image by Kana Natsuno
最近、納得できないでモヤモヤするのは「サイボーグ009」のキャラクターたちのことです。
コラボレーションといえば聞こえはいいのかもしれませんが、様々な作品世界へお邪魔しているのが気になっています。
「サイボーグ009」は大変好きなコミックで石ノ森章太郎さんが亡くなってからも、何回か読んでいます。
私には大切な作品の一つなのですが…
サイボーグ009 vs デビルマン
石ノ森章太郎の「サイボーグ009」と永井豪の「デビルマン」の映画のことを知ったのは6月19日のことでした。過去記事においてもそのことを少々批判的に扱いました。
「サイボーグ009」と同様に「デビルマン」も私にとっては青春の思い出の一つです。
しかし、それらの作品世界は、全く異なるものです。
それを無理矢理、1つの映画に取り込もうというのですから、暴挙以外のなにものでもないように思えます。
そして、また一つ同様のことが起こったのでした。
幻魔大戦Rebirth 第2巻
幻魔大戦 Rebirth 2 :image by Amazon
平井和正と石ノ森章太郎の「幻魔大戦」をオリジナルとした新しいコミックが「幻魔大戦Rebirth」です。
このほど第2巻が発売されました。
1巻を読んだ際には、プロローグに過ぎずこれからが楽しみと思っていた作品です。
私のところには今日Amazonから届きました。
(ここで断っておきますが、私は「幻魔大戦Rebirth 第2巻」は未読です。この後の意見は「幻魔大戦Rebirth 第2巻」そのもののストーリーについてではありません。)
届いたコミックを最初から最後までパラパラめくって最後のページが目にとまりました。
そこにはサイボーグ009のイワンが描かれていたのでした。
デビルマンの件でモヤモヤしている最中にこのような絵は気分のいいものではありませんでした。「幻魔大戦」の世界までもが破壊されようとしていると感じました。
作品のターゲットの問題か?
私のような世代で、同様の感覚を持つ方は少なからずいるのではないかと思います。
そこで、この時期に立て続けに、このような作品が発表される意味を考えざるを得ませんでした。
あえてこのような作品群を作るとしたら、作品のターゲットの問題なのではないかと想像します。
「幻魔大戦」「サイボーグ009」「デビルマン」といったコミックを高校生の頃、大切に何度も読んだ世代には、これらの作品は提供されていないと思います。
作品のターゲットは若い世代に移っているはずです。
昔の良い作品を若い世代にも受け継ぎたいという思いを強く感じます。
総括:別のやり方があるのでは?
私の考えが間違っていないとして、これらの作品を若い世代にぶつける意味があるかどうか考えてしまいます。
人気作品をくっつけているだけのものは子供騙しにはなっても、結局忘れ去られてしまうのではないでしょうか?
そのようなものを作るのではなく、それぞれの作品を堂々とリメイクしてもらいたいものだと思います。
議論はあるでしょうが、バットマンやヱヴァンゲリヲンなどは、リメイクで作品の質を向上させた良い例です。
良いものは世代を超えて受け入れられると信じます。
蛇足
実は今回はこの記事を書く予定ではありませんでした。
人気作品をくっつけたもので、非常に面白そうな話題を取り上げる予定でした。(近いうちにアップします。)
同じ手法でも歓迎できるものとできないものがあることが不思議です。
「サイボーグ009 vs デビルマン」や「幻魔大戦Rebirth」にしても、私とは全く正反対の意見をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思います。
そこで、あえて「幻魔大戦Rebirth」をお勧めしておきます。
私もこれから読みます。
© bluelady.jp
www.bluelady.jp – Recommended
009 RE:CYBORG 豪華版 Blu-ray BOX
幻魔大戦 Rebirth 2 (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
作品への評価はあなただけのものです。
by Amazon
コメント