以前から「八犬伝」という作品に強い思い入れを持っています。
その原点は子供のころのNHK人形劇「新八犬伝」にあります。
坂本九の語りにも強い印象を受けましたが、最も印象深いのは、やはり辻村寿三郎(当時ジュサブロー)の人形でした。
人形でありながら本物の人間のように鮮明な記憶を残しています。
その辻村寿三郎の作品集が復刊されます。
復刊といえど…
復刊というからには以前刊行されたものなのですが、全く知りませんでした。
「新八犬伝」に惹かれたのは放送当時の1973年〜1975年のことです。
その頃は小学生から中学生という歳でしたから、作品集のようなものには興味を持っていなかったのでしょう。
辻村寿三郎作品の背景まで知ろうという思いはわきませんでした。
今回の出版物は全くしらない世界であって、鮮明に当時を思い出すことが出来るものと期待しています。
辻村寿三郎作品集 真田十勇士
辻村寿三郎作品集 真田十勇士 image by Amazon
※1977年3月刊行作品
既に発売されている作品集が「真田十勇士」です。
この作品は「新八犬伝」の後番組です。
「新八犬伝」の方が面白かったと記憶しています。
ただ、私の場合は年齢的に人形劇を見る歳ではなくなっていたためかもしれません。
しかし、魑魅魍魎が跋扈する荒唐無稽な「新八犬伝」の方が子供心をくすぐる内容であったことは間違いないでしょう。
辻村寿三郎作品集「新八犬伝」
辻村寿三郎作品集「新八犬伝」 image by Amazon
※1976年1月刊行作品
私が待ち望んでいるのは、こちらの作品集の方です。
「新八犬伝」はマスターテープが消去され、ごくわずかの話数しか見ることが出来ない幻の作品です。
この作品を想起するためには、いままでは全3巻の小説しかありませんでした。
(詳しくは以下の記事をご参照下さい。)
そして、新たに加わることになるのが、この作品集です。
アマゾンで情報を知るとすぐ予約しました。
表紙だけ見るとすこし怖いような人形です。
子供の頃の記憶はもっと明るく美しいものだったのですが…
この作品集を見ることで、その記憶は変わってしまうかもしれません。
しかし、当時の記録を確かめずにはいられない衝動に駆られます。
記憶の中のだけの「新八犬伝」が、この作品集を通して新たな価値となることを期待しています。
……
ひとまず出版情報を掲載しました。
辻村寿三郎作品集「新八犬伝」が到着した際には新たにページを起こしたいと考えています。
© bluelady.jp
www.bluelady.jp – Recommended
※Amazonにリンクします。
コメント