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スチームパンク映画の傑作! クリストファー・ノーラン監督の「プレステージ」。 実在の人物「ニコラ・テスラ」を演じたデヴィッド・ボウイがカッコイイ。

デヴィッド・ボウイの世界映画情報

Nikola Tesla
Photo by Recuerdos de Pandora 

デヴィッド・ボウイが亡くなってから、ボウイが出演した映像作品を観てきました。
「戦場のメリークリスマス」や「ハンガー」など、デヴィッド・ボウイのミュージシャンだけでない、表現者としてのあり方は素晴らしいものでした。

このページでは「バットマン三部作」でも大好きなクリストファー・ノーラン監督の「プレステージ」を取り上げます。

デヴィッド・ボウイはこの作品で「ニコラ・テスラ」を演じ、作品のキーとなる役割を与えられています。

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スチームパンクの傑作「プレステージ」

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「プレステージ」はサスペンスなのかSFなのかという議論があります。

私の認識としては「アンジャー」と「ボーデン」の関わりはサスペンスだと思いますが、デヴィッド・ボウイが扮した「ニコラ・テスラ」が発明したモノによって、この作品はSF(それもスチームパンク)に分類するべきだと思っています。

「プレステージ」には「テスラ」の提唱した「世界システム」(電磁波を用いた無線送電装置)の描写も出てきます。
それはSF的な現実描写になっていますが、アンジャーのために発明した装置は完全にSFといえるものでした。

そして、この映画のクライマックスは、そのSF的な発明がなければ、なり立たないものだったのです。(観てない方のためにあえて発明した装置名は伏せます)

そうした意味において「プレステージ」という作品は「スチームパンク」であると結論づけておきます。

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豪華俳優陣が織りなす絢爛たる世界

この映画の特徴は、豪華な俳優陣にあります。

クリストファー・ノーラン監督は「バットマン・ビギンズ」から引き抜いてきたような配役をこの映画で使っています。

主役の「アルフレッド・ボーデン」はクリスチャン・ベールですし、重要な脇役「ハリー・カッター」はマイケル・ケインだったりします。

その豪華な俳優を核に、ボーデンと対決するマジシャンである「ロバート・アンジャー」に「ウルヴァリン」のヒュー・ジャックマン、さらに脇役にスカーレット・ヨハンソンを配置しています。

豪華すぎると思うのは「ニコラ・テスラ」役のデヴィッド・ボウイです。

これだけの俳優陣がそろった映画はそんなにないでしょう。

映画自体はB級映画的な作りを感じる部分もありますが、驚くべき映画となっています。

……

後にデヴィッド・ボウイはスカーレット・ヨハンソンのアルバム「Anywhere I Lay My Head」に参加したりしてます。

Anywhere I Lay My Head
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「プレステージ」が意味するモノ

作中で何度も説明されていますが、マジックは「プレッジ(種も仕掛けも無いことを見せる確認作業)」「ターン(驚くべきことを実際にやってみせる)」「プレステージ(元に戻してみせる)」という3つのパートで成り立っています。

この最後のパートがこの映画のタイトルになっています。

タイトルだけでなく、この映画のストーリー自体がこの3つのパートになっています。
奇妙で、複雑で、驚きを与え、最後に納得させられます。

クリストファー・ノーラン監督の手腕が光ります。

デヴィッド・ボウイの役割

デヴィッド・ボウイは実在の人物「ニコラ・テスラ」に扮しています。

この映画は2006年発表なので、「リアリティ・ツアー」から「ザ・ネクスト・デイ」で驚きの復活を遂げるまでの、ちょうど空白期間にあたります。

デヴィッド・ボウイの役柄はこの映画にとってとても重要なものです。
しかし、登場時間は極めて少ない印象です。

ボウイファンにとっては物足りなさを感じると思います。
ニコラ・テスラはとても渋い役で、ボウイにピッタリなのですが、もう少し長いカットを用意してくれてもよかったのではないかとクリストファー・ノーラン監督に抗議したくなりました。

……

「プレステージ」はサスペンス作品として傑作だと思います。
ネタバレしたくないので、多くを語れないのが残念ですが、デヴィッド・ボウイファン以外にも見応え十分の作品だということは間違いありません。

© bluelady.jp

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ニコラ・テスラが渋いです。

※Amazonにリンクします。


コメント

  1. aladdindogs より:

    やまりんさん、バンド「HOLY HOLY」に続き、アール・スリックがバンドを引き連れて、5月に「ステーション・トゥ・ステーション」トリビュートライブを日本で行いますね。
    私は、全く興味がないと言うか、むしろ腹立たしです。
    良く捉えれば、追悼の意なんでしょうが、悪く捉えれば、亡きボウイを利用した儲け話に思えてしまいます。
    やまりんさんは、どう思いますか?

    • Lin Lin より:

      aladdindogsさん

      「HOLY HOLY」のライブアルバムを聴きましたが、ボーカルがボウイでないボウイの曲はものすごい違和感がありました。
      その経験からもアール・スリックに興味無しです。「Zig Zag」は持ってますけど…
      …でも、ボウイは空から「ありがとう」って言うんじゃないでしょうか?

      最近ではボウイ関連のCDも多数登場しています。
      ナイン・インチ・ネールズとボウイのライブは1CDの「We Prick You」と2CDの「Back in Anger」が出たり、イギー・ポップとボウイの「Mantra Studios Broadcast 1977」が2/26日に一気に発売されます。(ナイン・インチ・ネールズのものは2CDを注文しましたが…イギー・ポップのものは「China Girl」1曲のために注文…)
      その他にも「In Memory of」という収録曲も分からないようなものが…

      ナイン・インチの「We Prick You」以外はボウイが亡くなってから発表されたと思うのです。

      偉大なボウイの死も商業主義の餌食になっているようで、つらいです。
      しかし、ボウイはプロでしたので、死後のさまざまな作品、ライブ等もいたしかたないでしょう。

      私たち消費者は何を選ぶか、冷静に考える必要がありますね。

      aladdindogsさんはナイン・インチのアルバム購入するとしたらどちらですか?

      そうそう、イギー・ポップの「ポスト・ポップ・ディプレッション」を予約しました。
      Youtubeで何曲か聴きましたが、イギーの声が渋いです。
      「スカル・リング」のような快活さとハードさはないですが、最近のイギーはスローなものが多かったので、大歓迎です。

      「ボウイの作品は何でも買う」という方以外は、「ポスト・ポップ・ディプレッション」をおすすめします。

  2. Lin Lin より:
  3. aladdindogs より:

    やまりんさん、私はNINのは両方たのんでしまいました。
    とにかく、ボウイの死後、ボウイ関連の正規ものの書籍、CDもどんどん出てきてますが、ブートのCD、DVD、BLも半端ない量出てますね。
    とても全部は買えませんので、良く厳選して購入します。
    ヤフオク見てるだけで楽しめます。

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