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私はジャパンの頃を知らないのですが、デヴィッド・シルヴィアンはソロデビュー当初が最も素晴らしいと思います。
ボーカルも効いていますし音楽自体が聴きやすくグッとくる感じがあります。
最初に知ったのはベスト盤の「Everything and Nothing」でした。
このベストは初期のデヴィッド・シルヴィアンの集大成とも言えるアルバムで、それまで発表してきた曲のリマスターや新録音、未発表曲などで構成された必聴盤です。
Everything & Nothing image by Amazon
これを聴いた私は長い間、これさえあればソロデビュー当時のアルバムはいらないと思っていたほどでした。
しかし、最近になって「Secrets Of The Beehive」の評判を知り、やっとファーストアルバムから聴くことになったのでした。
Brilliant Trees:1984年
デヴィッド・シルヴィアンのソロデビューアルバムです。
ジャズ・フュージョンなのかロックなのか、よく分からないですが、シルヴィアンのボーカルが素晴らしい。
シルヴィアンは重めの曲が似合います。
収録曲は7曲と少なめです。
Alchemy – An Index Of Possibilities:1985年
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このアルバムが発表された経緯は分かりませんが、インストルメンタル集でした。
このアルバムも7曲収録です。
「Brilliant Trees」のエンディングからそのまま継続しているかのような曲から始まります。
アルバム「Brilliant Trees」と「Alchemy」はデヴィッド・ボウイの「ロウ」や「ヒーローズ」のA面・B面のような関係なのかも知れません。
Gone to Earth:1986年
Gone to Earth (W/CD) image by Amazon
このアルバムは2枚組になっています。
1枚目がボーカル曲、2枚目がインストルメンタルの構成です。
このアルバムこそデヴィッド・ボウイの影響を受けて制作されたものではないでしょうか?
……デヴィッド・シルヴィアンとボウイは「戦場のメリークリスマス」繋がりなんでしょうか?
Secrets Of The Beehive:1987年
シークレッツ・オブ・ザ・ビーハイヴ(紙ジャケット仕様) image by Amazon
初期デヴィッド・シルヴィアンの最高傑作と名高いアルバムです。
ベスト盤の「Everything and Nothing」に入っていない曲にも素晴らしいものがたくさんあることを分からせてくれます。
これまで毎年リリースされるアルバムの完成度の高さには驚きを隠せません。
Dead Bees on a Cake:1999年
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前作から10年以上の時を経てリリースされたアルバム。
このアルバムまでがデヴィッド・シルヴィアンの初期作品としてよいと思います。
音楽性もそれほど変化していません。
ここまでのアルバムはどれを聴いても大丈夫です。
補足
デヴィッド・シルヴィアンはベスト盤の「Everything and Nothing」を発表した後、新しい音楽性を模索するようになります。
「Everything and Nothing」の次に発表された新作は「Blemish」です。
この「Blemish」を「Everything and Nothing」と同じだと思って聴くと驚いてしまいます。
業界での評価はとても高いのですが、私には理解出来ませんでした。
なぜか壊れたように聞こえるサウンドは前衛的すぎるのかも知れません。
この後もシルヴィアンは新しい音楽性を追求し続けています。
私には「Everything and Nothing」がデヴィッド・シルヴィアンの最高傑作だと思えます。
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コメント
「Secrets Of The Beehive」の完成度の高さは凄いものがありますが、個人的には「Brilliant Trees」の方が心に染みるものがあって好きですね。
後期のJapanが好きだった当時、「Red Guitar」の12インチシングルを聴いたときの「こうきたか~っ!!」という衝撃ははまだ忘れられません。B面の「Forbidden Colours」も戦メリVersionとは別の意味でしみじみと聴かせる名演だと思います。
また、「the ink in the well」や「nostalgia」で聴かせるsylvianのヴォーカルはもちろん好きですが、この2曲でフリューゲルホルンを演奏しているケニー・ホイーラーのファンにもなりました♪
自分は「Dead Bees on a Cake」までで、これ以降のアルバムは聴くのが辛くなってしまいました。sylvianにはもうちょっとポップスターであって欲しかったな~と思います。
ちなみに最近、DURAN DURAN を聴きなおしています(笑)
2015年に発表したシングル「Pressure Off」はナイル・ロジャースがギターで参加していているのですが、いい仕事をされています!!
