Photo by Stefan Schubert
シーリーズが完結をみることなく、著者が亡くなってしまった作品は、あまたに上ります。
私が残念に思っているシリーズとしては、栗本薫さんの「グインサーガ」があります。
この作品は130巻を数えたところで、栗本薫さんが他界され、後を多数の作家が引き継いで、現在も継続中です。
また、竹島将さんの「野獣舞踏会列伝」も氏の手によって完結を見ることはありませんでした。
この作品の完結編は竹島将さんの死後、泉優二さんによって加筆されています。
竹島将さんは突然の事故死でしたが、幸にも中途になっているシリーズはこのシリーズのみでしたので、私は泉優二さんが書き足した完結編もなんとか読むことができました。
しかし、栗本薫さんの「グインサーガ」の物語はどこまで大きくなるのか見当もつかない状態でしたので、他の作家による続編を読むのはとてもつらいことです。
最近では本当に積んでおくだけになってしまいました。
そして、このシリーズもまた、積ん読になっていたのです。
【特報】
『ゼロの使い魔』最新21巻
2016年2月25日
全世界同時発売決定!https://t.co/TZt2AO1yCP pic.twitter.com/FM1xyj4qkd— MF文庫J編集部@毎月25日発売! (@MF_bunkoJ) November 25, 2015
ゼロの使い魔の続巻刊行!!
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新刊情報をみて驚いたのは「ゼロの使い魔 第21巻」の情報です。
「ゼロの使い魔」はライトノベルの異世界ものとしてベストセラーになりましたし、アニメ化もされた人気作品です。
しかし、作者のヤマグチノボルさんが末期癌であることを公表し、もう少しで完結させられるこのシリーズを書くことが出来ないことを悔しがっていらっしゃったのを覚えています。
そしてヤマグチさんが亡くなり、もうこの作品の完結は無くなったと思い込んでいました。
そのため、ストーリーの序盤にして読む気をなくしてしまい、書籍を電子化したまま、読むことができなくなっていました。
ところが、「ゼロの使い魔」はヤマグチノボルさんの手によって完結までのプロットが完成されており、出版社に託されていたのです。
参照 ゼロの使い魔公式HP
ヤマグチノボルさんの描いた結末へ
「グインサーガ」や「野獣舞踏会列伝」は著者によって物語の最後が示されていた訳ではありません。
そのため、書き継ぐ方がどなたであれ、著者の意図した完結への道のりではないということが、はっきりしています。
これらの作品の継続は、好きだった作品がゆがめられていくようで、つらい思いを味わいました。
しかし、このゼロの使い魔はヤマグチノボルさんの遺志によって完結に導かれる作品なのです。
このシリーズを読み進めれば、そこに到達できるということが、本当に喜ばしいと思います。
続きを執筆する作家はふせられているようです。
しかし、完結までの道筋はヤマグチノボルさんによって示されているのです。
ヤマグチノボルさんの作品として新刊発売から一気に完結を期待します。
とても楽しみです。
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