Photo by Piotr Drabik
スティングは徐々にロックから離れてしまいました。
私の場合はアルバム「Brand New Day」を最後にスティングが違ったジャンルに旅立ってしまったと感じていました。
2006年「Songs From The Labyrinth」、2009年「If On A Winter’s Night…」、2010年「Symphonicities」、2013年「The Last Ship」と聴く度に「何か違う」という気持ちになりました。
私がスティングのアルバムに期待し続けていたものは、2006年以降のアルバムにはありませんでした。
そんなモヤモヤしたものを抱えながら、スティングの最新アルバムがロックアルバムだということを知りました。
さらにデビッド・ボウイやプリンスの死に触発された曲「50,000」も先行配信されました。
あのヘタウマな感じが戻ってきた
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スティングにはたくさんの好きな曲があります。
Fields of Gold: The Best of Sting 1984-1994 image by Amazon
マイ・ファ二ー・ヴァレンタイン ~スティング・アット・ザ・ムーヴィーズ image by Amazon
ベストアルバム「Fields Of Gold」や「My Funny Valentine – Sting At The Movies」に収められたほとんどの曲が大好きです。
中でも「Englishman In New York」「Russians」「Shape Of My Heart」は名曲だと思います。
聴く度に涙が出そうになります。
これほどまでに素晴らしい曲を作れるアーティストはスティングしかいないでしょう。
……
しかし、我が家では「スティングは歌が下手なのでは?」という疑惑が話題に上ります。
家内は私よりずっと前からスティングを知っていて「歌が下手なロックミュージシャン」と認識していたようです。
確かに「De Do Do Do, De Da Da Da」などを聴いてしまうと、さもありなん…と思うのです。
私はこの曲は聴かなかったことにしています。
そのため「My Funny Valentine – Sting At The Movies」は「De Do Do Do, De Da Da Da」が入っていないバージョンを買い直しました。
……
…というような経緯で我が家では「スティング=ヘタウマなロック歌手」ということに結論づけられてしまいました。
……
さて、本題です。
「57th & 9TH」の最初の曲「I Can’t Stop Thinking About You」を聴いた時、「あのヘタウマな感じが戻ってきた!!」と感じました。
「Petrol Head」やボーナストラックの「Next To You」もそんな曲です。
2006年以降、待っていたものは、この感じだったのでした。
「Englishman In New York」「Russians」「Shape Of My Heart」をはじめて聴いた時のような感動はないものの、このアルバムばかり聴いている私に気づきました。
「Inshallah」なんか新しい名曲として、いい線行ってます。
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DVDには20分近いインタビューと「Next To You」のライブが収められています。
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