Photo by nhayashida
今年のF1はまだ開幕戦が終わったばかりです。
しかし、いつもよりハラハラ・ドキドキします。
それはマクラーレン・ホンダのニュースが引っ切りなしに入ってくるからでしょう。
バルセロナテスト以来、あまりにも期待はずれのホンダの状況は、なぜかF1を盛り上げているのでした。
期待外れも度を超すとビッグニュース
もともとホンダがF1に戻ってきた2015年、専門家たちはすぐにパフォーマンスを発揮することはないだろうと予想していました。
それは歴史が裏付けていたのです。
1983年にホンダがF1エンジンを供給し始めて、強力なエンジンを作り上げるまでに2年以上の歳月が必要でした。
1983年は第9戦から第15戦まで、スピリットにエンジンを供給。
第16戦からウイリアムズとタッグ(FW09)を組むことになります。
そして最強のエンジンRA166Eが搭載され、タイトルを獲得したのは1986年(FW11)でした。
ホンダがF1でチャンピオンとなるまでには、それだけの時間を要したのです。
2015年にホンダがF1に戻ってきた時、ナイジェル・マンセルはホンダが勝てるエンジンを開発するまで、2年はかかるだろうと指摘していました。
それは1980年代のことを経験しているからです。
とても重みのある指摘でした。
とはいえ、2年目の1984年からウイリアムズ・ホンダは1勝をあげていたので(第9戦アメリカGP)、今とは状況が異なりますが…
……
私はマンセルの言葉を信じて今年こそと思っていたのです。
おそらく誰もがマクラーレン・ホンダの活躍を期待していたでしょう。
ところが、2015年に逆戻りしたかのような体たらくで、ホンダはF1界を驚かせたのでした。
憶測がいっぱい
ホンダの状況があまりにもショッキングだったので、メディアは書きたい放題の様相を呈してきました。
すぐにでもマクラーレンはホンダを切ってメルセデスのエンジンに乗り換えるとか、ホンダをザウバーに押しつけるとか…
それなりにありそうな話なので、とても興味深いです。
肯定したり否定したりのニュースを交互に流すだけでエキサイティングです。
ニュースが現実になってもショッキングですね。
でも、一番面白いのは…
実は私がドキドキしているのは、この状況でマクラーレン・ホンダが勝ってしまったら…という想像をしているからなのです。
今年はエンジン開発に制限がありません。
何でもありなのです。
次のバージョンアップでもしかしたら、勝つかもしれない。
それがダメでもその次のバージョンアップで勝つかもしれない…
そう思い続けていると、とても興奮します。
奇蹟が現実になることほど、ドラマチックなことはないのです。
もし、今年マクラーレン・ホンダが勝つようなことになれば、F1の歴史に栄光の名前「マクラーレン・ホンダ」をまたも刻むことになるでしょう。
この期待は2017年最終戦まで続くのではないでしょうか?
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