「エリート」と同じ時期、「月刊まんが王」で1965年11月から1967年8月まで連載されたコミックが「超犬リープ」です。
「エリート」が平井和正のエッセンスを全て注ぎ込んだ傑作だけに「超犬リープ」のストーリーが陳腐に見えます。
こんなことなら「8マン」を復活させてもよかったんじゃないでしょうか?
「8マン」は心を持ったスーパーロボットという悲哀に満ちた存在でしたが、「超犬リープ」は超ロボットでありながら、人間に翻弄され続けます。
ストーリー的には1話完結で、筋の通ったテーマもないように思います。
とまれ、「超犬リープ」は平井和正らしからぬ作品として、読む価値があるかもしれません。
超犬リープ 上
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超犬リープ 下
“超犬リープ(下) (マンガショップシリーズ (8)) image by Amazon
このページは少し辛口になりました。
スーパードッグというと、「新造人間キャシャーン」の「フレンダー」を思い出します。
犬とは違いますが、「バビル2世」の「ロデム」なども良いキャラクターでした。
やはり、犬は主人公のサポート役が適しているようです。
ロボットとはいえ、犬をメインにすえたストーリーだけに、いかに平井和正といえど難しかったのではないでしょうか?
しかも、この「超犬リープ」は出版社都合で打ち切られた作品のため、その実相を見せることが出来ませんでした。
ストーリーを全うできなかった平井和正の憤懣は、後の「サイボーグ・ブルース」や「BLUEシリーズ」で癒やされることになるのでした。
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超犬リープ(上) (マンガショップシリーズ (8))
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