私が電子化をはじめて最初の感想は「結構大変な作業」だということです。
電子化を案内しているページにはたくさん出会いましたが、簡単にできそうな印象が大半でした。
当たり前と言えば当たり前なのですが、電子化を奨励しつつ「大変だからやめたほうがいいですよ」とは言えません。
しかし、原稿をきれいにスキャンするのは以外と大変なのです。
それは、スキャナーの読み取りガラスの汚れを除去するのが難しいということが大きな理由です。
スキャンしたページに縦線が入ってしまう
電子化を経験した方ならスキャンしたデータに縦線が入っていたというような経験は誰しもあるでしょう。
それは、光学センサーが固定されていて、原稿の方がハイスピードで読み込まれていくドキュメントスキャナーの機構によるものです。
光学センサー側に埃や汚れがあるとあたかも原稿に線が入っているようにスキャンされてしまうのです。
フラットベッドスキャナは原稿が固定されていて光学センサーの方が動くので、埃も止まったまま、線のようになることはありません。
スキャンデータの縦線を無くするためには、読み取りガラス(光学センサーを保護しているガラス)をきれいに保つ必要があるのです。
しかし、原稿の汚れや高速で移動する紙くず等は静電気で簡単に読み取りガラスにくっついてしまいます。
また、本を綴じるためのボンド等がつく恐れもあるので、こまめなチェックが必要です。
通常のメンテナンス
私の場合は原稿30〜50枚程度の読み取りのたびに読み取りガラスをエアーブロアーとカメラ用のクリーニングクロスで拭いています。
これは実はかなり面倒な作業なのですが、きれいなスキャニングのためには欠かせないのです。
しかし、ついにはどうやっても縦線が取れない結果が待っていたのです。
新品を購入するべきか?
私のスキャナー(Canon DR-C125)は既に保証期間も切れてしまっていたので、メーカーにクリーニングに出すか、新品を購入するか迷いました。
メーカーに問い合わせるとクリーニングで改善する保証はないと言われてしまいました。
レンズ交換などが必要な場合は修理費は高額になり、新しいものを購入した方がいい場合もあります。
既に新型が発売されていたので、私は新しい商品(Canon DR-C225W)を買うことを決断したのですが…
富士通クリーナF1をキムワイプに吹きかけて読み取りガラスを拭いてみました。
ドキュメント・スキャナー:DR-C125の取扱説明書にはクリーニング用の製品は案内されていません。
水を布に含ませて拭くというメンテナンス方法が書いてあるのみです。
この方法で何度も清掃を試みましたが、まったく改善しませんでした。
諦めて新型を購入して数ヶ月、偶然Amazonで「富士通 クリーナF1 FI-C100CF1」という商品を見つけました。
この商品をキムワイプに吹きかけてDR-125の読み取りガラスを拭いたところ、見事に読み取りデータから縦線が消えました。
この商品は富士通製「ScanSnap」の指定商品のようです。
パッドユニット、ピックローラーユニットなどの清掃に使用する商品です。
……
本来はメーカー清掃の方が安全な気がしますが、自分で清掃を試すならこの商品はいい商品だと思いました。
Canon製ドキュメントスキャナーのユーザーにはあまり知られていない商品かもしれません。
もっと早く知っていたら新しいスキャナーを買わなくてもよかったのですが…残念です。
© bluelady.jp
www.bluelady.jp – Recommended
キムワイプ 12×21.5cm /1箱(200枚入) S-200
※Amazonにリンクします。
コメント