第103回インディ500は本当に面白かったです。
本戦も良かったのですが、まずフェルナンド・アロンソが予選を突破出来るかが注目を集めました。
結果、ラストロウシュートアウトで6人中の4番手となってしまいアロンソは予選敗退。
わずかな差でフンコス・レーシングのカイル・カイザーが決勝へ進出しました。
ご存じのようにフェルナンド・アロンソは世界3大レースの制覇を目指しています。
モナコ、ル・マンを制した今、残るはインディ500のみとなって今年の結果に期待がかかっていたのです。
それで予選敗退とは。
フェルナンド・アロンソは本当にインディ500に勝てるのでしょうか?
インディ500はドライバーの力量だけでは勝てない
順位 | No. | ドライバー | チーム | エンジン | 周回数 | 予選順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 200 | 1 |
2 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 200 | 9 |
3 | 30 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 200 | 14 |
4 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 200 | 8 |
5 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 200 | 6 |
6 | 20 | E.カーペンター | エド・カーペンター・レーシング | C | 200 | 2 |
7 | 19 | S.フェルッチ | デイル・コイン・レーシング | H | 200 | 23 |
8 | 28 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポート | H | 200 | 22 |
9 | 14 | T.カナーン | A.J.フォイト・レーシング | C | 200 | 16 |
10 | 25 | C.デイリー | アンドレッティ・オートスポート | H | 200 | 11 |
11 | 5 | J.ヒンチクリフ | アロウ・シュミット・ピーターソン | H | 200 | 32 |
12 | 33 | J.デイビソン | デイル・コイン・レーシング | C | 200 | 15 |
13 | 63 | E.ジョーンズ | エド・カーペンター・レーシング | C | 200 | 4 |
14 | 21 | S.ピゴット | エド・カーペンター・レーシング | C | 200 | 3 |
15 | 4 | M.レイスト | A.J.フォイト・レーシング | C | 200 | 24 |
16 | 39 | P.マン | クラウソン-マーシャル・レーシング | C | 200 | 30 |
17 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 200 | 18 |
18 | 3 | H.カストロネべス | チーム・ペンスキー | C | 199 | 12 |
19 | 24 | S.カラム | ドレイヤー&レインボールド | C | 199 | 31 |
20 | 48 | JR.ヒルデブランド | ドレイヤー&レインボールド | C | 199 | 21 |
21 | 60 | J.ハーベイ | マイヤー・シャンク・レーシング | H | 199 | 25 |
22 | 77 | O.セルビア | アロウ・シュミット・ピーターソン | H | 199 | 19 |
23 | 7 | M.エリクソン | アロウ・シュミット・ピーターソン | H | 198 | 13 |
24 | 42 | J.キング | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング | H | 198 | 26 |
25 | 23 | C.キンボール | カーリン | C | 196 | 20 |
26 | 98 | M.アンドレッティ | アンドレッティ・ハータ・オートスポート | H | 195 | 10 |
27 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 176 | 17 |
28 | 10 | F.ローゼンクヴィスト | チップ・ガナッシ | H | 176 | 29 |
29 | 26 | Z.ビーチ | アンドレッティ・オートスポート | H | 176 | 28 |
30 | 18 | S.ブルデー | デイル・コイン・レーシング | H | 176 | 7 |
31 | 32 | K.カイザー | フンコス・レーシング | C | 71 | 33 |
32 | 81 | B.ハンレイ | ドラゴンスピード | C | 54 | 27 |
33 | 88 | C.ハータ | ハーディング・スタインブレナー | H | 3 | 5 |
今年のインディ500で14番手からスタートした佐藤琢磨が3位フィニッシュするなど、誰が予想できたでしょう。
佐藤琢磨は1回目のタイヤ交換ミスによって2周遅れになってしまいました。
序盤で既にチャンスはほとんど消えていたと言っていいでしょう。
しかし、5台の多重事故を誘発したセバスチャン・ブルデーとグラハム・レイホールの接触の際に、佐藤琢磨はピットインしてタイヤ交換を行っていました。
その事故によって状況は一変してしまうのです。
再スタート後、20周を残したスプリントレースとなって、佐藤琢磨は3位に食い込んだのでした。
……
この事実は「インディ500の結果は運に左右される」ということを示しました。
一方、優勝したシモン・パジェノーはポール・トゥ・ウインです。
速い車はやはり勝つのだといえるかもしれません。
しかし、シボレーエンジンは燃費が厳しかったので、ブルデーとレイホールの接触が無ければパジェノーが勝てたかどうか分かりません。
マクラーレンはインディカーに専念できない?
カーリンの協力を得てインディ500に挑んだマクラーレン・レーシングは数々の失敗を犯したといわれています。
参照 マクラーレン、インディ500予選落ちの裏で犯した様々な失態(F1-Gate.com)
F1でトップグループへ返り咲くための改革を実施中のマクラーレンはインディ500に注力することが出来なかったのでしょう。
さらに組んだカーリンはインディ500では不調でした。
2年前にアンドレッティにマシンを用意してもらった時とは全く状況が異なっていたのです。
……
F1でホンダと袂を分かってしまったことは今年のインディ参戦に影響を与えているのかもしれません。
マクラーレンは、ホンダのバックアップを得ることも出来ず、シボレーエンジンを積んだチームの協力を得るしかなかったのでしょう。
フェルナンド・アロンソがインディ500に勝つためには…
アロンソがどうしてもインディ500で勝ちたいなら、マクラーレンでは無理なのではないでしょうか?
インディカーではどうしても実績のある大きなチームが優位です。
ペンスキーやエド・カーペンター・レーシングの協力が得られれば可能性が出てくるかもしれません。
そんなことなら、マクラーレンと一緒でなくても有力チームと直接契約の方がよいのではないでしょうか?
……
いずれにしても強いパッケージとともに運が無ければ勝てません。
インディカーに専念できないアロンソがインディ500に勝つのは難しいと思います。
© bluelady.jp
コメント