Photo by Takayuki Suzuki
バルセロナテストの後半3日目またもやホンダエンジンにトラブルが発生し、ストフェル・バンドーンはストップを余儀なくされてしまいました。
しかし、タイムはやっと21秒台に突入しています。
周回数は48周と少ないですが、スピードはあるのかもしれないと、少しホッとしています。
ホンダの信頼性はいつになったら上がってくるのでしょう
エリック・ブーリエにしても長谷川祐介にしてもコメントが冷静すぎて、今の状況が当たり前のように思えてきます。
しかし、メルセデスやフェラーリの安定ぶりを見ると、マクラーレン・ホンダがトップチームと戦えるようになるまでには今シーズンを費やしてしまいそうな感じです。
ルノーエンジンにしても昨年とは95%が異なると言われているだけに信頼性の確保に苦労している様子が伝わってきます。
今年のレギュレーション変更によってエンジンパワーはそれほど重要ではないのかと思っていましたが、現実には逆でした。
空力マシンに回帰することでダウンフォースが高まり、ドラッグが増え、よりいっそうのパワーが必要になってしまいました。
また、ワイドになったマシンにとって、高速コーナーはストレートと同じになっています。
つまり強力なエンジンを持っていたメルセデスやフェラーリはより有利になり、レギュレーションの変化は、よりいっそうマクラーレン・ホンダやルノーの躍進を難しくしています。
これを打開するためにはエンジンの再設計が絶対に必要だったわけですが、案の定、信頼性の問題によって思うような前進は見られていないわけです。
この状況を分かっていながら、ついついホンダの状況に切れてしまうのも3年目となれば仕方がないですね。
アロンソが表彰台にのることができればOKだと思う
ちょっと気が早いですが、今年の目標はいかにしてフェルナンド・アロンソの2018年以降の契約を勝ち取るかということになりそうです。
メルセデスの2018年は一つの空席が生まれます。
バルテリ・ボッタスが、そのまま残ることになるかもしれません。
しかし、ベッテルやアロンソにもチャンスがあるはずです。
今年フェラーリが好調であれば、メルセデスのドライバーとして最も有力なのはフェルナンド・アロンソとなるはずです。
マクラーレン・ホンダファンにとってはフェルナンド・アロンソのいないマクラーレンを見たくありません。
どのようなことがあってもフェルナンド・アロンソが魅力を感じるマシンを作らなければならないのです。
2017年の後半には表彰台が常連となるようなマシンでなければ困ります。
そのためにホンダはトップチームと互角のエンジンを作る必要があるのです。
表彰台に乗るということは、メルセデスかフェラーリのどちらかに勝たなければならないでしょう。
今年のホンダの目標はそういうことなのです。
ルノーに負けている場合ではないのです。
第2回バルセロナテスト三日目(3月9日)
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ SF70-H | 1’19.024 | 156 |
2 | ルイス・ハミルトン | メルセデス W08 | 1’19.352 | 52 |
3 | エステバン・オコン | フォース・インディア VJM10 | 1’20.161 | 137 |
4 | ダニール・クビアト | トロ・ロッソ STR12 | 1’20.416 | 94 |
5 | ケビン・マグヌッセン | ハースF1 VF-17 | 1’20.504 | 119 |
6 | ダニエル・リカルド | レッドブル RB13 | 1’20.824 | 128 |
7 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン MCL32 | 1’21.348 | 48 |
8 | バルテリ・ボッタス | メルセデス W08 | 1’21.819 | 95 |
9 | パスカル・ウェーレイン | ザウバー C36 | 1’22.347 | 44 |
10 | ジョリオン・パーマー | ルノー R.S.17 | 1’22.418 | 44 |
11 | マーカス・エリクソン | ザウバー C36 | 1’23.330 | 88 |
12 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ FW40 | 1’24.443 | 80 |
13 | ランス・ストロール | ウィリアムズ FW40 | 1’24.863 | 85 |
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