Photo by Takayuki Suzuki
2016年F1チャンピオンのニコ・ロズベルグが引退を発表してしまいました。
まさか、そんな決断をするとは思ってもみませんでした。
2016年F1ワールドチャンピオン引退
2016年F1ワールドチャンピオンを決定したアブダビGPから1週間も経たず、ニコ・ロズベルグが引退を発表し、愕然としています。
2006年、ウイリアムズからF1デビューしたニコ・ロズベルグはウイリアムズの低迷期ということもあって目立った戦績を残していません。
しかし、2010年からメルセデスに移籍すると、復帰したミハエル・シューマッハをチームメイトしながらも、印象に残るレースを展開しています。
ほとんどのレースをミハエル・シューマッハを上まわるパフォーマンスを発揮していたという印象が残っています。
この時点において、さすがにケケ・ロズベルグの息子という思いが強くなっていきました。
ただ、メルセデスはまだ、発展途上であり、レッドブルやフェラーリに太刀打ち出来るパフォーマンスは持っていませんでした。
2013年にルイス・ハミルトンがメルセデスに移籍するとロズベルグはハミルトンの後塵を拝するようになります。
私には決定的な実力差があるように見えました。
2014年からメルセデスのパワーユニットが他のチームを圧倒し、チャンピオン争いはチーム内バトルの様相を呈しました。
ロズベルグはハミルトンに速さで一歩譲ります。
2014年、2015年とハミルトンにおよばず、チャンピオンシップポイントは2位という結果でした。
しかし、2016年序盤のレースをものにし、ハミルトンのトラブルもあって、ついにワールドチャンピオンを獲得するに至りました。
……
2014年、2015年、ロズベルグはハミルトンとの戦いを必要以上に意識するあまり、粗さが目立ちました。
しかし、2016年のロズベルグは必至に踏みとどまったようです。
その結果、安定した走りを見せ、ワールドチャンピオンとなったのでした。
F1で走り始めて11年目に獲得したチャンピオンでした。
チャンピオンを獲得するのに10年かかったジェンソン・バトンよりも遅かったことになります。
このことを思うと、引退も仕方が無いのかもしれません。
さらに、ハミルトンとの戦いは想像以上のプレッシャーに耐える必要があったはずです。
ロズベルグはよくやりました。
……
この後、メルセデスのドライバーラインナップがどのようになっていくのか不明です。
2017年F1はレギュレーションも変わり、いったいどのチームが優位に立つのか、想像も出来ません。
バトン、マッサ、ロズベルグが引退したF1はまったく新しいものになるでしょう。
よりスリリングなシーズンになることは確かです。
固唾をのんで待ちましょう。
© bluelady.jp
コメント