羽生結弦がフィギュア グランプリファイナル4連覇を達成しました。
史上初の快挙です。
2016年のフィギュアは浅田真央も振るわず、本田真凛もパッとしないという状況で身を入れた観戦が出来ませんでした。
しかし、羽生結弦だけは、まだまだ伸びしろがありそうです。
2015年、NHK杯、GPファイナルと立て続けに最高得点を更新した羽生結弦。
ピークは過ぎたと思っていたのでですが、まだまだ挑戦を続けています。
このページでは2015年と2016年のプログラムがどのように違っているのか見ていきます。
分かりやすいように2015年と2016年のGPファイナルの得点もあわせて掲載します。
【前人未到】羽生結弦、史上初のGPファイナル4連覇達成https://t.co/qZBfI1h0fu
総合293.90点で男女を通じて史上初となる4連覇を達成。4勝もプルシェンコ、スルツカヤ、浅田真央に並ぶ最多。 pic.twitter.com/d1YRhzrVr0
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 10, 2016
2015年と2016年のショートプログラム
まず、ショートプログラムの比較です。
2015年
曲:バラード第1番(ショパン)
- 4サルコウ
- 4トウループ+3トウループ
- フライングキャメルスピン
- 3アクセル
- 足換えシートスピン
- ステップシークエンス
- 足換えコンビネーションスピン
技術点:61.81
演技構成点:49.14
合計:110.95(世界歴代最高得点)
2016年
曲:Let’s Go Crazy(プリンス)
- 4ループ
- 4サルコウ+3トウループ
- フライングキャメルスピン
- 3アクセル
- 足換えシートスピン
- ステップシークエンス
- 足換えコンビネーションスピン
技術点:59.18
演技構成点:47.35
合計:106.53(1位)
……
得点だけを見ると2015年の演技の方が上です。
しかし、2016年は2つの4回転の難易度を上げてきました。
ジャンプの難易度
難易度の高い順に並べています。
- アクセル
- ルッツ
- フリップ
- ループ
- サルコウ
- トウループ
2016年の方が得点可能なポイントは上なのですが、ジャンプの難易度が上がっている分、完璧な演技は難しいようです。
これなら、2015年のプログラムに戻して完璧を期するという考え方もありますが、そうしないのが羽生結弦がトップアスリートたる所以です。
2015年と2016年のフリースケーティング
次にフリースケーティングを比較します。
2015年
曲:映画「陰陽師」より「SEIMEI」
- 4サルコウ
- 4トウループ
- 3フリップ
- フライング足換えコンビネーションスピン
- ステップシークエンス
- 4トウループ+3トウループ
- 3アクセル+2トウループ
- 3アクセル+1ループ+3サルコウ
- 3ループ
- 3ルッツ
- フライング足換えシットスピン
- コレオシークエンス
- 足換えコンビネーションスピン
技術点:120.92
構成点:98.56
合計:219.48(世界歴代最高得点)
総合得点:330.43(世界歴代最高得点)
2016年
曲:Hope & Legacy(久石譲)
- 4ループ
- 4サルコウ
- フライング足換えコンビネーションスピン
- ステップシークエンス
- 3フリップ
- 4サルコウ+3トウループ
- 4トウループ
- 3アクセル+2トウループ
- 3アクセル+1ループ+3サルコウ
- フライング足換えシットスピン
- コレオシークエンス
- 3ルッツ
- 足換えコンビネーションスピン
技術点:96.01
構成点:92.36
減点:-1.00
合計:187.37(3位)
総合得点:293.90(1位)
……
4回転ジャンプを3本から4本に増やしていることが目を引きます。
さらに終盤に3回転ジャンプを入れています。
今回GPファイナルの演技では4サルコウでの転倒や最後のルッツジャンプがシングルになってしまうなどの失敗が目立ちました。
しかし、ライバルたちも完璧とはいえず、前人未踏のGPファイナル4連覇を成し遂げることになりました。
羽生結弦は悔しさをにじませていました。
得点を見ても、まだまだ、完成度が足りないようです。
この難易度の高いプログラムが次の全日本でどこまで完成に近づくのかが見物です。
2015年の得点を超えるのはいつになるでしょうか?
ひょっとすると今年は無理かも知れません。(たぶん今年は無理です。)
しかし、来シーズンに繋げる滑りを見せて欲しいと思います。
そして、夢の4アクセルへのチャレンジをいつの日か見せてほしいものです。
無理して故障しないよう祈ってます。
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