photo by Domenico
攻殻機動隊(Ghost in the Shell)は今まで何度もTV化・映画化されてきました。
これは間違いなくサイバーパンクの傑作です。
ただし、サイバーパンクは用語が分からないと、理解しづらい部分もあるので、映画館に行く前に最低でもwikipediaはチェックしていきましょう。
昔からのファンはその必要はありませんね。
私は最初「義体化」や「ゴースト」の概念がよく分かりませんでした。
これがかなり致命的でしたのでwikipediaから転載しておきます。
その他にもたくさん用語が出てきますが、後はwikipediaをご参照願います。
義体化
本作世界におけるサイボーグ技術。義手、義足、人工臓器の概念を全身に拡張、草薙のように、脳と基幹神経系だけを残してほぼ全身を人工物に置換したり(完全義体化)、逆に電脳化を行わず肉体だけ義体化することも可能。生身の人間を越える運動能力を持つサイボーグは「戦闘サイボーグ」と呼ばれており、専用ソフトウェアによる格闘・射撃などの能力強化も行われている。そのため負傷や障害が無い健康体にも関わらず、そうした特殊能力を求めて義体化を行う者も多い。義体はそのほとんどが人間型の物であるが、中には半世紀以上前のSF小説に登場するようなロボット型のようなものも生産されている。ゴースト
あらゆる生命・物理・複雑系現象に内在する霊的な属性、現象、構造の総称であり、包括的な概念である。作中においては主に人間が本来的に持つ自我や意識、霊性を指して用いている。
要約すると人間の肉体から生体組織を限りなく取り除く、あるいは機械で代行していった際に、自分が自分自身であるために最低限必要な物、又はその境界に存在する物こそゴーストであり、生命体の根源的な魂とも表現できる。しかし厳密な意味ではゴーストは構造や複雑さ、効果において同一ではない包括的な概念であり、その構造や機能で人間のゴーストと区別しなければ森羅万象にゴーストはあるとされている。(以下略)「攻殻機動隊」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2015年6月19日22時(日本時間)現在での最新版を取得。
劇場版 GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995年11月公開)
以前から非常に気になる作品だったのですが、私は最初の劇場版アニメしか見ていないのです。
なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか?
攻殻機動隊が最初に劇場公開されたのは1995年のことです。
このようなサイバーパンクものに目がない私でしたが、それまで原作を読んだことがありませんでした。
先に映画を見てしまって、面白かったのですが、分からない部分もありました。(冒頭の記述のように「義体化」や「ゴースト」という言葉に疑問がありました。)
そこで手に入れたのが「ヤングマガジンKCDX-248 攻殻機動隊(THE GHOST IN THE SHELL)①」です。
私の所有する本(既に電子化してしまってます)の奥付には1995年12月5日 第10刷発行となっています。
もちろん2巻も持っていますし、後に出版された「攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER」も買っています。
士郎正宗さんのコミックは大判のコミックになっていて、欄外にたくさんの解説が書かれています。
これを読むのが煩わしく、たぶん読み飛ばしてしまったと思います。
コミックを読んでも理解できない部分が残りました。
草薙素子がサイボーグ体だということも理解していませんでした。(士郎正宗さんの肉感的で魅力的な絵柄が分かりづらくしてしまっていると思います。)
作品が気に入ったことは間違いなく、フィルムコミックも購入していました。
TV版「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」 (2002年10月〜2003年11月)
TV版の第一シーズン(全26話)は全話見ました。
最初の映画にも増してハードなタッチのアニメになっていました。
やっと攻殻機動隊の良さが少し分かったような気になりました。
しかし、残念なことに第二シーズンを見逃してしまいました。
菅野よう子作品にハマった。
アニメも面白かったのですが、もっと好きになったのはBGMです。
「ロックやジャズ、テクノ、民族音楽といった要素を混ぜ合わせた後に “攻殻機動隊の世界観” をプラスするとこういう音楽ができあがるのか。」という驚きのサウンド・トラックになっています。
菅野よう子さんはたくさんのサウンド・トラックを手掛けていますが、攻殻機動隊のサウンドトラックが最も好きです。
ちょっと聴くと、ビョーク(Björk)のサウンドにも通じるものがあるように思います。
以下が攻殻機動隊のサウンド・トラックです。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+(プラス)
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX~be Human
攻殻機動隊 Stand Alone Complex オープニングテーマ 「Get 9」
攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2
攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.3
攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society O.S.T.
YOKO KANNO produce Cyber Bicci
後に菅野よう子さんの歌姫の一人、イラリア・グラツィアーノ(Ilaria Graziano)のソロアルバムが出ました。
このアルバムもかなりの出来です。
STAND ALONE COMPLEXプレイリスト
私は攻殻機動隊のサウンドトラックからボーカル曲を中心にしたプレイリストを作っているのですが、そのリストは以下の様になっています。
とても気に入ると思いますよ。
- スタミナ・ローズ(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+)
- inner universe(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+)
- モノクローム(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+)
- サイバーバード(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2)
- Rise(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2)
- I Can’t Be Cool(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2)
- What’s It For(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2)
- I Do(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.2)
- player(攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society O.S.T.)
- replica(攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society O.S.T.)
- date of rebirth(攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society O.S.T.)
- take a little hand(攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society O.S.T.)
- トルキア(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.3)
- Christmas in the Silent Forest(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.3)
- flashback memory plug(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.3)
- dew(攻殻機動隊 Stand Alone Complex O.S.T.3)
イノセンス(2004年3月公開)
イノセンス以降の映画を見ていません。
ただ、毎回気になって関連書籍を買ってしまっています。
この時も山田正紀さんの「イノセンス After The Long Goodbye」を買いました。
しかし、読み始めても毎回挫折しています。
この攻殻機動隊は本当に好きな作品なのですが、かなり忙しい時期に出会ってしまったものですから、完全にフォローし切れていません。
それが残念でなりません。
冲方丁が参加した攻殻機動隊と ハリウッド・リメイク企画に期待大
冲方丁さんのマルドゥック・シリーズは大好きな作品です。
その冲方さんが新たな攻殻機動隊の世界を紡ぎ出していたことを知ったのは11日のことです。
そればかりか、ハリウッド・リメイクの企画(草薙素子=スカーレット・ヨハンソン)も進行中とのこと。
参照サイト:「『攻殻機動隊』脚本家・冲方丁、ハリウッドリメイク企画に期待!」www.cinematoday.jp
映画の公開日が今日(現在0時過ぎです)だということを知ったのは実は昨日なんです。
攻殻機動隊新劇場版のサイトで映像を見ていたら、とても面白そうだったので記事を書く衝動にとらわれました。
攻殻機動隊(Ghost in the Shell)新劇場版サイト
サウンドトラックでは攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXに一歩譲る
新しい攻殻機動隊のサウンドトラックを聴きましたが、私の場合は「攻殻機動隊 S.A.C. O.S.T.」を超えられませんでした。
レビューは最高評価なので、私だけかも…
坂本真綾さんは可愛かったです。
ミュージック・クリップに期待します。
冲方丁さんの攻殻機動隊の成功を願ってこのページを終えることにします。
私はまたこの映画を映画館で見ることが出来そうにありません。残念。
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