
Photo by Takayuki Suzuki
昨年と同様にメキシコGPでチャンピオンが決定しました。
ルイス・ハミルトンはミハエル・シューマッハの7回に続く5回目のチャンピオンを獲得しました。
5回のチャンピオン獲得は1950年代のドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオ(F1歴:1950年〜1958年)に並ぶ記録です。
ファンジオは私が生まれる前に活躍したドライバーです。
アルファロメオ、マセラティ、ダイムラー・ベンツ、フェラーリで5度のタイトルを獲得しています。(マセラティで2度)
名前だけしか知らないドライバーにルイス・ハミルトンが並んだということは、ピンときません。しかし、シューマッハに次ぐ成績と言われると感動してしまいます。
この後、ハミルトンはシューマッハの記録をも塗り替えてしまうのでしょうか?
トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが10位入賞も、チャンピオンシップでザウバーに逆転される
最後尾からスタートしたピエール・ガスリーは、序盤ペースが上がらず後方で苦戦していました。
また、ブレンドン・ハートレーはスタートの混乱でフラット・スポットを作ってしまい、タイヤ交換を余儀なくされます。
ブレンドン・ハートレーはいつもこのようなトラブルに泣くことになるので、それも実力だと思います。
また、ハートレーはオコンと接触してますます傷を広げることに…
来年のドライバーには残れないでしょうね。
……
レースはレッドブル、フェラーリ、メルセデスの攻防を追うのに必死で、トロロッソ・ホンダには注目していませんでした。
ところが終わってみればピエール・ガスリーが10位入賞とは…驚きました。
チームオーダーでハートレーとの順位を入れ替えた局面もあったようです。
後方から頑張ったポイント獲得でしたが、ザウバー勢がダブル入賞を果たして、チャンピオンシップでは順位が入れ替わってしまいました。
結果的に2018年のトロロッソ・ホンダのパフォーマンスは大したことなかったということになりそうです。
来年のレッドブル・ホンダはどこまでやれるでしょうか?
この分ではチャンピオンを争うのは難しそうですね。
結果
F1 2018 第19戦 メキシコGP アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス – 全69周(2018.10.28)
エルマノス・ロドリゲス・サーキットは高地にあるため、どのチームもダウンフォースが足りなくなります。
ストレートが長いのでエンジンパフォーマンスが重要なサーキットのように見えますが、空気が薄いのでエンジンパワーも抑えられてしまいます。
廃熱にも気をつけなければならい特殊なサーキットです。
| 順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 25 |
| 2 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 18 |
| 3 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 15 |
| 4 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 12 |
| 5 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 10 |
| 6 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 8 |
| 7 | シャルル・ルクレール | ザウバー | 6 |
| 8 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン | 4 |
| 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 2 |
| 10 | ピエール・ガスリー | トロロッソ・ホンダ | 1 |
| 11 | エステバン・オコンブ | フォース・インディア | |
| 12 | ランス・ストロール | ウィリアムズ | |
| 13 | セルゲイ・シロトキン | ウィリアムズ | |
| 14 | レンドン・ハートレー | トロロッソ・ホンダ | |
| 15 | ケビン・マグヌッセン | ハース | |
| 16 | ロマン・グロージャン | ハース | |
| r(61) | ダニエル・リカルド | レッドブル | |
| r(11) | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | |
| r(55) | カルロス・サインツ | ルノー | |
| r(14) | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン |
地元のペレスは残念でした。
それにしてもリカルドがまたまたリタイヤとは…
ストフェル・バンドーンが入賞。
バンドーンは来シーズンはフォーミュラEに行くことが決まっています。
ドライバーズ・ランキング
| 順位 | ドライバー(チーム:No) | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ルイス・ハミルトン(メルセデス:44) | 358 |
| 2 | セバスチャン・ベッテル(フェラーリ:5) | 294 |
| 3 | キミ・ライコネン(フェラーリ:7) | 236 |
| 4 | バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ:77) | 227 |
| 5 | マックス・フェルスタッペン(レッドブル:33) | 216 |
| 6 | ダニエル・リカルド(レッドブル:3) | 146 |
| 7 | ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー:27) | 69 |
| 8 | セルジオ・ペレス(フォース・インディア:11) | 57 |
| 9 | ケビン・マグヌッセン(ハース:20) | 53 |
| 10 | フェルナンド・アロンソ(マクラーレン:14) | 50 |
| 11 | エステバン・オコン(フォース・インディア:31) | 49 |
| 12 | カルロス・サインツ(ルノー:55) | 45 |
| 13 | ロマン・グロージャン(ハース:8) | 31 |
| 14 | ピエール・ガスリー(トロロッソ:10) | 29 |
| 15 | シャルル・ルクレール(ザウバー:16) | 27 |
| 16 | ストフェル・バンドーン(マクラーレン:2) | 12 |
| 17 | マーカス・エリクソン(ザウバー:9) | 9 |
| 18 | ランス・ストロール(ウイリアムズ:18) | 6 |
| 19 | ブレンドン・ハートレー(トロロッソ:28) | 4 |
| 20 | セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ:35) | 1 |
ルイス・ハミルトンの5度目の戴冠が決まりました。
コンストラクターズ・ランキング
| 順位 | チーム | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | メルセデス | 585 |
| 2 | フェラーリ | 530 |
| 3 | レッドブル | 362 |
| 4 | ルノー | 114 |
| 5 | ハース | 84 |
| 6 | フォース・インディア | 59 |
| 7 | マクラーレン | 62 |
| 8 | レーシングポイント(※) | 47 |
| 9 | ザウバー | 36 |
| 10 | トロロッソ・ホンダ | 33 |
| 11 | ウィリアムズ | 7 |
ザウバーに抜かれてしまったトロロッソ・ホンダ。
ホンダのエンジンではこれが限界?
※後半戦のフォース・インディアを区別するためにレーシングポイントと表記しています。
2017年のメキシコGP
昨年もメキシコGPでハミルトンのチャンピオンが決まっています。
2017年も2018年もF1チャンピオンシップの流れはあまり変わりませんでした。
変わったのはマシンの速さだけですね。

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