https://www.youtube.com/watch?v=5qFhSWA9Cz4
koicさん、デヴィッド・シルヴィアンも好きなんですね。
くわしい書き込みありがとうございます。
私もDURAN DURAN が好きです。
「Notorious」が最高です。
他には「Pop Trash」もいいと思います。
DURAN DURANのページをそのうちアップします。
Linさん、DURAN DURANのページ、楽しみにしています(^^;
個人的にはやはり「PLANET EARTH」が一番好きですね。
後期ジャパンや後期ウルトラヴォックス(ミッジ・ユーロ期)、blurの「Girls & Boys(PET SHOP BOYS 12in REMIX)、Bowieの「Hallo Spaceboy Pet Shop Boys remix」といったピコピコと始まるニューロマンティック風のシンセサウンドに反応してしまう体になってしまっています(笑)
私は1stが1番、2ndが2番目に好きで、3番目は「BIG THING」ですかね(^^)
DURAN DURAN、来日してくれないかな~。
koicさん、DURAN DURANの最初はとにかく売れてましたね。
アルバムを買わなくてもどこからか耳に入ってきて、だいたいの曲を知っていました。
ですので、初期のアルバムはほとんど持っていません。
思い出したようにDURAN DURANを聴き始めた頃には、少し音楽性が変わっていました。
最近は、また原点にもどりつつあるように思います。
blurやPET SHOP BOYSも好きです。
PET SHOP BOYSは「West End Girls」が特に好きですね。
アルバムとしては「Yes」をよく聴きました。
私の洋楽好きが始まったのは1998年頃ですので、それ以前の音楽は少しうといです。
本当に好きになったものは、そこから遡って聴いていました。
Red guitarのプロモで顔以外生き埋めにされていたのも戦メリの ボウイと被りますね^_^;
自分の中ではルックスのいい ブライアンイーノ的な立ち位置です笑
ソロ作はどれも素晴らしいですが、1番好きなのはJAPAN時代の名ベーシスト、数年前惜しくも癌でこの世を去ったミック・カーン作の buoyです。イントロから素晴らしくシルビアンの歌と歌詞も最高のパフォーマンスです♪
Jさん、ありがとうございます。
「ルックスのいい ブライアンイーノ的な立ち位置」分かります。
私もJapan聴いてみようかなと思います。
おすすめなアルバムありますか?
buoyはeverything and..にも収録されてます♪
エレクトロニカのfenneszのveniceというアルバムでもゲストボーカルでいい仕事してますよ〜
Japanはブリキの太鼓がベストかなと。3rdからJapanは一気に後期Roxy Music化していきます。
Jさん、ありがとうございました。
Japan聴いてみますね。
Jさんオススメの5th「ブリキの太鼓」はもちろんイイのですが、土屋昌巳氏がサポートメンバーとして参加したライブアルバム「オイル・オン・キャンバス」もイイですよ♪
(4thアルバムの「Gentleman Take Polaroids」もgood!)
「オイル・オン・キャンバス」では後半の「Still Life in Mobile Homes」~「Methods of Dance」~「Quiet Life 」~「The Art of Parties」の流れが個人的に好きなのですがが、youtubeで「Gentleman Take Polaroids」を検索していただけると、ミック・カーンのカニ歩きが見られます(笑)
koicさん、ありがとうございました。
ライブも面白そうですね。
次はライブを聴いてみようと思います。
ミック・カーンがアッシュズ・トゥ・アッシュズをカバーしているようなので、先にそれを聴いてみますね。