Photo by Artes Max
バーレーンGPで圧巻のパフォーマンスを誇ったのはトロロッソ・ホンダSTR13でした。
もちろんトップ3チームは別次元ですが、この日、優勝したベッテルの次に印象的だったのはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーだったのです。
ホンダのエンジンも信頼性を発揮し、ストレートも速かった。
トロロッソ・ホンダは目指すナンバー4チームに名乗りを上げました。
ベッテルも凄かった!
優勝したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。
ベッテルはスーパーソフトとミディアムタイヤで1ストップ戦略をとったメルセデスに対抗するため、2ストップ戦略から1ストップ戦略に変更。
最終スティントはソフトタイヤで39周を走りきっています。
ボッタスに追いすがられ、最後の2ラップは冷や冷やしましたが、見事に抑えきり優勝を成し遂げました。
やっぱりベッテルは凄いです。
ピエール・ガスリーの走行が印象的
トラブルで早々とリタイアしてしまった2台のレッドブル。
さらに36周目、ライコネンのタイヤ交換トラブルによって、トップ3チームはベッテル、ボッタス、ハミルトンのみ。
その3人に、もしトラブルがあったら表彰台も狙える4位を走っていたのはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーです。
ガスリーは序盤、ダニエル・リカルドのトラブルの際にでたVSC明けに、ハースのマグヌッセンにアタックされますが譲らず。
後続を引き離すスピードで周回を重ね、そのまま4位でフィニッシュしています。
ピエール・ガスリー VS フェルナンド・アロンソ
ピエール・ガスリーは16周めにスーパーソフトタイヤからソフトタイヤにスイッチし、2ストップ戦略をとります。
対するマクラーレンのフェルナンド・アロンソは12周目にソフトタイヤからミディアムタイヤに交換し、1ストップ戦略を採用するかに見えました。
35周目、ガスリーはなんとユーズドのスーパーソフトへ。
最後まで走りきれるのか少し心配しました。
5位を走行していたガスリーはピットストップによって、ルノーのヒュルケンベルグと1ストップ戦略に見えたフェルナンド・アロンソに先行を許してしまいます。
しかし、スーパーソフトタイヤでミディアムタイヤのアロンソを追い上げていきます。
これならガスリーとアロンソのバトルが見られそうだと思っていたのですが…
アロンソは40周目タイヤ交換のためピットへ。
メルセデスがミディアムタイヤで30周以上走れるというのに、マクラーレンは25周しか周回していません。
マクラーレンの車はタイヤに負荷がかかるようです。
あるいは、ガスリーに近づかれると直ぐにタイヤ交換を実施したので、マクラーレンはトロロッソ・ホンダに抜かれるのがいやだったのかもしれません。
ガスリーがコース上でアロンソをぶち抜く瞬間が見たかったです。
のぞみはかないませんでしたが、このコースでマクラーレンはトロロッソ・ホンダの敵ではありませんでした。
ブレンドン・ハートレーは残念
トロロッソ・ホンダのハートレーはオープニングでフォース・インディアのペレスと接触し10秒ペナルティーを受けてしまいます。
結局、ポイントに届かず13位完走となりました。(レース後に新たなペナルティーが加わり17位)
2スティント目のスーパーソフトタイヤでの走行スピードはガスリーに匹敵していたので、残念です。
しかし、このレースでのトロロッソ・ホンダSTR13は他チームも驚くペースを見せたのでした。
新しい空力とホンダPUの信頼性の成果です。
マクラーレン・ホンダから続いた苦い時期はこれで終わったと思います。
結果
F1 2018 第2戦 バーレーンGP バーレーン・インターナショナル・サーキット – 全57周(2018.4.8)
ヘルマン・ティルケがデザインした、4本の直線をコーナーがつなぐストップ・アンド・ゴーのサーキット。ロングストレートはメインストレートのみなので、コーナー出口でのトラクションが重要。
中低速コーナーが多い。
2つのDRSゾーンをもつ。
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 25 |
2 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 18 |
3 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 15 |
4 | ピエール・ガスリー | トロロッソ・ホンダ | 12 |
5 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 10 |
6 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 8 |
7 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン | 6 |
8 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン | 4 |
9 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 2 |
10 | エステバン・オコン | フォース・インディア | 1 |
11 | カルロス・サインツ | ルノー | |
12 | シャルル・ルクレール | ザウバー | |
13 | ロマン・グロージャン | ハース | |
14 | ランス・ストロール | ウィリアムズ | |
15 | セルゲイ・シロトキン | ウィリアムズ | |
16 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | |
17 | ブレンドン・ハートレー | トロロッソ・ホンダ | |
r(35) | キミ・ライコネン | フェラーリ | |
r(3) | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | |
r(1) | ダニエル・リカルド | レッドブル |
ベッテル2連勝。
ライコネンは開幕のハースのようにピットストップトラブルです。(直ぐに停止してハースのように無様ではありませんでしたが、クルーが怪我してしまったようで、かわいそうでした。)
ザウバーのエリクソンもポイントを取っています。
ドライバーズ・ランキング
順位 | ドライバー(チーム:No) | ポイント |
---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル(フェラーリ:5) | 50 |
2 | ルイス・ハミルトン(メルセデス:44) | 33 |
3 | バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ:77) | 22 |
4 | フェルナンド・アロンソ(マクラーレン:14) | 16 |
5 | キミ・ライコネン(フェラーリ:7) | 15 |
6 | ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー:27) | 14 |
7 | ピエール・ガスリー(トロロッソ:10) | 12 |
8 | ダニエル・リカルド(レッドブル:3) | 12 |
9 | ケビン・マグヌッセン(ハース:20) | 10 |
10 | マックス・フェルスタッペン(レッドブル:33) | 8 |
11 | ストフェル・バンドーン(マクラーレン:2) | 6 |
12 | マーカス・エリクソン(ザウバー:9) | 2 |
13 | カルロス・サインツ(ルノー:55) | 1 |
14 | エステバン・オコン(フォース・インディア:31) | 1 |
– | セルジオ・ペレス(フォース・インディア:11) | [11] |
– | シャルル・ルクレール(ザウバー:16) | [12] |
– | ロマン・グロージャン(ハース:8) | [13] |
– | ランス・ストロール(ウイリアムズ:18) | [14] |
– | ブレンドン・ハートレー(トロロッソ:28) | [15] |
– | セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ:35) | [15] |
コンストラクターズ・ランキング
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | フェラーリ | 65 |
2 | メルセデス | 55 |
3 | マクラーレン | 22 |
4 | レッドブル | 20 |
5 | ルノー | 15 |
6 | トロロッソ・ホンダ | 12 |
7 | ハース | 10 |
8 | ザウバー | 2 |
9 | フォース・インディア | 1 |
10 | ウィリアムズ | [14] |
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