私がフリーになって10年以上続けて、夏に参拝している神社があります。
それが「田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)」です。
商売繁盛は間違いないと、同じデザイナー仲間に紹介されたのがきっかけです。
深い森の中にあるひっそりとした神社で、全国的には知られてないかもしれませんが、口コミでアメリカからも参拝される方がいるそうです。
「田倉牛神社」は普通の神社とは一風変わった参拝方法が特徴です。
備前焼でできた牛を持って参拝し、奉納してある牛を1体家に連れて帰ります。
その牛を大切にお祀りすると願いが叶うといわれています。
一年経ったら、家の牛とお供え牛とをあわせ2体を奉納し、そしてまた奉納されてある1体の牛を連れて帰ります。
このサイクルが「田倉牛神社」の参拝のしかたです。
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「田倉牛神社」にお参りすると圧倒されるのが、その自然の美しさです。
苔に覆われた参道や石垣は強烈な美しさを放っています。
宮崎駿のアニメでしか出会えないような神秘をおびた自然がここにあるのです。
田倉牛神社の由来
「田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)」は古代易道思想とともに疫除神として渡来したと伝えられています。「牛頭天王(ごずてんのう)」を祭神として、流行病や天変地異の災害からお守りいただくために勧請されたもので、ご神体は石で彫刻された牛さまです。
昭和初期からは五穀豊穣、家内安全、結婚、就職、入試、交通安全、商売繁盛といった多くの祈願対象になったようです。
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以下からは私が目を奪われた神域の美しさを紹介していきます。
最初の広場
参道の最初の階段を上ると牛が祭られた広場があります。
そこから山林に目を向けると苔むした美しい巨木が倒れているのが目に入ります。
まるで「コダマ」が並んでいるような光景に圧倒されてしまいました。
参道は急な石段
緑深い森林を昇る石段はそれほど距離はありませんが、心臓破りの急勾配になっています。
百度石が見えたら頂上はもうすぐ。
ご神体の周りには無数の牛馬像
石で作られた牛のご神体の周りは、奉納された無数の備前焼牛馬像で埋め尽くされています。
ご神体を守るように、巨木が光を遮っています。
参拝を終え下りに
参拝を終えて下りはじめると美しい苔に覆われた石壁が目に入ります。
参道の脇も木漏れ日を浴びた苔が美しいです。
一面の緑に身を洗われるような気持ちになりました。
参道を下ってふり返ると
参道を下りきって、ふり返ると美しいお社の風景が見えます。
もし、手すりがなかったら、何百年も昔にタイムスリップしたような趣があるのではないでしょうか。
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しばし現世を忘れて自然に触れ合うことの出来るパワースポットは、岡山県備前市吉永町にあります。
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