photo by Ben Sutherland
F1の放送を見てると様々な用語が出てきます。
解説がなく困る場合もありますので、以下の表に概略をまとめてみました。(私の力不足で、初心者対応ということにさせて下さい。)
以前のページ(「マクラーレン・ホンダのパワーユニット「RA615H」レイアウト情報」)に少し掲載していますが、今回のページは解説用語を追加してあります。
新しい用語が出てきた場合は今回のページを更新する予定です。
マクラーレン・ホンダ MP4-30 のパワーユニット「RA615H」のレイアウト
マクラーレン・ホンダのパワーユニットレイアウトが明らかになりました。 独自のレイアウトを採用したホンダパワーユニット「RA615H」 © Giorgio Piola 出典:McLaren MP4-30 - Honda power unit ...
F1用語集
BBW | ブレーキ・バイ・ワイヤ参照 |
DRS | リヤウイングの空気抵抗を一時的に減らすことが出来るシステム。ドライバーの操作によってリヤウイングのフラップが水平になることで、空気抵抗を減らすことが出来る。DRSの使用は計測区間で前を走る車との間が1秒以内である場合のみ許されます。(ドラッグ・リダクション・システムの略) |
ECU | エンジン・コントロール・ユニット参照 |
ERS | 総じて(MGU-K、MGU-Hを含む)エネルギー回生システムのことです。(エナジー・リカバー・システムの略) |
ES | バッテリーのこと |
ICE | 内燃機関(通常のエンジンのこと) |
KERS | カーズ参照 |
MGU-H | 熱(廃熱)エネルギー回生システムのこと。(モーター・ジェネレーターユニット・ヒートの略) |
MGU-K | 運動エネルギー回生システムのこと。主にブレーキ時に発生するエネルギーを回生します。(モーター・ジェネレーター・ユニット・キネティックの略) |
アンダーカット | ピット戦略の用語で、ライバルより先にピットに入りタイヤ交換することによって、タイヤの初期性能を活かしたスピードでライバルの前に出ようとする行為のことです。 |
アンダーステア | ハンドルを切っても曲がらなくなる状態。フロントウイングの破損等で、この状態になることが多い。反対にハンドルを切る割に曲がりすぎる状態をオーバーステアと言います。 |
エンジン・コントロール・ユニット | エンジンをコンピュータ制御するユニット。エンジン性能や燃費の向上に影響する重要な部分。 |
カーズ | 2013年まで採用されていたエネルギー回生システムのこと。おもにMGU-Kと同じシステム。 |
サーマルコントロール | タイヤに関する用語で、タイヤの熱の入れ方をドライビングによって制御することです。 |
サーマルデグラデーション | タイヤに関する用語で、熱によってタイヤ性能が低下すること。一般に「熱だれ」とも言われます。 |
作動温度領域 | タイヤには性能を発揮できる温度があります。タイヤはゴム(コンパウンド)の組成によって作動温度領域をコントロールできますので、低い温度でグリップするものや高い温度でグリップするものがあります。一般にソフトとハードは作動温度領域が高く、スーパーソフトとミディアムは作動温度領域が低く作ってあります。 |
スティント | スタートからピット、ピットからピット、ピットからゴールまでの各期間のこと。第一スティント、第二スティント、第三スティントという使い方をします。 |
デグラデーション | タイヤの摩耗による性能低下のこと。通常新品タイヤのラップスピードは高く、周回を重ねることによってタイヤが摩耗するので、ラップタイムが落ちてくる。ラップタイムの低下ははタイヤ性能・マシンのダウンフォースによって異なるがタイヤが機能している場合は一定のタイム減少にとどまるが、「がけ」を迎えることによって、急激にラップタイムが落ちる。 |
デプロイメント | エネルギー回生システムによってバッテリーに蓄えられたエネルギーをコースのどの部分でどれだけ使用するかという配分のこと。 |
トークン | パワーユニットの各部(コンポーネント)の開発に必要なウエイト(コンポーネントによってウエイトが異なる)。66トークンでパワーユニット全てを交換出来る。2014年パワーユニットから2015年パワーユニットへの開発には32のトークンが各マニュファクチャラーに与えられている。 |
ドラッグ | 空気抵抗のこと。 |
パワーユニット | 2014年F1レギュレーションによって採用されたF1マシンの動力機関。内燃機関+モーター+ジェネレーター(発電機)という構成のパワー供給ハイブリッドシステム。ジェネレーターでバッテリーに電気を蓄え、モーターを起動することによってパワーアップ可能。 |
フライ・バイ・ワイヤ | 電気制御のスロットル技術。 |
ブレーキ・バイ・ワイヤ | 電気制御のブレーキシステム。MGU-Kと連動してブレーキバランスを制御する役割が大きい。 |
フロントリミテッド | フロントタイヤにきついサーキットで、フロントタイヤの負荷をいかにコントロールするかによって勝敗が決するサーキットを形容して次のように言います。「フロントリミテッドのサーキット」概してコーナーが多いサーキットはこの部類です。(リアリミテッド参照) |
リアリミテッド | リヤタイヤにきついサーキットで、リアタイヤの負荷をいかにコントロールするかによって勝敗が決するサーキットを形容して次のように言います。「リアリミテッドのサーキット」概して直線が多いサーキットはこの部類です。(フロントリミテッド参照) |
リフト・アンド・コースト | アクセルをオフにする惰性走行のこと。燃料をセーブすることはもちろんのこと、MGU-Kの効率アップも期待できるとされています。テールランプが点滅するのでリフト・アンド・コーストしたかどうか分かります。 |
レギュレーションについて
レギュレーションについても現在のF1は複雑です。
2016シーズンは予選フォーマット、無線規制等、レギュレーションがコロコロと変わっています。この節操のなさがF1の大きな問題点だと思います。
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