Photo by Fabio Venni
2017年1月14日から「ジギー・スターダスト」の全国ロードショーが決まりました。
D.A.ペネベイカーが記録したジギー・スターダストの最終公演はDVDで見ていますが、劇場で観られたら最高だと思います。
心配なのは私の地域でも公開されるかということです。
地方在住だと気苦労が多いです。
……
DVDについては以前記事を書いています。
しかし、サウンドトラック(ライブアルバム)については、まだ書いたことがなかったようです。
ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー(サウンドトラック):1992年 & 2003年
ジギー・スターダスト/ザ・モーション・ピクチャー image by Amazon
「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」が最初にリリースされたのは1983年、1973年のハマースミスオデオン公演から10年後のことです。
LPレコードでリリースされているはずです。というのも私はこの1983年のアルバムを知りません。
私が持っているのは1992年に東芝EMIからリリースされたCDです。
後の2003年、30周年記念盤として2枚組のCDがリリースされるまで愛聴盤でした。
音質が悪く、こもったテープを聴いているような感じですが、6分以上の「Moonage Daydream」、9分以上の「Width Of A Circle」、はじめて聴いた「White Light / White Heat」はものすごい迫力でした。
私が「Moonage Daydream」が好きなのはこのライブ音源を聴いたからに間違いありません。
このCDを買ったときは、まだDVDを見たことがなく、いったいどんなステージなのか想像することも出来ませんでした。
ただただ、そのエネルギーに圧倒されるばかりだったのです。
このCDは後に発売されるリマスター盤とは「Changes」の収録順が異なっています。
また「All The Young Dudes 」と「Oh! You Pretty Things」が繋げられてリスト表記されています。
Ziggy Stardust: The Motion Picture(1992年盤)
- Hang On To Yourself
- Ziggy Stardust
- Watch That Man
- Wild Eyed Boy From Freecloud
- All The Young Dudes / Oh! You Pretty Things
- Moonage Daydream
- Space Oddity
- My Death
- Cracked Actor
- Time
- Width Of A Circle
- Changes
- Let’s Spend The Night Together
- Suffragette City
- White Light / White Heat
- Rock ‘N’ Roll Suicide
……
ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS – THE MOTION PICTURE image by Amazon
ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー(CCCD) image by Amazon
2003年にリリースされた30周年記念2CDバージョンはトニー・ヴィスコンティとリチャード・トゾーリによって素晴らしいサウンドクオリティーで復元されました。(日本盤はCCCDなのが残念ですが…)
サウンドだけでなく「Width Of A Circle」はフルバージョンになっていますし、ボウイのMCも復元されています。(1992盤「Width Of A Circle」は9分37秒、2003年盤は15分45秒)
2003年盤のリリースによって、「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」はデヴィッド・ボウイのライブアルバムとしても最高のものになったのでした。
……
ただし、ジェフ・ベックが参加した「ジーン・ジニー」「ラブ・ミー・ドゥー」「ラウンド・アンド・ラウンド」がいまだにお蔵入りになっています。
これらを含めた完全版がいつの日か公開されることに淡い期待を抱いています。
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ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS – THE MOTION PICTURE
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コメント
ミック・ロンソンのギターの音色、、かっこいいです。美しい。
それにして、CCCDは酷いものでした。日本の音楽界の黒歴史。アラジンセインの記念ver の音には唖然としました。
ジェフ・ベックの入った海賊版(LP)を持っていたのですが、どこへいったのやら。
収録時間の関係から3曲じゃなかった記憶があります。
完全盤(映像がみたい !!)、出て欲しいですね。
たこべいさん、私は海賊版ですら完全版は聴いたことがないんですよ。
前回のBOXにも入っていなかったし、今後リリースされたら最高!…と思うベスト・ワンです。
Linさん、今年ハマースミスの新たな音源が多数ブート化されました。
当時の音楽エンジニアが個人的にミキサーから直接録音した物で、モノラルですが、ショーの最初から最後まで収録されています。
前座のマイク・ガーソンのソロステージから、最後の「ジーン・ジニー〜ラブ・ミー・ドゥ」「アラウンド・アンド・アラウンド」まで、最高音質で聴けます。
EAT THE PEACH 社よりEMPRESS VALLEY 社の方が完成度高いです。
WARDOUR 社からも出ていますが、そちらは未聴です。
今年は、ハマスミ以外にも過去の有名ブートが高音質化で出しなおされていますね。
aladdindogsさん、私もheldenレーベルのものを見つけて買おうか買うまいか、迷い中です。
う〜む。
私が現在所有しているボウイのベスト盤はライコの「THE SINGLES 1969 TO 1993」(2枚組)、EMIの「THE BEST OF DAVID BOWIE 1969/1974」、「同 1974/1979」、「同 1980/1987」、「ALL SAINTS」、「best of bowie」(2枚組)、パーロフォンの「Nothing has changed」(3枚組)、「Nothing has changed」(日本盤1枚組)です。
なぜ、この様にいくつも所有しているかと言うて、同じ曲でもコレクションによって、違うバージョンが入っているからに他なりません。
その例の一つを挙げるとライコの2枚組ベストとEMIの2枚組ベストに入っている”ダンシング・イン・ザ・ストリート”は収録時間はほとんど同じぐらいですが、まったくテイクが違っています。
「レガシー」も必要でしょうか?
aladdindogs さん、私もたくさんボウイのベスト盤を持っていますが、実はあんまり聴いていないんです。
個々のスタジオアルバムの方が興味深く、アルバム毎にサウンド傾向が違うので、ベスト盤は寄せ集めな感じがしてあまり好きではありません。
「best of bowie」は各国毎に様々なバージョンが出たので複数持っていますが、聞きくらべていません。日本盤の1CDなどは聴いていないかもしれません。
ただ「ALL SAINTS」は別です。このコンピレーションは大好きです。
今回の「レガシー」はボウイが亡くなって初のベスト盤なので買っておこうと思っていますが…
ボウイが企画していたわけでも無さそうなので、ただのコレクションになるかもしれませんね。
Linさん、さっきの例は勘違いでした。”ダンシング〜”は7インチと12インチでまったく違うテイクでした。
でもライコの”スペイス・オデティ”はエンディングが違いますし、シングルとアルバムで違うバージョンはよくありますよね。
あとは、同じテイクでもミックスが違うと印象が変わったりしますので、どうしてもベスト盤を購入してさまいますね。
せっかく出るのですから迷わず購入してしまいましょう。