※Amazonのデータに間違いがあるようです。
aladdindogsさんのコメントを参照してください。
デヴィッド・ボウイ ライブ1972
「RAREST LIVE」と同時期に「デヴィッド・ボウイ ライブ1972」が発売されています。
このアルバムの帯で1972年10月20日のサンタモニカ・シヴィック・センターのライブであることを知ることになります。
しかし、「RAREST LIVE」と同じライブだと知るにはかなり時間が必要でした。
収録曲も違いますし、アルバムの雰囲気が違うように思えたのです。
バックバンドはスパイダース・フロム・マースの3人(ミック・ロンソン、トレヴァー・ボルダー、ウッディ・ウッドマンジー)とマイク・ガーソンのみで、とてもシンプルです。
それ故にデヴィッド・ボウイのボーカルのすばらしさが引き立っています。
デヴィッド・ボウイがロンドンのハマースミス・オデオン公演でジギー・スターダストを葬ってしまうまでに、まだ9ヶ月を残していましたし、アラジン・セインも発売されていませでした。
まさにジギー・スターダストとスパイダース・フロム・マースが絶頂の時期に収録されたライブ・アルバムがこのアルバムなのです。
収録曲は17曲入っています。「RAREST LIVE」と比べてみてください。
- Hang On To Yourself
- Ziggy Stardust
- Changes
- The Supermen
- Life On Mars
- Five Years
- Space Oddity
- Andy Warhol
- My Death
- Width Of A Circle
- Queen Bitch
- Moonage Daydream
- John,I’m Only Dancing
- I’m Waiting For The Man
- Jean Genie
- Suffragette City
- Rock ‘n’ Roll Suicide
Live Santa Monica ’72
Live Santa Monica 72 image by Amazon
2008年になって、サンタモニカのライブは箱入りボックスセットになって再発されました。
イントロが追加され、音質が向上しています。
今、1972年のサンタモニカのライブを聴くならこのアルバムがベストです。
ジギー・スターダストがブレイクした理由は、この公演でしか分かりません。
デヴィッド・ボウイが本当に音楽を楽しんでいた時期の素晴らしい「記録」だと思います。
© bluelady.jp
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Live Santa Monica 72
ファイヴ・イヤーズ 1969-1973
ファイヴ・イヤーズ 1969-1973BOXにも収録されています。
※Amazonにリンクします。
コメント
やまりんさん、おはようございます。
「サンタモニカ・ライブ」については、とても話しが長くなります。
そもそもは、長いボウイブートの歴史の中で、ボウイ最初のFM音源高音質ステレオライン録音ブート「イン・パーソン」と「イン・アメリカ」として2枚に分けてアナログ盤で世に出されました。
直後に、2枚組の「サンタモニカ・ライブ」として出し直され、その後長い間色々なタイトルであちこちのブートレーベルから何度も何度も出され続けたとても有名な音源でした。
CD時代になってもブートCDで出され続けられたのです。
そして公式?にCD化されたのは、ボウイの正式契約会社ではなく、イギリスで元マネージャーのトニー・デフリーズが勝手に立ち上げた「ゴールデンイヤーズ」レーベルからです。
このレーベルからボウイ、ミック・ロンソン、ダナ・ガレスピー等メインマンアーティストのCDが次々出されたのです。
長い話しなので続きは又後でお話ししますね。
さて、続きです。
イギリスのゴールデンイヤーから出された翌年、日本ではテイチクから「ライブ1972」として、さらに遅れて(?)アメリカではグリフィンから「サンタモニカ・ライブ72」としてリリースされました。
これら3枚はマスターテープは同一なのですが、CDのオープニングの部分やミックスが違っていました。
やまりんさんが「レアレストワン」の特別盤として紹介されているオレンジパックは、グリフィンの特別盤で通常盤と同じ全曲盤のピクチャーCDと7インチアナログシングルのパックです。
当日、私も購入しましたので、amazonの間違いです。
そして、最後にEMIが公式初リリースとして出したのがBOX盤です。
続きの続きで、EMI盤は公式をうたうだけあって、音質、レンジ、音圧ともに過去最良だと私も思いますが、またもやオープニングの部分も違っていました。
私はサンタモニカを何枚買った事でしょう。多分同じ音源で一番買ったタイトルでしょう。
サンタモニカに次ぐ、ブート名盤が「ナッソー・コロシアム76」で、これまた何度となくブートの餌食になって来ましたが、EMI「ステステ」スペシャル・エディションと豪華最強BOX盤にて、「パニック」のみ短縮の他はフルコンサートの公式盤として、こちらも過去最高の音質でやっと登場したのです。
大変長くなりました。
aladdindogsさん、ありがとうございます。言うことありません。
デフリーズとの契約問題が決着したのは「レッツ・ダンス」の前でしたっけ?
「ナッソー・コロシアム76」についても、ページ掲載時によろしくお願いします。
今、アマゾンでポチりました!
カラアゲボーイさん、書き込みありがとうございます。
サンタモニカのライブはいろいろなコンピレーションにおまけのようについていましたが、茶色のボックスセットが完全版です。
サンタモニカ’72は私は大好きです。
私は今日「ガンスリンガーの復讐」を初めて観ました。
明日の記事はこれです。