東京都の18歳選挙広報動画が話題になっています。
実際に見てみると確かにターゲットの年齢層が低いと分かるのですが、本当に18歳をターゲットにしたものなのでしょうか?
興味がわいたので「都道府県名 18歳選挙 ムービー」でサーチしてみました。
様々なアプローチがあって興味深いです。
芸能人パターン 東京都 18歳選挙権動画広告
(動画が削除されました)
ぺこ&りゅうちぇるが出ているだけで何でもよかったかのような動画です。
たぶん「18歳人気=ぺこ&りゅうちぇる」という図式だけから発想されたのでしょう。
決して「選挙に関心がある18歳」をターゲットにしていません。
ネットで話題となっただけでも大成功ということだと思います。
(動画が削除されました)
ハリセンボンを使った動画は「ぺこ&りゅうちぇる」のものより分かりやすいですね。
ハリセンボンに「二十歳じゃねーよ」と言わせたかった。
誰が見ても、とても分かりやすいです。
イラストパターン 奈良市 エンジェルは選挙権がお好き/井上涼
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ストーリーは荒唐無稽ですが、井上涼さんのイラストは面白いです。
ただ、先生が生徒を無知と断定するところは、はっとします。
私の認識では現代の18歳はもっと政治にも興味があるし、しっかりしていると思っているのですが…
ネット時代の若者は情報を得るのも速いです。
公募パターン 徳島県 選挙啓発動画
YouTube徳島県選挙管理委員会
徳島県では選挙啓発動画を一般に公募していました。
上のものは最優秀賞の作品。
東京都や奈良市のような有名人に頼らないあり方に好感が持てます。
YouTube徳島県選挙管理委員会
YouTube徳島県選挙管理委員会
上の2作品が優秀賞です。
……
徳島県の公募作品の制作者は高校生・大学生といったドンピシャの年齢層からのものが多かったそうです。
このことを考えると現代の18歳19歳の考え方・あり方をもっとも捉えた作品であるといえるでしょう。
これらの作品群と東京都や奈良市の作品を比べると大きくかけ離れていることが気になります。
東京都や奈良市の作り手側は誰だったのか?
18歳19歳をどう捉えているのか?
ちょっと心配になりました。
若者に対する期待感を表現することが、もっと必要だと思います。
……
私の18歳の時は受験地獄まっただ中という年齢で政治には全く興味がありませんでした。
たぶん当時選挙権があったとしても行かなかったでしょう。
今でも選挙どころではない若者はかなりいるのではないでしょうか?
18歳からの選挙を意味あるものにするためには、まず受験をなくすことが必要なのかもしれません。
このあたりの問題は解消できませんね。
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