Photo by Art Gallery ErgsArt – by ErgSap Follo
待ちに待ったアルバム「ラザルス」が到着しました。
このアルバムは2枚組でCD1が舞台のオリジナルキャストによるアルバム。
CD2が「★」にも収録されたラザルスとデヴィッド・ボウイ最後の未発表音源3曲の4曲構成になっています。
私は「★」と同じバックバンドによる楽曲3曲を収録するのなら「★」のエクストラアルバムでいいのではないかと思っていたのですが、間違ってました。
この3曲は舞台「ラザルス」のための新曲です。
アルバム「ラザルス」に収録されるために、デヴィッド・ボウイが残したスタジオ音源だったのです。
舞台キャストによる「ラザルス」
まずCD1のオリジナルキャストのアルバムを聴きました。
すると…結局このアルバムはデヴィッド・ボウイのアルバムではないという思いがわいてきました。
一番違和感を感じたのは「It’s No Game」です。
日本語がなまってます。
ミチ・ヒロタ(廣田三知)さんの日本語は切り裂くようで、ボウイのこの楽曲になくてはならないものでした。
他の曲もボウイのボーカルではないことが残念でなりません。
最後に残された3曲によって、デヴィッド・ボウイのベストアルバム「ラザルス」が完成
CD2に収録された未発表曲3曲はアルバム到着前に全曲公開されていました。
そのため、既に聴いてしまい、アルバム「ラザルス」のありがたみも少し減ってしまったと思いました。
3曲ともイントロに特徴があります。
少し不穏なイントロにもかかわらずデヴィッド・ボウイのボーカルが柔らかいことがアンバランスで、ボウイらしいと思います。
「When I Met You」はアルバム「リアリティ」に収録されている「Looking For Water」に似ていますね。
「No Plan」はアルバム「アワーズ」のボーナストラック「No-One Calls」みたいな感じかな。
「Killing A Little Time」が3曲の中では最も好みです。
……
私はこの3曲とデヴィッド・ボウイの過去の曲でCD1の構成のプレイリストを作ってみました。
構成は以下です。
ラザルス(デヴィッド・ボウイ バージョン)
- Hello Mary Lou (Goodbye Heart)/アルバム:Lazarus CD1より
- Lazarus/アルバム:Lazarus CD2より
- It’s No Game/アルバム:Scary Monstersより
- This Is Not America/アルバム:Tonight [Virgin]より
- The Man Who Sold The World/アルバム:The Man Who Sold The Worldより
- No Plan/アルバム:Lazarus CD2より
- Love Is Los/アルバム:The Next Dayより
- Changes/アルバム:Hunky Doryより
- Where Are We Now?/アルバム:The Next Dayより
- Absolute Beginners/アルバム:Tonight [Virgin]より
- Dirty Boys/アルバム:The Next Dayより
- Killing A Little Time/アルバム:Lazarus CD2より
- Life On Mars/アルバム:Hunky Doryより
- All The Young Dudes/アルバム:Aladdin Sane 30周年記念盤より
- Sound And Visions/アルバム:Lowより
- Always Crashing In The Same Car/アルバム:Lowより
- Valentine’s Day/アルバム:The Next Dayより
- When I Met You/アルバム:Lazarus CD2より
- “Heroes”/アルバム:”Heroes”より
アルバム「ラザルス」のCD1はCD2の未発表曲3曲によって全ての曲をボウイの曲で置き換えることができます。
つまり、CD2の未発表曲3曲は、この「ラザルス」というアルバムのボーナスディスクに収録されなくてはならない楽曲だと分かります。
……
私がつくったプレイリストを聴くと新曲を含むデビッド・ボウイのベストアルバムのようです。
選曲にはジギー期の楽曲が少ないですが、近作「The Next Day」からの楽曲が比較的多いことから、今までのベスト盤とは雰囲気の違ったボウイを感じることができます。
新しいベスト盤「レガシー」より、このプレイリストの方が数段上です。
出来るならばこの収録曲を全曲リメイクして欲しかったです。
きっと「Toy」よりすごいアルバムになったことでしょう。
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コメント
ラザルス自分もげとしました^_^ あくまで企画物といった印象です。disk1で女性ボーカルでの数曲はなかなかいいなと思いました。
disk2でのボウイの歌唱曲3曲、これは★とは別物ですね。どちらかというとネクストデイの方の雰囲気を感じました(舞台用なのでアルバムとは意図が違うからかとは思いますが)
正規での最後の発表曲が軽っ軽のwhen i met youというのも肩透かし食らいました笑 ^_^;
J さん、ありがとうございます。
ラザルスのプロジェクトと「★」は同時進行のようですので、やっぱり最後は「★」と考えた方がいいようです。
ラザルスの方はまだまだデヴィッド・ボウイは軽いノリだったのかも。
ラザルスのCD2は最近のお気に入りです。
ボックスセットの「Who Can I Be Now? 1974-1976」に収録された「The Gouster」もいいです。
オリジナルミックスの曲があるのが驚き。でも音圧は少し弱いかも。
こうしてみると最後の2枚のアルバムはボウイのヒストリーでも屈指の傑作ですね。他にこんなアーティストはいない!
カラアゲボーイさん、書き込みありがとうございます。
サラ・マクラクランもいいです。
女性アーティスト関連ページも終わりに近づいてます。
サラはaftergrow live、と呪文のように繰り返しておきます!笑
https://youtu.be/OfqqXzOOkJQ
女性アーティストと言えば、ジャニスジョプリンも好きなんですが、ハイクオリティなカバーをCMで披露してたグリムスパンキーの記事書いてらっしゃいましたよね?最近購入し聞いてます。良いですねー。
グリムスパンキーをはじめて聴いた時は何の違和感もなくジャニス・ジョプリンだと思いました。
ジャニス・ジョプリンは「Pearl」のデラックス盤のみ持ってます。
Afterglow Liveも買いましたよ。
いいですね。
Afterglowも買いました。
とてもいいです。
左様でしたか!
共感してくれる人が周りにいないので嬉しいです。も一回日本に来てくんないかなぁ。
すでに5枚のアルバムを買いましたので、そのうち1ページにまとめます。
私の場合、あまりレビューにならないですが…
いいという気持ちだけで1ページになります。