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2015年ホンダのF1プロジェクトはパワーユニット「RA615H」の信頼性不足から惨憺たる状況に追い込まれました。
その責は新井康久氏に向けられることも多く、つらい日々を送られたことは想像に難くありません。
私も新井氏の発言をもどかしく感じたこともあり、昨年、以下のような記事を書いています。
この記事を書いたときにはメディアから新井氏への批判が噴出している時期でした。
しかし、この記事を書いたことで、レギュレーションやマクラーレン・ホンダMP4-30の「サイズ・ゼロ」パッケージが足かせになっていることを理解したのです。
新井氏の交代に思うこと
2016年のバルセロナ・テストが始まって、まもなく、ホンダF1プロジェクト総責任者が新井康久氏から長谷川祐介氏に交代することが発表されました。
バルセロナ・テストの初日、ジェンソン・バトンが84周を走破し、欠点だったデプロイメントの問題が改善されていることをインタビューで明かしたばかりでした。
今年のパワーユニット「RA616H」は明らかに改善されているのです。
その総指揮をとった新井康久氏の交代は、とても残念に思われました。
一番大変な1年を過ごし、それによる成果となるはずの2016年を総責任者としての立場でいられないことは、さぞかし悔しいのではないでしょうか?
インタビュー記事だけでは新井康久氏の気持ちまでは分かりません。
しかし、この発表を知って、いちファンに過ぎない私の方がとても悔しい思いをしているのでした。
参照 新井康久、ホンダのF1プロジェクト総責任者退任は「定年退職」(F1-Gate.com)
長谷川祐介氏のこと
長谷川氏はBARホンダ時代にF1に携わっていた方のようです。
BARホンダといえば、ジャック・ビルヌーブやジェンソン・バトン、佐藤琢磨らがドライバーでした。
後にHONDA F1となるチームです。
ジャック・ビルヌーブはウイリアムズでの活躍が印象的ですが、BARでもいい仕事をしてました。
BARで長谷川氏のことがピックアップされた記憶がなく、全く知りませんでした。
しかし、F1を経験された方なので、期待しても大丈夫でしょう。
……
惜しむらくはもう1年、新井康久氏でやって欲しかったということです。
既に今年の計画は新井氏主導で構築されているのです。
異動はシーズン終了後でもよかったのではないでしょうか?
ホンダが撤退してブラウンGPがチャンピオンを取ってしまった時のような悔しいことになるのは、もう嫌ですね。
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