Photo by Vladimir
ビョークは初期のサードアルバムまでが大好きなのですが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見てしまった頃からよく分からなくなりました。
「ヴェスパタイン」や「メダラ」は少しおとなしくなりすぎたように感じて、その後の「ボルタ」はどこがいいのか分からなくなりました。
それでも「バイオフィリア」「ヴァルニキュラ」と聴き続けてきたのですが…
「ヴァルニキュラ:ライブ」到着
最新作「Vulnicura Live」が到着しました。
ビョークの最新ライブアルバムです。
このアルバムはナチュラルで美しく、最近のビョークでは最も素晴らしいと感じました。
……
オルタナティブ・ロックだと思っていたビョークのサウンドは、シンフォニック・ロックなのかエレクトロニカなのか何なのか、だんだん分からなくなって行きました。
それほどに独創的なものになっていったということなのかもしれません。
アルバム「Vespertine」の頃から、その難解な方向性は加速していったように感じています。
……
しかし、この「Vulnicura Live」は違っていました。
久々にストレートにビョークの良さが伝わってきます。
ライブ盤とは思えないほどオーケストラ・サウンドは美しく、妙なひずみもほとんど感じられませんでした。
スタジオアルバムと違うのは観客の声援と拍手だけといった感じです。
……
「Vulnicura」関連のアルバムは「Vulnicura」「Vulnicura Strings」に続いて3枚目になります。
ヴァルニキュラ ― ストリングス image by Amazon
この3枚の中では「Vulnicura Live」が最もしっくりきました。
いずれもジャケットが奇抜!
「Bjork Digital―音楽のVR・18日間の実験」
折しも、日本科学未来館でビョークのVR映像展示プロジェクト「Bjork Digital – 音楽のVR・18日間の実験」が開催されています。
ビョークが来日したのは知っていますが、今も日本にいるのでしょうか?(2016.7.16時点)
この展示会をあわせると「ヴァルニキュラ」から展開した表現は4つ目になります。
このような試みは他のアーティストに類を見ません。
ビョークの映像表現はますます分からなくなっていく一方です。
しかし「ヴァルニキュラ」から派生した表現のなかに「Vulnicura Live」があったことは、「またビョークを聴きこんでもいいかな」と思わせてくれました。
……
ということで「Vulnicura Live」を聴いた後、唯一持っていなかったボックスセット「Voltaic」を注文してしまいました。ポチッ!
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コメント
ビョーク。その昔、シュガーキューブスのソノシートを持っていたのですが・・。どこにいったんだろう。
LINさんと同じで「ホモジェニック」大好きです。以降、アートっぽいのが続くので
POP・ROCK よりのダンサブルな作品が欲しいかなと思っています。
そういう意味で私は「ヴォルタ」も好きですし、2008年の大阪公演は大阪城ホールの2階スタンド後部座席にも関わらず、最高な経験となりました。今でも、21世紀に入り観たコンサートの中のトップの一つです。
新作についても好きなんですけど、あまり聴きこんでないなぁ。
ライブ盤、買わねば。
・今回の来日時のインタビュー(ご覧になっているかもですが。読み応えあり)
http://www.cinra.net/interview/201606-bjork
たこべいさん、ありがとうございます。
「シュガーキューブス」は「The Great Crossover Potential」を持っています。
今に比べるとずっと聴きやすいような気がします。
インタビュー読みました。
アートやパンク、エレクトロミュージックの話は興味深いです。
でも、ビョークがやろうとしていることは奇抜すぎて段々理解不能になりつつあります。
私の頭がかたくなったということなのでしょうか?
……
話は変わりますが、ボウイのベスト・ソングズ10のページは書き上がってます。
書く前に思っていた、いい曲の集大成にはならなかった気がしてます。
10曲をピックアップするのは、考えたら出来ない作業でした。
曲をピックアップする作業は少しページを分けて公開してみるつもりでいますが、上手くまとまらなくて苦しいページになりそうです。
ボウイ記事をアップするタイミングがいつになるかは分かりませんので、たまにブログをのぞいてみてください。
(実はアイルトンのページを最近集中して書いてしまったので、少しずつアップする予定でいます)