書籍の電子化・自炊のはじめ方
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初期の平井和正の作品(サイボーグ・ブルース、アンドロイドお雪 …etc.)はサイバーパンクの分類でいいのかな? BLUEシリーズもこの系譜?

平井和正の世界

平井和正の初期作品としてこのページで扱おうとしているのは、「アンドロイドお雪」「エスパーお蘭」「サイボーグ・ブルース」等です。
あらかじめお断りしておきますが、私は平井和正のファンなので、ハードSF通ではありません。(最初にいいわけですみません)
そこで、さまざまな用語に疑問を覚えてしまって…

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サイバーパンク小説:サイボーグ・ブルース

どこかの書評でサイボーグ・ブルースは「サイバーパンク小説」と書いてあったことを思い出し、このような用語についてあまりよく知らない自分を発見せざるを得ませんでした。
この「サイバーパンク」とはいったいどのようなジャンルなのか、気になりました。

ググってみるとかなり複雑な内容ですね。
ウィキペディアには、「サイバーパンク」の代表的な作品が載っていますので、参照してみると雰囲気は分かりました。
私も知っている以下のような作品も載っています。

  • ブレードランナー:リドリー・スコット
  • AKIRA:大友克洋
  • ゴクウ:寺沢武一
  • サイレントメビウス:麻宮騎亜
  • マルドゥック・スクランブル(マルドゥック・シリーズ):冲方丁(過去記事も見てね)
  • ロボコップ:新しいロボコップも、面白かったです。
  • マトリックス:キアヌ・リーブスは映画では見せない面白い個性の持ち主のようですね。普段はかなりラフなかっこ

サイバーパンク」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2005年4月29日21時(日本時間)現在での最新版を取得。

でも、ここには平井作品が載ってませんでした。

平井和正の初期作品はフィリップ・K・ディックに影響をうけているとよく言われるので、ブレードランナーがそうなら、サイバーパンクに分類してしまってもいいのかもしれません。

しかしながら、平井和正作品の場合、そこに「情念」を持ち込むことで「人間でありながら人間ではないもの」を描き、「逆説的に人間を浮き彫りにする」手法がとられます。
この点はウルフガイシリーズもしかりです。
この独自性が単純にサイバーパンクと言いがたい作品群になっているのではないでしょうか?

サイボーグ・ブルース (角川文庫)

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マシナリー小説:BLUEシリーズ

さらにマシナリーについてはもっと分からない存在です。
平井和正はオフィシャルサイト「近況+:2004/07/25 新千年紀8マン登場」において「BLUE LADY」を以下の様に解説しています。

BLUE HIGHWAYSの直接的な続編というわけではないが、このBLUEシリーズは一種の象嵌構造を意図して書いている。∞BLUEとの連環もいずれ生じるという書き方であり、新千年紀8マンの全体像は数年後に出現するだろう。マシナリーという存在、ただいま大好評の攻殻機動隊のアニメに登場する電脳サイボーグとは一線を画するティストを持たせるつもりである。つまり1960年代の8マンとも異質なのだ。

この後、「異質」の解説はどこにも無かったように思います。(いずれ作品世界で明らかになるとおっしゃりながら、次の作品が書かれることはありませんでした)

BLUE LADYでは、チャウチャウ犬の意識に憑依したようにも思えるのですが、私の読解力のなさでしょうか?

平井和正独自のサイバーパンク・マシナリージャンルを追い続けることができれば、幸せだったと思います。

(BLUEシリーズは中編なので、BLUE HIGHWAYSと合わせて単行本に(電子書籍でもいいですが)して頂けないでしょうか?)

© bluelady.jp

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