Photo by Motohiko Tokuriki
「シン・ゴジラ」が公開されて3週間以上が経過しました。
この3週間の間に「シン・ゴジラは絶対に観るべきだ」という評判が様々なところから聞こえてきました。
私の場合、ネットなどで得た情報から子供のころのゴジラとはかなり違う印象を感じたので、観ないつもりでいたのですが…
結局、家族のために観ることになったのです。
想像通りの展開に、唖然。
私は「シン・ゴジラ」を観ないと決めてから、ネット情報のネタバレ記事を複数読んでいました。さらにエヴァンゲリオンの熱心なファンです。
そのため、「シン・ゴジラ」の展開はだいたい想像できたのでした。
……
映画館で「シン・ゴジラ」が始まってみると、妙な既視感があって全然のめり込むことができません。
「ふ〜ん」という感じ。
全編見終わると、周りの高評価は一体何なのか分からなくなりました。
……
以下に私が気になったことを書いてみたいと思います。
「シン・ゴジラ」を観に行く予定だけど、まだの方は読まない方がいいかもしれません。
シン・ゴジラは瞬きをしない?
「シン・ゴジラ」の登場はあまりにもショッキングでした。
フルCGといわれているのに、ウルトラマン時代の着ぐるみそのもののように見えたからです。
河川を遡るゴジラの目はまん丸でまるで死んだ魚です。
瞬きすらしません。
フルCGならもっと作りようがあったような気がしています。
あえて瞬きもしない設定にしているとしか思えませんが、着ぐるみのような演出がどういう意図なのかつかめませんでした。旧作へのオマージュでしょうか?
……
それに、立ち上がったゴジラを「第4形態」といっているのですが、3つしか形態変化は確認出来ませんでした。
海の中にいた形態を第1形態とするとしたら、不明なものを認識できるのが不思議です。
シン・ゴジラは怪獣形態のラミエル?
「シン・ゴジラ」の背中のヒレ付近から接近する飛行物体に向けてレーザーのような光線を発射し打ち落とすという描写があります。
これってエヴァンゲリオンの使徒「ラミエル」と似た設定だな〜と思いながら観てしまいました。
しかも、「シン・ゴジラ」の場合は複数の光線を発射するのです。
どうやって照準しているのか、全く分かりませんでした。
弾幕をはるイメージで、照準していないのでしょうか?
シン・ゴジラはプレデター?
今回の「シン・ゴジラ」の見所はなんといっても放射能熱線を吐くシーンです。
しかし、違和感もありました。
それは口を開いたとき下あごが割れるように見えることです。
まるで、アーノルド・シュワルツェネッガーが戦ったプレデターのようなあごでした。
あごが割れなかったらカッコよかったのに…
総理の大杉漣はミスキャスト!
「シン・ゴジラ」は未知の災害におけるシミュレーション映画になっています。
その災厄に立ち向かう総理は大杉漣が演じています。
しかし、大杉漣が総理大臣はないでしょう!
イメージが全く違います。
また、総理亡き後の代理が平泉成というキャストなのですから、政治批判的な思想が見え隠れします。
もっと総理らしいキャスティングがあったのでは?
まぁ、主役の長谷川博巳(矢口蘭堂 役)が目立たなくなるのは困るかもしれませんが…
石原さとみは英語が下手!
「シン・ゴジラ」のヒロインとして登場するのが「カヨコ・アン・パターソン」役の石原さとみです。
英語混じりの台詞が多いのが特徴です。
しかし、この英語が全く下手で、アメリカ在住の日系人とは思えません。
それに将来の大統領を狙う器とも考えられません。
私は石原さとみファンなのですが、このような役は石原さとみには無理だと分かりました。
英会話スクールの「10回お試し」では日系人の役は無理でしたね。
血液凝固剤を口から注入するシーンは不思議です。
「シン・ゴジラ」の撃退は口から血液凝固剤を投与して凍結させるというものです。
今回のコジラのクライマックスに当たる部分ですが、最も不可解なシーンになっていました。
ビル群の倒壊によって倒れたゴジラは、気を失っていたのでしょうか?
口を開けたまま動かないのです。
そこにポンプ車のような車両の大群で口に凝固剤を流し込むのです。
1度は気づいたゴジラになぎ払われるシーンが挟まれていますが、どうしても理解出来ないシーンに映りました。
口に液体が流されたとして、横倒しに気を失ったゴジラが呑み込むものでしょうか?
だいたい圧倒的な力を見せるゴジラが口の中に何か流し込まれるのを待っているはずがないのです。
気を失ったかどうかもよく分かりませんでした。
目が小さすぎて表情が読み取れません。
とにかくじっとしているゴジラがあまりにも不自然でした。
……
さらに1回目の注入で動きが鈍っているという台詞を誰かが言っているのですが、これが説得力ありません。
もともとゴジラは動きが鈍いので、判別つきません。
シン・ゴジラがまき散らした放射性物質の半減期
ゴジラを凍結してホッとしたシーンに挟まれた市川実日子(尾頭ヒロミ役)の「ゴジラが東京中にまき散らした放射性物質の半減期が短い」という説明。
これには違和感がありました。
全く不要な台詞のように思います。
半減期が短いから直ぐに復興できるというつもりなのでしょうか?
あまりにもご都合主義な台詞でした。
一気に興が冷めました。
最後に
「シン・ゴジラ」を一度観ての感想なので、誤解で的を射ていない疑問もあるかもしれませんが、同じような感想をお持ちの方もいらっしゃるのでは?
しかし、この作品に見る価値がないといっているのではありません。
中でもゴジラが放射能熱線を吐くシーンは圧巻でした。
このシーンを観られただけでも満足できました。
私の場合、予備知識を詰め込みすぎたことが失敗だったかもしれません。
話題作は初日に行った方がいいという教訓になりました。
エヴァファンということもマイナスに働いたかも…
……
以下は公開前の記事です。
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シン・ゴジラ音楽集
鷺巣詩郎と伊福部昭のBGMは最高です。でも、コジラにエヴァンゲリオンを持ち込んでもよかったのでしょうか?
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コメント
自分もまったく同じ感想なのです。65点くらい。各役者が雰囲気を台無しにしてる気が。
しかもこの映画に辛口コメントを出した方が、すごいネットでたたかれているのを何回か見かけたのでなんだか恐ろしい。
踏み絵のような映画になってしまいました。
Jさん、ありがとうございます。
辛口コメントは禁止なのですね。
知りませんでした。
私の場合、正直な感想なのでどうしようもありません。
私はゴジラよりエヴァンゲリオンの完結編が早く観たいというのが本音です。
放射能を吐いてから再び動き出すシーンまではとても面白かったです。でも口が割れちゃうのは賛否あるでしょうね。僕はギリギリ有り。
同じく石原さとみのキャスティングに疑問。テレビドラマだったら仕方ないけど、大統領候補たりえる人なら、あんなモロアジア人だと現実味ないですね。ここだけアニメっぽいというか。
血液凝固剤の経口投与に唖然。
それに停止前のゴジラよりどう見ても打たれ弱くなってる感じで、御都合主義感は否めませんねー。
すごく好きではないけど、久しぶりにゴジラブランドに相応しい映画だったと思います。
カラアゲボーイさん、ゴジラページに書き込みありがとうございます。
そうなんです。放射能を吐くまでがよかったんです。
その後はちょっと…でした。
1954年ゴジラ記事も書いていますので、よろしくお願いします。
このように立て続けにゴジラ記事書きましたので、やっぱり私はゴジラが好きなんですね。
他にもこのブログにはゴジラの話題が結構あります。