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開幕後の信頼性不足から、ホンダのパワーユニット「RA617H」が、カナダGPでアップグレードされるのではないかとずいぶん前から言われてきました。
しかし、アップグレード時期の噂が最も高かったカナダGPになってもアップグレードはされそうもありません。
様々なF1ニュースでは、まだ震動問題が解決できないとのこと。
ダイナモ上では問題無いため原因を究明できないようなのです。
なにか変ですね。
ダイナモでは問題無いといういいわけもおかしい
ホンダがパワーユニットの信頼性に言及するとき「ダイナモ上では問題無い」と言い続けてきました。
ここでいう「ダイナモ」とは発電機ではなくて、エンジンテスト用のダイナモメーターのことだと思います。
つまり、ダイナモ上のテスト時は問題が無いけれども、マクラーレンMCL32に載せると震動問題で信頼性が落ちるということです。
ここで、問題は2つあります。
まず、「ダイナモ」はエンジンをテストするために震動を押さえる装置だということです。
そんなもので、いくらテストしても震動問題は無くなるわけがありません。
もう一つは、単純に考えるとマクラーレンのシャシーが悪いのではないかということです。
マクラーレンのシャシーに載せて問題が起きるのなら、シャシーが悪いという帰結になります。
もう今年からザウバーにパワーユニットを載せたい
エンジンの単体テストでは問題無いのに実車に載せるとだめという現象は、現在のようにマクラーレンだけしかパワーユニットが採用されていない状況では、問題がシャシーかエンジンのどちらにあるのか特定のしようがないように思います。
もし、今年からザウバーにもエンジンを供給していれば、もっと早く問題を究明できたはずです。
このような状況に陥ったのは、ホンダの複数チームへのエンジン供給を抑えたロン・デニスにも責任がありそうです。
……
来年の話をするのは早すぎますが、マクラーレンがどこかのエンジンに切り替えて、ザウバーがメチャメチャにパワフルになったとしたら、今年のこの騒ぎは何だったのかということになってしまいます。
仮定だとしても、あり得ないことではなさそうです。
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