だんだん漫画を読むことが少なくなってきましたが、今でも新作が出ると必ず買ってしまうのが、光永康則さんの作品です。
決して絵がうまいとは言えないと思うのですが、不思議な魅力があります。
今回は光永康則さんの5つの作品をキャラクターを中心にして紹介したいと思います。
怪物王女
私が最初に読んだのは怪物王女です。
全20巻完結作品です。
アニメにもなっていますが、怪物の王家の争いを逃れて人間界にやってきた王女リリアーヌ(姫)を中心としたストーリー展開で、気に入っているのがその王女を取り巻くキャラクターたちです。
ヒロ
王女のメイド・人造人間フランドルにひき殺されてしまったヒロに血の契約を結ぶところからストーリーは始まります。ヒロは王女の「血の戦士」として蘇り、王女の仲間(奴隷?)になります。
フランドル
人造人間です。「フガ」としかしゃべりませんが、王女にはそれで意味が分かるようです。
藤子不二雄の「怪物くん」のフランケンも「フガ」としかしゃべりません。
この物語自体が「怪物くん」の影響をかなり受けているのだと思います。
リザ
兄を王女に殺されたと思い込み、敵対していましたが、誤解が解け、仲間になります。
狼人間です。
嘉村 令狸
最初は王女を狙いますが、仲間になります。
バンパイヤです。
王女を含めたこれら5人が王位争いに巻き込まれるお話しです。
ヒロにはもう少し力を与えてやりたい気がしますが、命をはって姫を守る姿が、この物語ではもっとも感動しますね。
南Q阿伝
怪物王女に登場したキャラクター「南久阿」をヒロインに据えた作品。
もともと土地神である南久阿は「渡来神」と言われる悪神から日本を守っています。
この南久阿に使えるのが以下の面々。
神田太郎
南久阿の下部の大蜘蛛「太郎丸」を体内に宿しているため、超人的な力を発揮します。
太郎丸の宿主であるために南久阿に仕えることを要求され、共に渡来神との戦いに身を投じます。
大上銀子
狼の一族。故郷を渡来神のために滅ぼされ復讐のために南久阿とともに戦います。
獣の神様だと思いますので、狼人間のリザとは少し違うかもしれませんが、キャラクター的には似通った存在です。
主要なキャラクターは少ないですが、神田太郎の叔母「多重子」の同級生である担任の容子や同級生の祝詞等の魅力あるキャラクターが脇を固めます。
南久阿は「日本を渡来神から取り戻す」と宣言しているように悪役設定がきちんとしていますので、怪物王女より分かりやすく好きな作品です。
6巻で完結してしまいましたので、少し残念に思いました。
シンバシノミコ
完結作品ではありませんが、休載状態にあるようです。3巻発売されています。
ストーリーは魔物を退治するOL巫女「一子」それを補佐する「菰田貞夫」の奮闘をちょっとエッチに描いています。
キャラクター設定がシンプルなので、前述の2作品よりも分かりやすいお話になっています。
脇役には日本橋の巫女で一子の妹二葉や日本橋の巫女祥子らがいますが、魔物と戦う組織自体がまだ明確になっていないので、ストーリーの進展が気になる作品です。
棺探偵D&W
探偵ものですが、主人公は吸血鬼と狼男という設定です。
ただ、どちらも本体を現したことはありません。
十郎
血の臭いをかぎ分けるほどの嗅覚の持ち主。
おそらく狼男。
嘉村 ヒサト
引きこもりですが、事件解決に実際に手を下しています。
夜になると犯人の元に赴き、制裁を加えているものと思われます。牙の描写はありますし、打たれても死なないので吸血鬼で間違いないです。
名字が「嘉村」なので、令狸と関係があるかもしれません。
2巻しか発売されていませんので、次が楽しみですね。
カコとニセ探偵
近作でもっとも刊行スピードが速い作品です。
霊の見える探偵ということで神永学の「心霊探偵八雲」を意識しているものと思われます。
また、「真実はいつもひとつ」という言い回しでも分かるように名探偵コナンの影響も受けています。
子供時代の主人公はそのまんまな気もします。
六波羅 覚
主人公で霊の見える探偵。
刑事の「沢角 泉」の依頼を受けて探偵行為を行いますが、小さい頃、探偵で実績を上げすぎて家庭を崩壊させてしまった過去を持ちます。
カコ
覚に憑依している幽霊ですが、たぶん神様。
覚を依り代とすることで、地縛からのがれ出歩けるようになったので、覚の危機を救うこともしばしばあります。(覚が死んでしまうと、また地縛霊になってしまう)
沢角 泉
美人の刑事で難事件を覚に持ち込みます。
まだ、2巻しか出ていませんが、3巻と4巻が既に予約可能です。
早く次が読みたいですね。
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